最終日となったボルタ・シクリスタ・バレンシア、細かなアップダウンを繰り返すモンカダの周回コースでゴールスプリントに参加した小野寺玲(日本U23/宇都宮ブリッツェン)が2位に入った。ステージ優勝はスペインのスリアーノ・カンベラス(POLARTEC-F.A.CONTADOR)。渡邊歩(日本U23/EQADS/LA BANDE)がスプリント賞を守りきり、日本代表は雨澤毅明の山岳賞と合わせ2つの特別賞ジャージの獲得を決めた。
モンカダの郊外、展開を重ね終盤を迎える集団 photo: JCF
ラスト1周に入り緊張が高まる photo: JCF
第4ステージを制したスリアーノ・カンベラス(スペイン、POLARTEC-F.A.CONTADOR) photo: Federación de Ciclismo de la Comunidad Valenciana
2位でゴールの「2」サインで微笑む小野寺玲(日本U23/宇都宮ブリッツェン) photo: JCF
9月10日(日)、モンカダの街中をスタート/フィニッシュ地点とし、13.5kmのコースを9周する122.3kmのプロフィールで行われたバレンシア第4ステージ。集団でなだれ込んだゴール前、日本代表は前ステージで総合ポイント賞2位につけていた岡篤志で最後のスプリントを狙うも、最終コーナーで前を行く選手にインを閉められ横山とともにスリップダウンを喫する。この落車により岡自身はジャージを逃すこととなったが、その前を行った小野寺がスプリント争いに加わり、ステージ2位を確保した。岡の落車ダメージは、軽い擦過傷のみとのことで大事には至っていない。
総合は第2ステージ終了時点から首位だったアレクサンドル・グリゴレフ(ロシア、MUTUA LEVANTE-GINESTAR)に代わり、アーレン・ソル(ノルウェー、ESCRIBANO SPORT TEAM )がイエロージャージを奪取した。
ステージU23賞獲得の小野寺玲(日本U23/宇都宮ブリッツェン) photo: JCF
浅田顕監督のコメント
最終ステージは1周13.5㎞の平坦サーキットコース。チームは逃げの展開とスプリントと両方の展開を想定しスタート。強風の影響で1周目から集団が分裂し43人に絞られ1分30秒リードする先頭グループには日本チームから5名が参加する好展開。中間スプリントでは混戦の中、新城の好サポートで渡辺がポイントを加算しスプリント賞を決定づけた。しかし中盤には先頭グループもアタックが始まりペースが保てず後続集団に吸収、レースは振出しに戻る。
途中小さな逃げはあるが、最後は大集団のスプリント態勢に入りチームは連携し好態勢になるがゴール前の落車で横山と岡が落車、それでも前方に残った小野寺が2位でゴール。優勝には届かなかったが上位入賞を果たし、チームは全ステージを終えた。4日間を通じてステージ成績を狙い、優勝1回、2位3回、スプリント賞、山岳賞を獲得。毎ステージ上位の結果から、チーム総合もスペインの強豪チーム リサルテ(LIZALTE)に続き2位となり、評価をさらに高めた。今回参加した中から雨澤、岡、小野寺の三選手は10日後に控える世界選手権に向けて最終調整に入る。
U23世代の1年目にしてスプリント賞ジャージを守り切った渡邊歩(日本U23/EQADS/LA BANDE) photo: JCF
スペインの山岳スペシャリスト達を抑え、山岳賞受賞の雨澤毅明(日本U23/宇都宮ブリッツェン) photo: JCF
各賞の最終受賞者が揃い最後にポディウムを飾る photo: JCF




9月10日(日)、モンカダの街中をスタート/フィニッシュ地点とし、13.5kmのコースを9周する122.3kmのプロフィールで行われたバレンシア第4ステージ。集団でなだれ込んだゴール前、日本代表は前ステージで総合ポイント賞2位につけていた岡篤志で最後のスプリントを狙うも、最終コーナーで前を行く選手にインを閉められ横山とともにスリップダウンを喫する。この落車により岡自身はジャージを逃すこととなったが、その前を行った小野寺がスプリント争いに加わり、ステージ2位を確保した。岡の落車ダメージは、軽い擦過傷のみとのことで大事には至っていない。
総合は第2ステージ終了時点から首位だったアレクサンドル・グリゴレフ(ロシア、MUTUA LEVANTE-GINESTAR)に代わり、アーレン・ソル(ノルウェー、ESCRIBANO SPORT TEAM )がイエロージャージを奪取した。

浅田顕監督のコメント
最終ステージは1周13.5㎞の平坦サーキットコース。チームは逃げの展開とスプリントと両方の展開を想定しスタート。強風の影響で1周目から集団が分裂し43人に絞られ1分30秒リードする先頭グループには日本チームから5名が参加する好展開。中間スプリントでは混戦の中、新城の好サポートで渡辺がポイントを加算しスプリント賞を決定づけた。しかし中盤には先頭グループもアタックが始まりペースが保てず後続集団に吸収、レースは振出しに戻る。
途中小さな逃げはあるが、最後は大集団のスプリント態勢に入りチームは連携し好態勢になるがゴール前の落車で横山と岡が落車、それでも前方に残った小野寺が2位でゴール。優勝には届かなかったが上位入賞を果たし、チームは全ステージを終えた。4日間を通じてステージ成績を狙い、優勝1回、2位3回、スプリント賞、山岳賞を獲得。毎ステージ上位の結果から、チーム総合もスペインの強豪チーム リサルテ(LIZALTE)に続き2位となり、評価をさらに高めた。今回参加した中から雨澤、岡、小野寺の三選手は10日後に控える世界選手権に向けて最終調整に入る。



第4ステージ結果
1位 | スリアーノ・カンベラス(スペイン、POLARTEC-F.A.CONTADOR) | 2h44m43s |
2位 | 小野寺玲(日本U23/宇都宮ブリッツェン) | |
3位 | オスカル・ペレグリ(スペイン、CAJA RURAL-SEGUROS RGA) | |
44位 | 石上優大(日本U23/AVCAIX) | |
56位 | 渡邊歩(日本U23/EQADS/LA BANDE) | |
58位 | 雨澤毅明(日本U23/宇都宮ブリッツェン) | |
64位 | 新城雄大(日本U23/ブリヂストンアンカー) | |
100位 | 横山航太(日本U23/シマノレーシング) | |
109位 | 岡篤志(日本U23/宇都宮ブリッツェン) |
個人総合成績(最終完走者114人/初日出走者179人)
1位 | アーレン・ソル(ノルウェー、ESCRIBANO SPORT TEAM ) | 11h54m17s |
2位 | アレクサンドル・グリゴロフ(ロシア、MUTUA LEVANTE-GINESTAR) | +0s |
3位 | セルヒオ・サミティエール(スペイン、LIZARTE ) | +7s |
8位 | 雨澤毅明 | +30s |
17位 | 石上優大(日本U23/AVCAIX) | +2m15s |
24位 | 新城雄大(日本U23/ブリヂストンアンカー) | +2m49s |
48位 | 小野寺玲(日本U23/宇都宮ブリッツェン) | +6m28s |
54位 | 横山航太(日本U23/シマノレーシング) | +6m47s |
56位 | 渡邊歩(日本U23/EQADS/LA BANDE) | +7m46 |
69位 | 岡篤志(日本U23/宇都宮ブリッツェン) | +13m04s |
個人総合山岳賞
雨澤毅明(日本U23/宇都宮ブリッツェン) |
個人総合スプリント賞
渡邊歩(日本U23/EQADS/LA BANDE) |
チーム総合成績
1位 | リサルテ(スペイン) |
2位 | 日本U23 |
総合スプリント賞=中間スプリントポイントの積算
総合ポイント賞=ゴールポイントの積算
Report: JCF/浅田顕
text: Yuichiro Hosoda
総合ポイント賞=ゴールポイントの積算
Report: JCF/浅田顕
text: Yuichiro Hosoda
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