ブルゴス第4ステージは熾烈な登坂スプリント勝負に持ち込まれ「事前に何度も下見を重ねた」と言うカルロス・バルベロ(スペイン、モビスター)が勝利。総合首位ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)は27秒差で超級山岳フィニッシュの最終日に挑む。
オリーブ畑を横目に見ながら進むプロトン photo:www.vueltaburgos.com
5日間に渡りスペイン、ブルゴス地方で開催されているブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.HC)も、いよいよ佳境の4日目。ボデガス ナバルからクルニアまでの147kmで争われた第4ステージは、コースプロフィール上ではおおよそフラットだが、最後は闘技場が残る古代遺跡「ペニャルバ・デ・カストロ」の丘を駆け上がってフィニッシュに飛び込む。
ベンジャミン・キング(アメリカ、ディメンションデータ)やアントワン・ドゥシェーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)ら4名の逃げが稼ぎ出した最大タイム差は4分ほど。メイン集団では総合リーダーのミケル・ランダ(スペイン)を守るチームスカイがレース状況をコントロールしていった。
荒涼としたブルゴス内陸部を走る内に、集団ではステージ優勝が欲しいクイックステップフロアーズや、デルコ・マルセイユKTMらも集団牽引に参加してくる。集団の足音が近づくとエスケープからはエティエンヌ・ヴァンエンペル(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ)が単独走に持ち込んだものの、逃げ切りのチャンスは限りなくゼロに近かった。
逃げたアントワン・ドゥシェーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)ら4名 photo:www.vueltaburgos.com
集団内で勝負を待つカルロス・バルベロ(スペイン、モビスター) photo:www.vueltaburgos.com
チームメイトに守られて走るミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) photo:www.vueltaburgos.com
逃げを飲み込み、アクアブルー・スポート先導で登坂フィニッシュへ photo:www.vueltaburgos.com
モスコンやアラフィリップを下したカルロス・バルベロ(スペイン、モビスター) photo:www.vueltaburgos.com残り13kmで「グルッポ・コンバット」を見たメイン集団では、アクアブルー・スポートやディメンションデータが争うようにしてペースを上げ、登坂スプリントに向けて準備を整えながら残り1kmのバナーを通過。闘技場遺跡を囲うように高度を上げ、ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)の仕掛けをきっかけにスプリント勝負が幕開けた。
早いタイミングでスプリントしたモスコンは徐々に失速し、登坂を得意とするジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)が発進。しかしその背後から猛然とカルロス・バルベロ(スペイン、モビスター)が伸びた。
うなだれるモスコンとアラフィリップを大きく引き離した26歳のバルベロが勝利。総合首位ランダほか、総合上位勢は3秒遅れでフィニッシュしたため、順位に変動はなかった。
ブルゴス開幕前日に開催されたサーキット・デ・ゲッチョ(UCI1.1)でも勝利を収めたバルベロは、カハルーラル・セグロスRGAから今年モビスター入りしたパンチャーで、今シーズン5勝目と絶好調をキープしている選手。2015年の同ステージでも勝利しており、先週土曜日にも下見のためにこの場所を訪れ、警備員に頼み込んで普段開放されていない公園内のフィニッシュまでの登りを何度も登り降りしたという。
「下見をできたことが勝利に繋がったので、とても感謝しているよ。2015年にここで勝った時はものすごく驚いたけれど、今日は勝利への道筋を立てて、何度も何度もイメージトレーニングを重ねて勝つことができた。とても美しい勝利を達成できた」とバルベロは語っている。
前戦のサーキット・デ・ゲッチョから連勝したカルロス・バルベロ(スペイン、モビスター) photo:www.vueltaburgos.com
27秒差で最終日に挑むミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) photo:www.vueltaburgos.com
最終ステージは超級山岳フィニッシュが用意された第2のクイーンステージ。ランダは2位ダビ・デラクルス(スペイン、クイックステップフロアーズ)に27秒、3位エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)に46秒差で最終日に挑む。

5日間に渡りスペイン、ブルゴス地方で開催されているブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.HC)も、いよいよ佳境の4日目。ボデガス ナバルからクルニアまでの147kmで争われた第4ステージは、コースプロフィール上ではおおよそフラットだが、最後は闘技場が残る古代遺跡「ペニャルバ・デ・カストロ」の丘を駆け上がってフィニッシュに飛び込む。
ベンジャミン・キング(アメリカ、ディメンションデータ)やアントワン・ドゥシェーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)ら4名の逃げが稼ぎ出した最大タイム差は4分ほど。メイン集団では総合リーダーのミケル・ランダ(スペイン)を守るチームスカイがレース状況をコントロールしていった。
荒涼としたブルゴス内陸部を走る内に、集団ではステージ優勝が欲しいクイックステップフロアーズや、デルコ・マルセイユKTMらも集団牽引に参加してくる。集団の足音が近づくとエスケープからはエティエンヌ・ヴァンエンペル(オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ)が単独走に持ち込んだものの、逃げ切りのチャンスは限りなくゼロに近かった。





早いタイミングでスプリントしたモスコンは徐々に失速し、登坂を得意とするジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)が発進。しかしその背後から猛然とカルロス・バルベロ(スペイン、モビスター)が伸びた。
うなだれるモスコンとアラフィリップを大きく引き離した26歳のバルベロが勝利。総合首位ランダほか、総合上位勢は3秒遅れでフィニッシュしたため、順位に変動はなかった。
ブルゴス開幕前日に開催されたサーキット・デ・ゲッチョ(UCI1.1)でも勝利を収めたバルベロは、カハルーラル・セグロスRGAから今年モビスター入りしたパンチャーで、今シーズン5勝目と絶好調をキープしている選手。2015年の同ステージでも勝利しており、先週土曜日にも下見のためにこの場所を訪れ、警備員に頼み込んで普段開放されていない公園内のフィニッシュまでの登りを何度も登り降りしたという。
「下見をできたことが勝利に繋がったので、とても感謝しているよ。2015年にここで勝った時はものすごく驚いたけれど、今日は勝利への道筋を立てて、何度も何度もイメージトレーニングを重ねて勝つことができた。とても美しい勝利を達成できた」とバルベロは語っている。


最終ステージは超級山岳フィニッシュが用意された第2のクイーンステージ。ランダは2位ダビ・デラクルス(スペイン、クイックステップフロアーズ)に27秒、3位エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)に46秒差で最終日に挑む。
H3
ブエルタ・ア・ブルゴス2017第4ステージ
ステージ成績
1位 | カルロス・バルベロ(スペイン、モビスター) | 3h19'19" |
2位 | ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ) | |
3位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | |
4位 | マウロ・フィネット(イタリア、デルコ・マルセイユKTM) | +03" |
5位 | メルハウィ・クドス(リトアニア、ディメンションデータ) | |
6位 | マッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) | |
7位 | ヨナス・ファンヒネヒテン(ベルギー、コフィディス・ソルシオンクレディ) | |
8位 | エデュアルド・プラデス(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA) | |
9位 | エリオット・リエター(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | |
10位 | ダニエル・モレノ(スペイン、モビスター) | |
59位 | 小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ) | +46' |
115位 | 西村大輝(NIPPOヴィーニファンティーニ) | +3'01" |
個人総合成績
1位 | ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) | 15h00'54" |
2位 | ダビ・デラクルス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | +27" |
3位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | +46" |
4位 | ハイメ・ロソン(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA) | +54" |
5位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | +1'02" |
6位 | イゴール・アントン(スペイン、ディメンションデータ) | +1'13" |
7位 | メルハウィ・クドス(リトアニア、ディメンションデータ) | +1'31" |
8位 | ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ) | |
9位 | イェッツェ・ボル(オランダ、マンザナ・ポストボン) | +1'40" |
10位 | セルゲイ・チェルネトスキー(ロシア、アスタナ) | +1'42" |
ポイント賞
1位 | ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) | 50pts |
2位 | カルロス・バルベロ(スペイン、モビスター) | 35pts |
3位 | マッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ) | 35pts |
山岳賞
1位 | ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) | 40pts |
2位 | ラッセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルー・スポート) | 28pts |
3位 | スアザ・ベルナール(コロンビア、マンザナ・ポストボン) | 26pts |
ヤングライダー賞
1位 | エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | 15h01'40" |
2位 | ヘルナン・アグイレ(コロンビア、マンザナ・ポストボン) | +1'57" |
3位 | アルデマール・レイェス(コロンビア、マンザナ・ポストボン) | +3'27" |
チーム総合成績
1位 | アスタナ | 45h07'18" |
2位 | クイックステップフロアーズ | +54" |
3位 | モビスター | +2'06" |
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