UCIワールドツアー初戦サントス・ツアー・ダウンアンダーに出場したUCIワールドチームのバイクをゼッケン順に紹介する恒例のコーナーがスタート。第一弾はオリカ・スコット、ボーラ・ハンスグローエ、BMCレーシングの3チームをピックアップします。
オリカ・スコット スコット FOIL RC
オリカ・スコット スコット FOIL RC photo:Kei Tsuji
「ポケットロケット」の異名を持つ弾丸スプリンターとして驚異のステージ4勝を飾ったカレイブ・ユアン(オーストラリア)が使用したのは、スコットのエアロロードという位置付けのフォイル。身長165cmのユアンのサドル高は635mmで、XXS(トップ長510mm)のフレームを使用する。
サイズが小さいことも影響して後ろ三角が極めてコンパクトだ。アルミ製のハンドルやサドルはスコット傘下のシンクロス製で、細かく見るとステム長は140mm、ハンドル幅は400mm、クランク長は170mm。コンポーネントは昨年から引き続きシマノ・デュラエース9070Di2で、下ハンドルを握って加速するユアンは例に漏れずDi2のスプリントスイッチを愛用している。パワーメーターはSRMを引き続き使用。時折現れる勾配ある登りに備えてリアカセットは11-28Tをチョイスしている。タイヤはコンチネンタルのコンペティション25mm。
小さいサイズであることも影響し、後ろ三角はコンパクト photo:Kei Tsuji
デュラエースDi2のスプリントスイッチはスプリンターに必須 photo:Kei Tsuji
ステムの下にはDi2のジャンクションやリアブレーキのケーブルアジャスターが photo:Kei Tsuji
スコット傘下のシンクロスのサドルを使用する photo:Kei Tsuji
ボーラ・ハンスグローエ スペシャライズド VENGE ViAS Disc
ボーラ・ハンスグローエ スペシャライズド VENGE ViAS Disc photo:Kei Tsuji
エアロバイクらしいハンドルとステムが特徴的 photo:Kei Tsuji
ディスクローター径は前160mm・後ろ140mmで、フィン有りとフィン無しをテスト photo:Kei Tsuji
今大会最も注目を集めたのが世界王者ペテル・サガン(スロバキア)が大会開幕前にお披露目したスペシャライズドVENGE ViAS Discだ。結果的にディスクブレーキを使用したのはトレーニングライドのみで、レースではキャリパーブレーキのノーマルモデルを使用した。
ディスクブレーキを投入しなかった理由として、機能性や重量ではなく、パンクなどのトラブル時にチームメイトやニュートラルサービスのサポートを受けることができないことをメカニックは挙げている。艶めかしいカスタムペイントが施されたバイクの重量は8.5kg近く、実際手に取ってみると明らかな重さを感じる。コンポーネントはシマノ・デュラエース9070Di2で、デュアルコントロールレバーは油圧ディスクブレーキ対応のR785。センターロック方式のディスクローターはラジエーターフィン付きのRT99とフィン無しのRT81(前160mm、後140mm)をテストしていた。パワーメーターは4iiii(フォーアイ)で、ホイールはロヴァールのCLX64。
油圧ブレーキホースは外に出ることなくヘッドチューブからフォーク内へ photo:Kei Tsuji
4iiii(フォーアイ)のパワーメーターを使用する photo:Kei Tsuji
ロヴァールホイールにスペシャライズドのターボコットンが装着 photo:Kei Tsuji
ディスクブレーキとキャリパーブレーキモデルともにカスタムペイントが施された photo:Kei Tsuji
BMCレーシング BMC teammachine SLR01
BMCレーシング BMC teammachine SLR01 photo:Kei Tsuji
リッチー・ポート(オーストラリア)を総合優勝に導いたBMCレーシングはメンバー全員がBMCのフラッグシップモデルであるteammachine SLR01に乗った。タイヤがコンチネンタルからヴィットリアに変更されたことを除いて大きな変更点はない。写真は身長182cmのローハン・デニス(オーストラリア)のバイク。
コンポーネントはシマノ・デュラエース9070Di2で、引き続きSRMのパワーメーターを使用する。他のチームにはハンドルがアルミでステムがカーボンというパターンが多く見られるが、BMCレーシングは多くの選手が3Tのカーボンハンドルにアルミステムを組み合わせる。なお、総合優勝した身長172cmのポートのサドル高は685mmで、サイズ48のフレームをチョイスしている。オーストラリア遠征を終えて本格的にヨーロッパシーズンが開幕するとデュラエース9150Di2を投入する予定だという。
タイヤはコンチネンタルからヴィットリアに変更 photo:Kei Tsuji
3Tのカーボンハンドルにアルミステムという組み合わせ photo:Kei Tsuji
パワーメーターは引き続きSRMを使用 photo:Kei Tsuji
チームカラーのフィジークサドルを使用する photo:Kei Tsuji
text:Kei Tsuji
オリカ・スコット スコット FOIL RC

「ポケットロケット」の異名を持つ弾丸スプリンターとして驚異のステージ4勝を飾ったカレイブ・ユアン(オーストラリア)が使用したのは、スコットのエアロロードという位置付けのフォイル。身長165cmのユアンのサドル高は635mmで、XXS(トップ長510mm)のフレームを使用する。
サイズが小さいことも影響して後ろ三角が極めてコンパクトだ。アルミ製のハンドルやサドルはスコット傘下のシンクロス製で、細かく見るとステム長は140mm、ハンドル幅は400mm、クランク長は170mm。コンポーネントは昨年から引き続きシマノ・デュラエース9070Di2で、下ハンドルを握って加速するユアンは例に漏れずDi2のスプリントスイッチを愛用している。パワーメーターはSRMを引き続き使用。時折現れる勾配ある登りに備えてリアカセットは11-28Tをチョイスしている。タイヤはコンチネンタルのコンペティション25mm。




ボーラ・ハンスグローエ スペシャライズド VENGE ViAS Disc



今大会最も注目を集めたのが世界王者ペテル・サガン(スロバキア)が大会開幕前にお披露目したスペシャライズドVENGE ViAS Discだ。結果的にディスクブレーキを使用したのはトレーニングライドのみで、レースではキャリパーブレーキのノーマルモデルを使用した。
ディスクブレーキを投入しなかった理由として、機能性や重量ではなく、パンクなどのトラブル時にチームメイトやニュートラルサービスのサポートを受けることができないことをメカニックは挙げている。艶めかしいカスタムペイントが施されたバイクの重量は8.5kg近く、実際手に取ってみると明らかな重さを感じる。コンポーネントはシマノ・デュラエース9070Di2で、デュアルコントロールレバーは油圧ディスクブレーキ対応のR785。センターロック方式のディスクローターはラジエーターフィン付きのRT99とフィン無しのRT81(前160mm、後140mm)をテストしていた。パワーメーターは4iiii(フォーアイ)で、ホイールはロヴァールのCLX64。




BMCレーシング BMC teammachine SLR01

リッチー・ポート(オーストラリア)を総合優勝に導いたBMCレーシングはメンバー全員がBMCのフラッグシップモデルであるteammachine SLR01に乗った。タイヤがコンチネンタルからヴィットリアに変更されたことを除いて大きな変更点はない。写真は身長182cmのローハン・デニス(オーストラリア)のバイク。
コンポーネントはシマノ・デュラエース9070Di2で、引き続きSRMのパワーメーターを使用する。他のチームにはハンドルがアルミでステムがカーボンというパターンが多く見られるが、BMCレーシングは多くの選手が3Tのカーボンハンドルにアルミステムを組み合わせる。なお、総合優勝した身長172cmのポートのサドル高は685mmで、サイズ48のフレームをチョイスしている。オーストラリア遠征を終えて本格的にヨーロッパシーズンが開幕するとデュラエース9150Di2を投入する予定だという。




text:Kei Tsuji
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