イギリスで開催されたUCIウィメンズワールドツアーレースで、初日大逃げを成功させたカタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー)が総合優勝。全日本選手権のために途中離脱した與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)も好感触を掴んでいるという。
イングランド中部で5日間開催されたOVO(オーヴォ)エナジー・ウィメンズツアーは、UCIウィメンズワールドツアーに組み込まれたレース。丘陵地帯をうねるように続くワインディングロードで、連日激しいアタック合戦が繰り返されることとなった。
第1ステージ カタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー)が1分半以上をつける逃げ切り (c)www.womenstour.co.uk
147.5kmで行われた第1ステージでは、混沌とした中盤戦からカタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー)が単独アタックを敢行する。ディフェンディングチャンピオンのエリザベス・ダイグナン(イギリス)擁するブールス・ドルマンス・サイクリングチームらが追走したもののポーランド王者の勢いは止まらず、大集団を1分42秒も引き離して独走勝利。難関山岳が無く僅差で総合が決まり得る今大会で、いきなり大きなリードを稼ぎ出した。
続く2日目はアップダウンで生き残った30名弱による登りスプリントに持ち込まれ、コーナーが続くゴール前で巧みに位置取ったアミー・ピータース(オランダ、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム)が勝利。後半のアタック合戦に加わった與那嶺は32秒遅れでフィニッシュし、総合順位で33位につけた。
第2ステージ 登りスプリントで勝利したアミー・ピータース(オランダ、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム) (c)www.womenstour.co.uk
第3ステージ クロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チッポリーニ)が集団スプリントを制す (c)www.womenstour.co.uk
第4ステージ サラ・ロイ(オーストラリア、オリカ・スコット)が逃げ切り勝利 (c)www.womenstour.co.uk
第5ステージ ジョーリン・ドール(ベルギー、ウィグル・ハイファイブ)がスプリントで先着 (c)www.womenstour.co.uk
元世界王者マリアンヌ・フォス(オランダ、WM3エネルジー)が落車し鎖骨骨折を負う、混沌とした3日目のゴールスプリントではクロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チッポリーニ)が、第4ステージは終盤に逃げたサラ・ロイ(オーストラリア、オリカ・スコット)が勝利。ロンドン市街で行われた最終日の集団ゴールはジョーリン・ドール(ベルギー、ウィグル・ハイファイブ)がパワフルなスプリントで先着し、5日間の戦いを締めくくった。
そして、連日危なげなくトップ集団内でフィニッシュしたニウイアドマはリードを守り切って総合優勝。アルデンヌクラシックでいずれも3位と惜しい結果が続いていたポーランド王者にとって嬉しいウィメンズワールドツアー初勝利となった。
第5ステージ ロンドン市街地で行われたクリテリウム (c)www.womenstour.co.uk
総合優勝に輝いたカタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー) (c)www.womenstour.co.uk
また、與那嶺は全日本選手権に出場するため第4ステージで離脱し、帰国の途に着いた。2週間後に迫る全日本選手権、そしてチーム内選考をクリアし出場権を得ている最高峰の女子レース、ジロ・ローザに向けて好感触を得ているという。以下に本人からの、これまでのシーズン前半戦、そしてこれからの目標についてのコメントを紹介する。
「4ヶ月間は長かったのですが、チームから求められる仕事は最低限ができたかなと感じます。特に33位に入ったリエージュ〜バストーニュ〜リエージュでは、ヨーロッパで戦える感触をはっきりと得ることができました。来年に向けて体調と体重を万全に合わせれば、もう一つ上を狙えると感じています。
第2ステージのスタートラインに並ぶ與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) (c)www.womenstour.co.uk
サインボードに書き込む與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) (c)www.womenstour.co.uk
最低限の仕事が出来るフィジカルと能力を自分が有していることが再確認できたものの、仕事を行いながら自分が求める成績を獲得する難しさも味わいました。
帰国し、全日本選手権とジロ・ローザを見据える與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) 北米に比べると、こちらのサーキットは一言で言うと「とにかくやばい」。速いし、狭いし、危ないし、全部コミコミって感じです。スペインUCI1カテゴリーの5日間ステージレースでは総合18位。このレースではエースからアシストとして多くを求められ、これは難しい仕事だなと理解できました。色々な意味で「うまく仕事をする」ことを覚えたいですね。
すでにジロローザへのチーム選考を得ることができ、成績を狙って良しとのミーティングを終えていいます。全日本選手権も当然必ず勝つ必要がありますが、その後の10日間のジロローザでの総合成績を狙い、そこまでを一つのサイクルとして考えて望みます」。
イングランド中部で5日間開催されたOVO(オーヴォ)エナジー・ウィメンズツアーは、UCIウィメンズワールドツアーに組み込まれたレース。丘陵地帯をうねるように続くワインディングロードで、連日激しいアタック合戦が繰り返されることとなった。

147.5kmで行われた第1ステージでは、混沌とした中盤戦からカタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー)が単独アタックを敢行する。ディフェンディングチャンピオンのエリザベス・ダイグナン(イギリス)擁するブールス・ドルマンス・サイクリングチームらが追走したもののポーランド王者の勢いは止まらず、大集団を1分42秒も引き離して独走勝利。難関山岳が無く僅差で総合が決まり得る今大会で、いきなり大きなリードを稼ぎ出した。
続く2日目はアップダウンで生き残った30名弱による登りスプリントに持ち込まれ、コーナーが続くゴール前で巧みに位置取ったアミー・ピータース(オランダ、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム)が勝利。後半のアタック合戦に加わった與那嶺は32秒遅れでフィニッシュし、総合順位で33位につけた。




元世界王者マリアンヌ・フォス(オランダ、WM3エネルジー)が落車し鎖骨骨折を負う、混沌とした3日目のゴールスプリントではクロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チッポリーニ)が、第4ステージは終盤に逃げたサラ・ロイ(オーストラリア、オリカ・スコット)が勝利。ロンドン市街で行われた最終日の集団ゴールはジョーリン・ドール(ベルギー、ウィグル・ハイファイブ)がパワフルなスプリントで先着し、5日間の戦いを締めくくった。
そして、連日危なげなくトップ集団内でフィニッシュしたニウイアドマはリードを守り切って総合優勝。アルデンヌクラシックでいずれも3位と惜しい結果が続いていたポーランド王者にとって嬉しいウィメンズワールドツアー初勝利となった。


また、與那嶺は全日本選手権に出場するため第4ステージで離脱し、帰国の途に着いた。2週間後に迫る全日本選手権、そしてチーム内選考をクリアし出場権を得ている最高峰の女子レース、ジロ・ローザに向けて好感触を得ているという。以下に本人からの、これまでのシーズン前半戦、そしてこれからの目標についてのコメントを紹介する。
「4ヶ月間は長かったのですが、チームから求められる仕事は最低限ができたかなと感じます。特に33位に入ったリエージュ〜バストーニュ〜リエージュでは、ヨーロッパで戦える感触をはっきりと得ることができました。来年に向けて体調と体重を万全に合わせれば、もう一つ上を狙えると感じています。


最低限の仕事が出来るフィジカルと能力を自分が有していることが再確認できたものの、仕事を行いながら自分が求める成績を獲得する難しさも味わいました。

すでにジロローザへのチーム選考を得ることができ、成績を狙って良しとのミーティングを終えていいます。全日本選手権も当然必ず勝つ必要がありますが、その後の10日間のジロローザでの総合成績を狙い、そこまでを一つのサイクルとして考えて望みます」。
OVOエナジー・ウィメンズツアー2017総合順位
1位 | カタルジーナ・ニウイアドマ(ポーランド、WM3エネルジー) | 16:34:53 |
2位 | クリスティーヌ・マジェラス(ルクセンブルク、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム) | 1:18 |
3位 | ハンナ・バーンズ(イギリス、キャニオン・スラムレーシング) | 1:30 |
4位 | リア・キルヒマン(カナダ、サンウェブ) | 1:36 |
5位 | エレン・ファンダイク(オランダ、サンウェブ) | 1:39 |
6位 | アリス・バーンズ(イギリス、ドロップス) | 1:47 |
7位 | アシュレー・ムールマン(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング) | 1:53 |
8位 | シェシリー・ルドウィグ(デンマーク、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング) | 1:59 |
9位 | ダニエーレ・キング(イギリス、サイランス・プロサイクリング) | 2:00 |
10位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) | 2:01 |
DNF | 與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) |
text:So.Isobe
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