2017/11/04(土) - 09:34
JエリートツアーとJフェミニンツアーの最終戦となる「第2回JBCF幕張新都心クリテリウム」が開催され、E1クラスタはLinkTOHOKUの半澤雄高と渡邉正光でワン・ツーフィニッシュ。女子のFクラスタは唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が終盤を独走して優勝した。Jプロツアーのエキシビジョンレースと、年間アワードの模様も併せてレポートする。
全43戦で行われてきた2017年のJエリートツアーとJフェミニンツアー。最終戦は昨年に続き2回目の開催となる幕張新都心クリテリウムだ。コースは、サイクルモードが開催されている千葉県千葉市の幕張メッセに隣接する公道に設定された1周810mの周回コース。完全フラットだが、シケインのような複合コーナーが2ヵ所あるほか、路面にスピードバンプがあるストレートや道幅が狭くなる部分がある。どのクラスも集団が縦長に引き伸ばされる展開となり、完走率は2割ほどのサバイバルレースとなる。
前夜からの雨が朝方まで残ったものの、最初のレースがスタートする午前9時には青空が広がった。日中の最高気温は10月中旬並の21℃以上まで上がり、陽差しに暑さを感じるほどの1日となった。
E1クラスタ 半澤雄高が1位、渡邉正光が2位でLinkTOHOKUワン・ツーフィニッシュ
E1のレースは45周36.45km。序盤から地元チームの湾岸サイクリング・ユナイテッドとLinkTOHOKUがアタック合戦を繰り返す。特に半澤雄高と渡邉正光のLinkTOHOKU勢が繰り返し攻撃を仕掛けていく。49人でスタートしたレースは、逃げと吸収を繰り返すたびに人数を減らしていき、レース半ばまでに残ったのは約半数の25人。
残り20周を切り、レースが終盤に差し掛かるタイミングで、渡邉と雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)、河賀雄大(Team UKYO Reve)の3人が先行する。これに半澤がブリッジをかけて合流し、4人の先頭集団が形成される。メイン集団との差は20秒から30秒まで開き、勝負は先行する4人に絞られる。
残り2周、先頭集団から半澤がアタックして独走。そのまま最終周回も逃げ切る。ゴール直前、後方から追いついてきた渡邉が並び、LinkTOHOKUがワン・ツーフィニッシュを達成して優勝した。
Fクラスタ 最終戦も唐見実世子が独走で優勝
女子のFクラスタは35周28.35km。スタート直後からシスターローズジャージの唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)がペースアップ。新川明子(ブラウ・ブリッツェン)、伊藤杏菜(Live GARDENN BICI STELLE)がついて行くが、レース中盤に唐見が再度ペースアップすると誰もついて行けず。最終周回に単独落車するアクシデントがあったものの、それでも追走する伊藤を寄せ付けずトップのままゴールした。
唐見は、「どこで行こうか悩んでいたのですが、佐藤GMに睨まれていたので(笑)みんながスピードを落とすコーナーが続くところで行きました。最後に自爆してしまいましたが、調子にのっていましたね。今年は自分が思っていた以上に収穫がありました。実力がついてきた事を実感できたので、来年はもうワンステップ上を目指せるようにしたいです」と、この日のレースと今年1年を振り返った。
P1クラスタ エキシビジョンレースもマトリックスパワータグが席巻
JプロツアーのP1クラスタはエキシビジョンレースとして開催された。E1と同じ45周のレースは、序盤からルビーレッドジャージを着るホセ・ビセンテがペースアップを図り、単独で飛び出す。これに鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)とアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)が合流して3人の逃げ集団を形成。結局この3人が逃げ切り、最後はフェルナンデスが優勝。チーム戦もマトリックスパワータグが優勝し、今シーズンを象徴する結果となった。
サイクルモードのステージで年間アワード
サイクルモードのメインステージで、各クラスタの年間表彰式が行われた。昨年に続きJプロツアー個人総合優勝したホセ・ビセンテ(マトリックス・パワータグ)には、輪島塗の優勝カップが授与された。
text&photo:Satoru Kato
全43戦で行われてきた2017年のJエリートツアーとJフェミニンツアー。最終戦は昨年に続き2回目の開催となる幕張新都心クリテリウムだ。コースは、サイクルモードが開催されている千葉県千葉市の幕張メッセに隣接する公道に設定された1周810mの周回コース。完全フラットだが、シケインのような複合コーナーが2ヵ所あるほか、路面にスピードバンプがあるストレートや道幅が狭くなる部分がある。どのクラスも集団が縦長に引き伸ばされる展開となり、完走率は2割ほどのサバイバルレースとなる。
前夜からの雨が朝方まで残ったものの、最初のレースがスタートする午前9時には青空が広がった。日中の最高気温は10月中旬並の21℃以上まで上がり、陽差しに暑さを感じるほどの1日となった。
E1クラスタ 半澤雄高が1位、渡邉正光が2位でLinkTOHOKUワン・ツーフィニッシュ
E1のレースは45周36.45km。序盤から地元チームの湾岸サイクリング・ユナイテッドとLinkTOHOKUがアタック合戦を繰り返す。特に半澤雄高と渡邉正光のLinkTOHOKU勢が繰り返し攻撃を仕掛けていく。49人でスタートしたレースは、逃げと吸収を繰り返すたびに人数を減らしていき、レース半ばまでに残ったのは約半数の25人。
残り20周を切り、レースが終盤に差し掛かるタイミングで、渡邉と雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)、河賀雄大(Team UKYO Reve)の3人が先行する。これに半澤がブリッジをかけて合流し、4人の先頭集団が形成される。メイン集団との差は20秒から30秒まで開き、勝負は先行する4人に絞られる。
残り2周、先頭集団から半澤がアタックして独走。そのまま最終周回も逃げ切る。ゴール直前、後方から追いついてきた渡邉が並び、LinkTOHOKUがワン・ツーフィニッシュを達成して優勝した。
Fクラスタ 最終戦も唐見実世子が独走で優勝
女子のFクラスタは35周28.35km。スタート直後からシスターローズジャージの唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)がペースアップ。新川明子(ブラウ・ブリッツェン)、伊藤杏菜(Live GARDENN BICI STELLE)がついて行くが、レース中盤に唐見が再度ペースアップすると誰もついて行けず。最終周回に単独落車するアクシデントがあったものの、それでも追走する伊藤を寄せ付けずトップのままゴールした。
唐見は、「どこで行こうか悩んでいたのですが、佐藤GMに睨まれていたので(笑)みんながスピードを落とすコーナーが続くところで行きました。最後に自爆してしまいましたが、調子にのっていましたね。今年は自分が思っていた以上に収穫がありました。実力がついてきた事を実感できたので、来年はもうワンステップ上を目指せるようにしたいです」と、この日のレースと今年1年を振り返った。
P1クラスタ エキシビジョンレースもマトリックスパワータグが席巻
JプロツアーのP1クラスタはエキシビジョンレースとして開催された。E1と同じ45周のレースは、序盤からルビーレッドジャージを着るホセ・ビセンテがペースアップを図り、単独で飛び出す。これに鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)とアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)が合流して3人の逃げ集団を形成。結局この3人が逃げ切り、最後はフェルナンデスが優勝。チーム戦もマトリックスパワータグが優勝し、今シーズンを象徴する結果となった。
サイクルモードのステージで年間アワード
サイクルモードのメインステージで、各クラスタの年間表彰式が行われた。昨年に続きJプロツアー個人総合優勝したホセ・ビセンテ(マトリックス・パワータグ)には、輪島塗の優勝カップが授与された。
text&photo:Satoru Kato
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