最終日を迎えたブエルタ・ア・ブルゴス2017。大会の最後を締めくくるにふさわしい、超級山岳フィニッシュとなった第5ステージでミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)が勝利。初日から首位の座を譲らなかったミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)が総合優勝を果たした。
スタート前にインタビューを受けるミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) photo:www.vueltaburgos.com
ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)とカルロス・バルベロ(スペイン、モビスター)が談笑する photo:www.vueltaburgos.com
最終日を迎えたブエルタ・ア・ブルゴス2017 photo:www.vueltaburgos.com
ブエルタ・ア・エスパーニャの前哨戦として注目が集まるブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.HC)。最終日の舞台となったのはコムネロ・デ・レベンガからラグナス・デ・ネイラへの136km。最終日にして、勝負を左右する今大会のクイーンステージでもある。
コースプロファイルは3つの3級山岳を越えた後、11kmにおよぶ超級山岳ラグナス・デ・ネイラの山頂へとフィニッシュするというもの。27秒差で総合首位につけるミケル・ランダに対し、ライバル達の動きに注目が集まった。
序盤から熾烈なアタック合戦が繰り広げられた photo:www.vueltaburgos.com
短めで起伏の激しいステージということもあり、ステージ優勝を狙う選手たちによるアタック合戦の末、14名の逃げ集団が形成される。ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)、タオ・ゲオゲガンハート(イギリス、チームスカイ)らが入った集団は、ラグナス・デ・ネイラへの登坂が始まる地点で30秒のリードを保った。
ラスト14kmでエスケープグループは分裂。アラフィリップ、ゲオゲガンハートら5名が先頭で超級山岳へとアプローチしていく。連日レースをコントロールするチームのために、ゲオゲガンハートが逃げ集団から抜け出したため、総合2位のダビ・デラクルス(スペイン)と3位のエンリク・マス(スペイン)を擁する、クイックステップフロアーズにとっては厳しい展開となる。
14名の逃げが形成された photo:www.vueltaburgos.com
街中を駆け抜けるプロトン photo:www.vueltaburgos.com
集団内で走るミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) photo:www.vueltaburgos.com
逃げ続けるゲオゲガンハートを吸収したタイミングで、ランダがペースアップ。そこについていけたのはミゲルアンヘル・ロペスとエンリク・マスの2人。デラクルスは50mほどのギャップを開けてしまう。先頭集団ではランダがデラクルスとの距離を確認しつつ、ペースを作っていく。
ステージ優勝のチャンスと見たロペスがラスト300mで腰を上げてランダとマスを引き離すことに成功。マスも追いかけようとペースを上げるもフィニッシュラインは既に目の前。マスに5秒差を付けてフィニッシュラインに飛び込んだロペスが最終日のクイーンステージで堂々のステージ優勝を果たした。
超級山岳フィニッシュを制したミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) photo:www.vueltaburgos.com
余裕の表情でフィニッシュしたミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) photo:www.vueltaburgos.com
そして、マスに対して46秒のタイム差を持っていたランダは落ち着いた様子でフィニッシュラインへ。熱狂する観客へとアピールしながら、総合優勝を確定させた。同時に、山岳賞及びスプリント賞と全てのスペシャルジャージを手に入れ、完全な勝利を収めたランダ。プロとなって初めて勝利を飾った地で、素晴らしい成績を残すことに成功した。
総合優勝を果たしたミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) photo:www.vueltaburgos.comツールで大きな存在感を見せたランダの勝利について、チームスカイのスポーツディレクターであるダリオ・チオーニ氏は「この1週間、チームはレースを支配し、そして2度目のステージ優勝を果たすことが出来た。これ以上の結果を望むことは出来ないだろう。ランダはツール、そしてクラシカサンセバスチャンでとても良い動きをしてくれていた。チームとして、彼の働きに報いたいと思っていたんだ。このレースで、彼をサポートすることへのチームの士気はとても高かったんだ」と語っている。



ブエルタ・ア・エスパーニャの前哨戦として注目が集まるブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.HC)。最終日の舞台となったのはコムネロ・デ・レベンガからラグナス・デ・ネイラへの136km。最終日にして、勝負を左右する今大会のクイーンステージでもある。
コースプロファイルは3つの3級山岳を越えた後、11kmにおよぶ超級山岳ラグナス・デ・ネイラの山頂へとフィニッシュするというもの。27秒差で総合首位につけるミケル・ランダに対し、ライバル達の動きに注目が集まった。

短めで起伏の激しいステージということもあり、ステージ優勝を狙う選手たちによるアタック合戦の末、14名の逃げ集団が形成される。ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)、タオ・ゲオゲガンハート(イギリス、チームスカイ)らが入った集団は、ラグナス・デ・ネイラへの登坂が始まる地点で30秒のリードを保った。
ラスト14kmでエスケープグループは分裂。アラフィリップ、ゲオゲガンハートら5名が先頭で超級山岳へとアプローチしていく。連日レースをコントロールするチームのために、ゲオゲガンハートが逃げ集団から抜け出したため、総合2位のダビ・デラクルス(スペイン)と3位のエンリク・マス(スペイン)を擁する、クイックステップフロアーズにとっては厳しい展開となる。



逃げ続けるゲオゲガンハートを吸収したタイミングで、ランダがペースアップ。そこについていけたのはミゲルアンヘル・ロペスとエンリク・マスの2人。デラクルスは50mほどのギャップを開けてしまう。先頭集団ではランダがデラクルスとの距離を確認しつつ、ペースを作っていく。
ステージ優勝のチャンスと見たロペスがラスト300mで腰を上げてランダとマスを引き離すことに成功。マスも追いかけようとペースを上げるもフィニッシュラインは既に目の前。マスに5秒差を付けてフィニッシュラインに飛び込んだロペスが最終日のクイーンステージで堂々のステージ優勝を果たした。


そして、マスに対して46秒のタイム差を持っていたランダは落ち着いた様子でフィニッシュラインへ。熱狂する観客へとアピールしながら、総合優勝を確定させた。同時に、山岳賞及びスプリント賞と全てのスペシャルジャージを手に入れ、完全な勝利を収めたランダ。プロとなって初めて勝利を飾った地で、素晴らしい成績を残すことに成功した。

ブエルタ・ア・ブルゴス2017第5ステージ
ステージ結果
1位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 3h11’42” |
2位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | +5” |
3位 | ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) | +11” |
4位 | ダビ・デラクルス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | +30” |
5位 | ハイメ・ロソン(スペイン、、カハルーラル・セグロスRGA) | +35” |
6位 | イゴール・アントン(スペイン、ディメンションデータ) | |
7位 | ダニエル・モレノ(スペイン、モビスター) | +37” |
8位 | セルゲイ・チェルネトスキー(ロシア、アスタナ) | +48” |
9位 | アンヘル・マドラソ(スペイン、デルコ・マルセイユKTM) | +1’01” |
10位 | エリオット・リエター(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) |
個人総合成績
1位 | ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) | 18h12’47” |
2位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | +40” |
3位 | ダビ・デラクルス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | +46” |
4位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | +51” |
5位 | ハイメ・ロソン(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA) | +1’18” |
6位 | イゴール・アントン(スペイン、ディメンションデータ) | +1’37” |
7位 | ダニエル・モレノ(スペイン、モビスター) | +2’13” |
8位 | セルゲイ・チェルネトスキー(ロシア、アスタナ) | +2’19” |
9位 | メルハウィ・クドス(リトアニア、ディメンションデータ) | +2’40” |
10位 | イェッツェ・ボル(オランダ、マンザナ・ポストボン) | +2’49” |
ポイント賞
1位 | ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) | 66pts |
2位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 50pts |
3位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | 37pts |
山岳賞
1位 | ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) | 60pts |
2位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | 46pts |
3位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 42pts |
ヤングライダー賞
1位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | 18h13’27” |
2位 | ヘルナン・アグイレ(コロンビア、マンザナ・ポストボン) | +4'42" |
3位 | アルデマール・レイェス(コロンビア、マンザナ・ポストボン) | +8'23" |
チーム総合成績
1位 | アスタナ | 54h45'08" |
2位 | モビスター | +2'44" |
3位 | クイックステップフロアーズ | +2'47" |
text:Naoki.Yasuoka
photo:www.vueltaburgos.com
photo:www.vueltaburgos.com
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