2017/01/09(月) - 07:49
序盤から好位置につけた窪田博英(Speedvagen Family Racing)が後続に大差をつけ圧勝。自身JCX初優勝、C1でも2勝目だ。
雨でマッドコンディションのリフレッシュパーク豊浦
山口県下関市リフレッシュパーク豊浦で中国シクロクロス第5戦山口下関ステージが、年間12戦のJCXシリーズ第10戦として1月8日(日)に行われた。前夜からの雨が午前中まで残り、C1の始まる昼には雨はやんだものの路面はマッドコンディション。気温10度以上無風だったが重い平坦区間と泥との戦いになった。
会場となったリフレッシュパーク豊浦は下関市の施設で、花壇や畑、芝生が広がる花の公園。秋には100万本のコスモスが広がる川棚温泉隣接のエリアだ。コースはその園路や不整地を使ったもので、平坦部分と担ぎ上げなどの大小上り4か所を組み合わせたもの。ドライならば担ぎ上げ区間以外は乗車できるが当日はマッドコンディションのため押す区間も見られた。
C1は窪田博英(Speedvagen Family Racing)が後続に大差をつけ圧勝
9周で行われたC1のエントリーは27人。ゼッケン1番をつける鈴木禄徳(PAXPROJECT)がスタートを決めて先頭で最初のコーナーへ。続くのは比護任(PAXPROJECT)。コース最大の担ぎ上げ区間を経て先頭から比護、岩田祐樹(team36隊/cyclespeceHalo)、窪田と続き、1周目の時点では比護、窪田、岩田、安藤光平(SHIDO-WORKS)の順に通過する。
2周目には窪田が先頭に立ち、比護、岩田、安藤、矢野大介(Speedvagen Family Racing)らが続き、先頭の窪田が2位以下に10秒以上の差をつけ独走態勢に。3周目で2番手に浮上したのは安藤。しかしピット通過直後の5周目に痛恨のチェーン切れで大きく順位を落とす。6周目に代わって2番手に浮上したのはいったんは順位を落としていた鈴木。しかし先頭の窪田との差は50秒を超えている。
7周目も先頭の窪田は落ち着いてミスなく走り差を広げていく。1分以上の差で続くのは鈴木、岩田そして順位を上げてきた箭内秀平(日本ろう自転車競技協会)ら。結局窪田はリードを広げてJCX初優勝、C1では2勝目を挙げた。2位に鈴木そして3位には箭内が続いた。
雨はやんだもののコースは泥区間、泥+砂の区間比較的締まった区間など路面状態の変化が大きいものに。前日や当日朝の試走時間とは全く異なるコンディションとなった。マッド用タイヤを採用した選手が多かった。
優勝した窪田博英(Speedvagen Family Racing)のコメント
JCXの優勝は初めてですが信じられません、嬉しいです。今日最初に先頭グループから1位に抜け出すことができそれから差が開いていることはアナウンスなどで分かりました。ミスしないようメカトラを起こさないようそれだけに集中しました。山口のレースは昨年参加した選手からいいと聞いていたのでJCX戦でもあるので参加しました。JCXのシリーズ戦はC1の選手も意識高くいろいろなところから来ていて、走るほうも面白くやりがいがありますね。
「将来的にここでUCIレース、全日本をやりたい」森岡智之大会総務委員長
ここ下関でシクロクロスを盛り上げるためにJCX戦をやることを考えました。今までは深坂自然の森でやっていましたが今回初めて駐車場も会場も広く川棚温泉隣のここリフレッシュパーク豊浦を会場にしました。来シーズンは深坂とこの豊浦の2戦をやり将来的にはシリーズ戦にしたいです。サイクル県やまぐちとして今、山口県下で機運が高まっていますが、MTBのDHがUCIレースに既になっており、シクロクロスもUCIレース化そして全日本選手権の開催も将来的にこの会場で構想しています。
山口県自転車競技連盟の棟久明博事務局長、森岡理事らはシクロクロスのほかにもいくつかの大きな構想がある。今までそれら構想をほとんどすべて実現してきた実績があり、今年も含めてこれからしばらくその活動に目が離せない。
結果
C1 JCX第10戦 9周
1位 窪田博英(Speedvagen Family Racing)1時間05分06秒
2位 鈴木禄徳(PAXPROJECT)+1分21秒
3位 箭内秀平(日本ろう自転車競技協会)+1分31秒
4位 進藤潤(Grumpy CX team)+1分58秒
5位 岩田祐樹(team36隊/cyclespeceHalo)+2分09秒
6位 柴田健太郎(TEAM QMAX)+2分10秒
7位 矢野大介(Speedvagen Family Racing)+3分58秒
8位 酒井孝典(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB)+4分13秒
9位 松村孝一(Kamogawa T.C)+4分29秒
10位 比護任(PAXPROJECT)+4分53秒
CL1 5周
1位 坂本沙弥(Team CUORE)47分19秒
CM1 6周
1位 神野勝(FOCUS JAPAN)51分11秒
CJ 5周
1位 芳谷聡真(team BRANDEX)47分31秒
C2 6周
1位 小澤雅之(林商店/Hagibow Bikeworks)44分54秒
2位 荒上光亮(チームファンサイクル)+11秒
3位 岩藤司朗(Wild Boars)+15秒
C3+C4 3周
1位 今倉慎司(VC Fukuoka)24分14秒
2位 飛瀬正博(BlueGrass Racing)+40秒
3位 杉山文崇(VICTOIRE広島)+41秒
photo&text:高木秀彰
雨でマッドコンディションのリフレッシュパーク豊浦
山口県下関市リフレッシュパーク豊浦で中国シクロクロス第5戦山口下関ステージが、年間12戦のJCXシリーズ第10戦として1月8日(日)に行われた。前夜からの雨が午前中まで残り、C1の始まる昼には雨はやんだものの路面はマッドコンディション。気温10度以上無風だったが重い平坦区間と泥との戦いになった。
会場となったリフレッシュパーク豊浦は下関市の施設で、花壇や畑、芝生が広がる花の公園。秋には100万本のコスモスが広がる川棚温泉隣接のエリアだ。コースはその園路や不整地を使ったもので、平坦部分と担ぎ上げなどの大小上り4か所を組み合わせたもの。ドライならば担ぎ上げ区間以外は乗車できるが当日はマッドコンディションのため押す区間も見られた。
C1は窪田博英(Speedvagen Family Racing)が後続に大差をつけ圧勝
9周で行われたC1のエントリーは27人。ゼッケン1番をつける鈴木禄徳(PAXPROJECT)がスタートを決めて先頭で最初のコーナーへ。続くのは比護任(PAXPROJECT)。コース最大の担ぎ上げ区間を経て先頭から比護、岩田祐樹(team36隊/cyclespeceHalo)、窪田と続き、1周目の時点では比護、窪田、岩田、安藤光平(SHIDO-WORKS)の順に通過する。
2周目には窪田が先頭に立ち、比護、岩田、安藤、矢野大介(Speedvagen Family Racing)らが続き、先頭の窪田が2位以下に10秒以上の差をつけ独走態勢に。3周目で2番手に浮上したのは安藤。しかしピット通過直後の5周目に痛恨のチェーン切れで大きく順位を落とす。6周目に代わって2番手に浮上したのはいったんは順位を落としていた鈴木。しかし先頭の窪田との差は50秒を超えている。
7周目も先頭の窪田は落ち着いてミスなく走り差を広げていく。1分以上の差で続くのは鈴木、岩田そして順位を上げてきた箭内秀平(日本ろう自転車競技協会)ら。結局窪田はリードを広げてJCX初優勝、C1では2勝目を挙げた。2位に鈴木そして3位には箭内が続いた。
雨はやんだもののコースは泥区間、泥+砂の区間比較的締まった区間など路面状態の変化が大きいものに。前日や当日朝の試走時間とは全く異なるコンディションとなった。マッド用タイヤを採用した選手が多かった。
優勝した窪田博英(Speedvagen Family Racing)のコメント
JCXの優勝は初めてですが信じられません、嬉しいです。今日最初に先頭グループから1位に抜け出すことができそれから差が開いていることはアナウンスなどで分かりました。ミスしないようメカトラを起こさないようそれだけに集中しました。山口のレースは昨年参加した選手からいいと聞いていたのでJCX戦でもあるので参加しました。JCXのシリーズ戦はC1の選手も意識高くいろいろなところから来ていて、走るほうも面白くやりがいがありますね。
「将来的にここでUCIレース、全日本をやりたい」森岡智之大会総務委員長
ここ下関でシクロクロスを盛り上げるためにJCX戦をやることを考えました。今までは深坂自然の森でやっていましたが今回初めて駐車場も会場も広く川棚温泉隣のここリフレッシュパーク豊浦を会場にしました。来シーズンは深坂とこの豊浦の2戦をやり将来的にはシリーズ戦にしたいです。サイクル県やまぐちとして今、山口県下で機運が高まっていますが、MTBのDHがUCIレースに既になっており、シクロクロスもUCIレース化そして全日本選手権の開催も将来的にこの会場で構想しています。
山口県自転車競技連盟の棟久明博事務局長、森岡理事らはシクロクロスのほかにもいくつかの大きな構想がある。今までそれら構想をほとんどすべて実現してきた実績があり、今年も含めてこれからしばらくその活動に目が離せない。
結果
C1 JCX第10戦 9周
1位 窪田博英(Speedvagen Family Racing)1時間05分06秒
2位 鈴木禄徳(PAXPROJECT)+1分21秒
3位 箭内秀平(日本ろう自転車競技協会)+1分31秒
4位 進藤潤(Grumpy CX team)+1分58秒
5位 岩田祐樹(team36隊/cyclespeceHalo)+2分09秒
6位 柴田健太郎(TEAM QMAX)+2分10秒
7位 矢野大介(Speedvagen Family Racing)+3分58秒
8位 酒井孝典(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB)+4分13秒
9位 松村孝一(Kamogawa T.C)+4分29秒
10位 比護任(PAXPROJECT)+4分53秒
CL1 5周
1位 坂本沙弥(Team CUORE)47分19秒
CM1 6周
1位 神野勝(FOCUS JAPAN)51分11秒
CJ 5周
1位 芳谷聡真(team BRANDEX)47分31秒
C2 6周
1位 小澤雅之(林商店/Hagibow Bikeworks)44分54秒
2位 荒上光亮(チームファンサイクル)+11秒
3位 岩藤司朗(Wild Boars)+15秒
C3+C4 3周
1位 今倉慎司(VC Fukuoka)24分14秒
2位 飛瀬正博(BlueGrass Racing)+40秒
3位 杉山文崇(VICTOIRE広島)+41秒
photo&text:高木秀彰
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