ツール・ド・フランスが開催される中、7月2~8日にはオーストリア最大のステージレース「ツアー・オブ・オーストリア」が開かれ、地元出身のステファン・デニフル(オーストリア、アクアブルー・スポート)が総合優勝に輝いた。プロローグも含め7日間に渡ったレースの模様をダイジェストでお届けしよう。
盆地からアルプス山脈までアップダウンに富んだコースが引かれたツアー・オブ・オーストリア (c)http://www.oesterreich-rundfahrt.at/
7月2~8日の日程で開催され、オーストリア全土を舞台に6日間のステージレースが繰り広げられたツアー・オブ・オーストリア(UCIヨーロッパツアー2.1)。開催期間がツール・ド・フランスと被っているとあって、UCIワールドチームでもツールに出られなかった選手がこぞって出場。8月2日から開催されるヨーロッパ選手権に標準を合わせその調整も兼ねて参戦したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)など、ビッグネームも多数見られた。
オーストリアで南東に位置する人口第2位の都市グラーツをスタート地点とし、反時計周りに約1200km弱を繋いだ本大会。前半3日間は東側及び北側に広がる盆地を行くため、険しい山岳の設定はなく比較的穏やかなレイアウト。しかし後半の3日間はアルプス山脈の山岳地帯へと差し掛かるため、総合系の争いは最後まで気の抜けないものとなった。
プロローグ シュロスベルクの丘を駆け上るオスカル・ガット(イタリア、アスタナ) (c)http://www.oesterreich-rundfahrt.at/
第1ステージ スプリント勝負を制したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア) (c)http://www.oesterreich-rundfahrt.at/
出場チームはアスタナを始めとするUCIワールドチームが4チーム、コフィディスを始めとするプロコンチネンタルチームが7チーム、コンチネンタルチームが6チームに加えて、ナショナルチームとしてイタリアチームも含めた全18チームであった。
本格的な戦いを前に、初日に行われたプロローグでは、グラーツ市街の中心部にある観光地、シュロスベルクの丘を駆け上る長さ800mのレイアウトで争われ、わずか2分ほどの勝負で一番時計を叩き出したスプリンターのオスカル・ガット(イタリア、アスタナ)が勝利。0.16秒差で続いた2位にもアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が入り、アスタナはこの日ワンツーフィニッシュを飾った。
第2ステージ 集団から抜け出した3人から勝利したのはトムイェルト・スラフトール(オランダ、キャノンデール・ドラパック) (c)http://www.oesterreich-rundfahrt.at/
第3ステージ またも強さを見せたエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)が勝利 (c)http://www.oesterreich-rundfahrt.at/
穀倉地帯を駆けるプロトン (c)http://www.oesterreich-rundfahrt.at/
6日間を通し平坦ステージにて強さを見せたのは、やはりエリア・ヴィヴィアーニ。第1ステージと第3ステージが定石通りゴール手前で逃げを吸収し集団スプリントとなる展開の中、イタリアナショナルチームのリードアウトを受けたヴィヴィアーニは他のライダーの追随を許さないスピードでフィニシュへ飛び込んだ。6ステージで2勝を上げたヴィヴィアーニはポイント賞でも2位に入っている。
総合争いを決定づけるターニングポイントとなったのは山岳地帯へと入った第4ステージ。平均勾配12.5%にもなる7.5kmの登りゴールが設定されたこのステージで、登り口から単独でペースを上げたミゲルアンヘル・ロペスとともに、唯一付いていくことができたステファン・デニフル(オーストリア、アクアブルー・スポート)が集団を引き離しそれぞれ1位、2位に。その結果、デニフルが2位以下に約1分以上のタイム差を付けてリーダージャージを獲得した。
第4ステージ 2位に入ったステファン・デニフル(オーストリア、アクアブルー・スポート)が総合リーダーに (c)http://www.oesterreich-rundfahrt.at/
第5ステージ 集団内で登りをこなすステファン・デニフル(オーストリア、アクアブルー・スポート) (c)http://www.oesterreich-rundfahrt.at/
最終ステージにて山岳ポイントを重ね山岳賞を勝ち取ったピーター・ウェーニング(オランダ、ルームポット・ネダランセロテリ) (c)http://www.oesterreich-rundfahrt.at/
続く第5ステージも超級山岳を含むクイーンステージであり、総合順位のアップを狙って激しいアタックが繰り広げられる展開に。最終的に約15人の先頭集団のみが残り、そこからアタックを決めたベン・オコーナー(オーストラリア、ディメンションデータ)が集団の追走を振り切りステージ勝利を上げている。総合2位デリオ・フェルナンデス(スペイン、マルセイユ・プロヴァンスKTM)と、同3位ミゲルアンヘル・ロペスを徹底的にマークしたレースリーダーのデニフルはイエロージャージを堅守。ゴールにかけて平坦基調になる最終ステージを前に、総合優勝を確かなものとした。
最終日もスプリント勝負となるものの、途中の山岳で遅れたヴィヴィアーニはこれに加われず、クレマン・ヴェントゥリーニ(フランス、コフィディス)が勝利。中間スプリント地点にてポイントを稼ぎ、かつゴールスプリントにて2位に入ったセップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック)がこの日で12ptをゲット。ヴィヴィアーニを逆転しポイント賞を獲得した。
総合優勝に輝いたステファン・デニフル(オーストリア、アクアブルー・スポート) (c)http://www.oesterreich-rundfahrt.at/
最終日を危なげなく先頭集団にてゴールし、個人総合優勝を決めたデニフルは「自分とって輝かしい1週間となった。今でも信じられない気分だ。チームやファン、それに観客のみんなに感謝したい。ストレスもあり厳しかった週ではあったが、フィニッシュしたときは感極まったね」とコメント。地元オーストリアの選手がこの大会で優勝するのは実に4年ぶりのこととなった。

7月2~8日の日程で開催され、オーストリア全土を舞台に6日間のステージレースが繰り広げられたツアー・オブ・オーストリア(UCIヨーロッパツアー2.1)。開催期間がツール・ド・フランスと被っているとあって、UCIワールドチームでもツールに出られなかった選手がこぞって出場。8月2日から開催されるヨーロッパ選手権に標準を合わせその調整も兼ねて参戦したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)など、ビッグネームも多数見られた。
オーストリアで南東に位置する人口第2位の都市グラーツをスタート地点とし、反時計周りに約1200km弱を繋いだ本大会。前半3日間は東側及び北側に広がる盆地を行くため、険しい山岳の設定はなく比較的穏やかなレイアウト。しかし後半の3日間はアルプス山脈の山岳地帯へと差し掛かるため、総合系の争いは最後まで気の抜けないものとなった。


出場チームはアスタナを始めとするUCIワールドチームが4チーム、コフィディスを始めとするプロコンチネンタルチームが7チーム、コンチネンタルチームが6チームに加えて、ナショナルチームとしてイタリアチームも含めた全18チームであった。
本格的な戦いを前に、初日に行われたプロローグでは、グラーツ市街の中心部にある観光地、シュロスベルクの丘を駆け上る長さ800mのレイアウトで争われ、わずか2分ほどの勝負で一番時計を叩き出したスプリンターのオスカル・ガット(イタリア、アスタナ)が勝利。0.16秒差で続いた2位にもアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)が入り、アスタナはこの日ワンツーフィニッシュを飾った。



6日間を通し平坦ステージにて強さを見せたのは、やはりエリア・ヴィヴィアーニ。第1ステージと第3ステージが定石通りゴール手前で逃げを吸収し集団スプリントとなる展開の中、イタリアナショナルチームのリードアウトを受けたヴィヴィアーニは他のライダーの追随を許さないスピードでフィニシュへ飛び込んだ。6ステージで2勝を上げたヴィヴィアーニはポイント賞でも2位に入っている。
総合争いを決定づけるターニングポイントとなったのは山岳地帯へと入った第4ステージ。平均勾配12.5%にもなる7.5kmの登りゴールが設定されたこのステージで、登り口から単独でペースを上げたミゲルアンヘル・ロペスとともに、唯一付いていくことができたステファン・デニフル(オーストリア、アクアブルー・スポート)が集団を引き離しそれぞれ1位、2位に。その結果、デニフルが2位以下に約1分以上のタイム差を付けてリーダージャージを獲得した。



続く第5ステージも超級山岳を含むクイーンステージであり、総合順位のアップを狙って激しいアタックが繰り広げられる展開に。最終的に約15人の先頭集団のみが残り、そこからアタックを決めたベン・オコーナー(オーストラリア、ディメンションデータ)が集団の追走を振り切りステージ勝利を上げている。総合2位デリオ・フェルナンデス(スペイン、マルセイユ・プロヴァンスKTM)と、同3位ミゲルアンヘル・ロペスを徹底的にマークしたレースリーダーのデニフルはイエロージャージを堅守。ゴールにかけて平坦基調になる最終ステージを前に、総合優勝を確かなものとした。
最終日もスプリント勝負となるものの、途中の山岳で遅れたヴィヴィアーニはこれに加われず、クレマン・ヴェントゥリーニ(フランス、コフィディス)が勝利。中間スプリント地点にてポイントを稼ぎ、かつゴールスプリントにて2位に入ったセップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック)がこの日で12ptをゲット。ヴィヴィアーニを逆転しポイント賞を獲得した。

最終日を危なげなく先頭集団にてゴールし、個人総合優勝を決めたデニフルは「自分とって輝かしい1週間となった。今でも信じられない気分だ。チームやファン、それに観客のみんなに感謝したい。ストレスもあり厳しかった週ではあったが、フィニッシュしたときは感極まったね」とコメント。地元オーストリアの選手がこの大会で優勝するのは実に4年ぶりのこととなった。
H3
ツアーオブオーストリア2017結果
個人総合成績
1位 | ステファン・デニフル(オーストリア、アクアブルー・スポート) | 27:10:07 |
2位 | デリオ・フェルナンデス(スペイン、マルセイユ・プロヴァンスKTM) | 0:37 |
3位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 0:59 |
4位 | フェリクス・グロスチャートナー(オーストリア、CCCスプランディ・ポルコウィチェ) | 1:00 |
5位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、ディメンションデータ) | 1:08 |
6位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア) | 2:06 |
7位 | ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、ディメンションデータ) | 2:21 |
8位 | アレクセイ・ルイバルキン(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) | 2:32 |
9位 | アンヘル・マドラソ(スペイン、マルセイユ・プロヴァンスKTM) | 2:46 |
10位 | トゥスフェルト・マーティン(オランダ、ルームポット・ネダランセロテリ) | 2:50 |
ポイント賞
1位 | セップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック) | 41pt |
2位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア) | 38pt |
3位 | クレマン・ヴェントゥリーニ(フランス、コフィディス) | 33pt |
山岳賞
1位 | ピーター・ウェーニング(オランダ、ルームポット・ネダランセロテリ) | 38pt |
2位 | ステファン・ラビッチ(オーストリア、フェルベマイヤー・シンプロンヴェルス) | 32pt |
3位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 28pt |
チーム賞
1位 | ディメンションデータ | 81:36:53 |
2位 | ガスプロム・ルスヴェロ | 81:42:35 |
3位 | ルームポット・ネダランセロテリ | 81:47:00 |
text:Yuto.Murata
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