エディ・メルクス LUGANO68 フレームセットアンダー30万円のUCI公認TTバイク

ベルギーブランド、エディ・メルクスよりタイムトライアルバイクの「LUGANO68」をピックアップ。17年モデルより、コックピット部分に汎用パーツが使用可能となったマイナーチェンジを加えて登場している。

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エディ・メルクス LUGANO68 フレームセット（アンスラサイト／シルバー／グリーン） (c)深谷産業
「LUGANO68」は創業者エディ・メルクス氏が勝利した1968年のレース、グラン・プレミオ・ディ・ルガーノを由来とするTTバイク。スイスで行われたこのレースは当時、タイムトライアルレースのワンデーレースとして開催され、1965年のツール・ド・フランスを制したフェリーチェ・ジモンディもスタートリストに名を連ねるなど、並みいる強豪が出場した大会であったという。

そんな激戦の大会を由来に持つ同バイクは、エアロダイナミクスを徹底的に追求した1台。タイムトライアル/トライアスロンに特化し、機材にうるさい選手として有名なメルクス氏がこだわっていた剛性、安定性、安全性を追求したモデルだ。16年モデルでは2モデルが展開していた同ブランドのTTバイクだが、本年モデルよりLUGANO68に1本化している。

エディ・メルクス LUGANO68 105完成車（ホワイト／ブラック／アンスラサイト） (c)深谷産業
フレームとフォークはカーボンモノコック構造となり、フレーム内側から高い圧力をかけ成型するEPS（発砲ポリスチレン）工法により作られる。この工法によりフレーム内側の余分なしわや樹脂素材を排除することができ、品質を均一にすることで、高強度で軽量化にも貢献している。

そうして成型されたフレームは各所に翼断面形状を採用し、シートチューブは後輪に追従するように接近した形を取ることで優れた空力性能を獲得している。シートポストも空気抵抗を軽減するため専用のエアロシートポストを使用し、固定方法はスタイリッシュな臼式のインテグレーテッドクランプだ。フロントブレーキは整備性を考慮し通常のフォーク前としながらも、リアブレーキに関してはBB下に取り付けるダイレクトマウントブレーキを採用することで、リアに抜ける空気の乱流を防いでいる。

エディ・メルクス LUGANO68 フレームセット（ブラック／ブルー／オレンジ） (c)深谷産業
昨年モデルでは専用のエアロステムが採用されたが、今モデルよりヘッド部の形状が変わり汎用品のステム、ハンドルが使用可能となるマイナーチェンジが加えられている。手軽にパーツ交換ができるためポジショニングも行いやすいだろう。また上下異径ヘッドセットベアリング、カーボン一体成型されるフロントフォークなどフロント部分の剛性を高め、扱いやすく安定感の高いハンドリングを実現している。

25Cに対応したタイヤクリアランス、ワイヤー類の全内蔵、電動コンポーネント化にも対応するDi2レディフレームと、昨今の基本的なフレームスペックは全て網羅した仕様となっている。


販売はフレームセットとシマノ105をメインコンポーネントに据えた完成車の2つのパッケージで行われる。カラーはフレームセットが落ち着いたイメージのアンスラサイト/シルバー/グリーンと、ブラックを基調にしながらも華やかなデザインでまとめられたブラック/ブルー/オレンジの2種。完成車がホワイトを基調にしたホワイト/ブラック/アンスラサイトとなる。フレームサイズはS、M、Ｌの3種類だ。取り扱いは深谷産業。

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エディ・メルクス LUGANO68 フレームセット
フレーム：カーボンモノコック（1,190g）
フォーク：カーボンモノコック（390g）
シートポスト：カーボンモノコック（250g）
合計重量：1,830g
装着可能タイヤサイズ：25mm
ヘッドセット：1-1/8（上部）1-1/2（下部）
BB：BB30
フロントブレーキ：ノーマル
リアブレーキ：ダイレクトマウント
サイズ：S、M、L
カラー：アンスラサイト/シルバー/グリーン、ブラック/ブルー/オレンジ
価格：278,000円（税抜）

エディ・メルクス LUGANO68 105完成車
フレーム：カーボンモノコック（1,190g）
フォーク：カーボンモノコック（390g）
シフター：シマノSL-BSR1/Profile3/One brake/lever
ドライブトレイン：シマノ105
ボトムブラケット：FSA B3119 68mm/shim BBR60 BSA
チェーン：シマノCN-HG601-11
サドル：プロロゴ Zero Tri Pas T2.0
ハンドルバー：プロファイル Aeria T4 AL
ステム：プロファイル Aeria
カラー：ホワイト/ブラック/アンスラサイト
価格：350,000円（税抜）