気温40℃にも達する距離238kmの過酷なポローニュ第4ステージで、カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)が集団スプリントの末に勝利。ステージ3位に入ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が総合首位を守った。



リーダーチームのボーラ・ハンスグローエやオリカ・スコットらが集団をコントロールするリーダーチームのボーラ・ハンスグローエやオリカ・スコットらが集団をコントロールする photo:CorVos
ビエルチェから大きくUの字を描いてザブジェへと至るツール・ド・ポローニュ第4ステージは、今大会最長距離となる238km。序盤こそカテゴリー山岳が用意されているが、それ以降はほぼ平坦路が170kmにもわたって続く。

気温が36〜37℃にもなったこの日、逃げを決めたのは2日連続逃げのレミ・カヴァニャ(フランス、クイックステップフロアーズ)やトム・スクインシュ(ラトビア、キャノンデール・ドラパック)、ベアトヤン・リンデマン(オランダ、ロットNLユンボ)といった6名。快調にメイン集団との間隔を開いたものの、フラットコースでは対抗する術もなく、レース後半にかけてタイム差が削り取られていった。

和やかモードで逃げる6名和やかモードで逃げる6名 photo:CorVos集団内で走るポイントリーダーのダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)集団内で走るポイントリーダーのダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) photo:CorVos


残り20kmを切ってタイム差が1分まで減少すると協調が崩れ始める。ヤン・トラトニク(スロベニア、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)のアタックをきっかけに、カウンターでカヴァニャが僅かな逃げ切りのチャンスに賭けて独走を開始した。

追いかけた逃げグループに対して20秒、その背後に迫るメイン集団に対して50秒ほどのリードを得たカヴァニャだったが、ボーラ・ハンスグローエやアスタナ、オリカ・スコットらが組織立って率いるメイン集団を振り切るには至らず、残り5kmのアーチをくぐって吸収される。

各チームが激しく位置取り争いを繰り広げる中、別府史之(トレック・セガフレード)もボーイ・ファンポッペル(オランダ)のために集団先頭付近をキープ。残り3.6kmから単独アタックしたマルティン・ケイゼル(オランダ、ロットNLユンボ)も60km/h前後で巡航する集団には抗えなかった。

残り5km地点まで独走を続けたレミ・カヴァニャ(フランス、クイックステップフロアーズ)残り5km地点まで独走を続けたレミ・カヴァニャ(フランス、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos一際低い姿勢で突き進むカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)一際低い姿勢で突き進むカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:CorVos

念願の勝利を挙げたカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)念願の勝利を挙げたカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:CorVos
マルコ・コレダーン(イタリア、トレック・セガフレード)先頭で残り1kmの最終コーナーを曲がり、アシストに連れられたダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)2番手でラスト300m。カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)を引き連れたルカ・メズゲッツ(スロベニア)が右側から猛加速を見せ、一気に主導権を奪ってみせる。

その背後にペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)やDファンポッペルが割り込むと同時に、状況を確認したユアンが発進。サガンを振り切り、Dファンポッペルが右側から並びかけるも一際低い姿勢で踏み続けた「ポケット・ロケット」は最後までリードを失わなかった。

「第1ステージで勝てなかったことがとてもフラストレーションになっていた。でも今日はルカがパーフェクトなリードアウトを披露してくれたので、僕のスプリントに何一つとして障害はなかったんだ。今年の自分の課題はスタミナを増やして長距離ステージで勝つことだった。今日は230kmのレースで勝てたし、ジロでもステージ優勝できたので、過酷なレースへの対応力が徐々に増していると思う。とにかく勝ててほっとしている」と胸をなでおろすユアン。

総合リーダーの座を守ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)総合リーダーの座を守ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos栓開けをアシストしてあげるペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)栓開けをアシストしてあげるペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

豪快にシャンパンファイトするカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)豪快にシャンパンファイトするカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) photo:CorVos
サガンは勝利には届かなかったものの、ステージ3位に入ってボーナスタイムを稼いだため、総合リーダーの座をキープした。第5ステージは終盤にかけて2級山岳を連続して越えるため、逃げ切りもしくは小集団によるスプリントに持ち込まれる見込みで、サガンは「明日はまた勝利を狙っていきたい」とステージ2勝目に意欲を見せている。
ツール・ド・ポローニュ2017第4ステージ
結果
1位カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)5h38'49"
2位ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)
3位ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
4位ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレック・セガフレード)
5位サーシャ・モードロ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
6位ロレンゾ・マンザン(フランス、エフデジ)
7位トム・ヴァンアスブロック(ベルギー、キャノンデール・ドラパック)
8位エンリーコ・バッタリーン(イタリア、ロットNLユンボ)
9位アラン・バナセク(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)
10位ロベルト・フェラーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
84位別府史之(トレック・セガフレード)
個人総合成績
1位ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)10h03'02"
2位ディラン・トゥーンス(ベルギー、BMCレーシング)+10"
3位ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)+16"
4位ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)+20"
5位トムイェルト・スラフトール(オランダ、キャノンデール・ドラパック)+25"
6位オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー、エフデジ)+27"
7位ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル)+28"
8位ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ)+29"
9位アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)
10位ネイサン・ハース(オーストラリア、ディメンションデータ)+34"
ポイント賞
1位ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)70pts
2位ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)56pts
3位ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレック・セガフレード)46pts
山岳賞
1位マチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)17pts
2位セバスティアン・ライヒェンバッハ(スイス、エフデジ)15pts
3位ディエゴ・ローザ(イタリア、チームスカイ)12pts
チーム総合成績
1位ボーラ・ハンスグローエ47h09'18"
2位クイックステップフロアーズ+17"
3位モビスター+24"
text:So.Isobe
photo:CorVos
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