若手育成を一貫して掲げているシマノレーシング。2017年は引退した小橋勇利以外継続メンバーの9人で世界レベルの目標を実現するために活動する。



全日本選手権ロードラスト3km、自ら作った逃げで3位の木村圭佑全日本選手権ロードラスト3km、自ら作った逃げで3位の木村圭佑 photo:Hideaki TAKAGI
若手育成チームとして年々若返りを果たしてきたシマノレーシング。2016年は全日本選手権ロードで木村圭佑が3位、入部正太朗はJプロツアーまえばしクリテリウムで逃げて優勝、湊諒はツール・ド・おきなわで終盤の8人の先頭集団に入り5位、水谷翔は幕張クリテリウムP1(エキシビション)優勝、そして横山航太は全日本シクロクロス選手権U23で2度目の優勝と、それぞれが結果を出した。西村大輝は西日本ロードクラシックで6位と怪我からの復調を見せた。

とくに木村は全日本選手権ラスト7kmの11人の先頭集団からアタックし、これがきっかけで上位3人の逃げが決まった。明晰な判断力と体力の両方が備わってきている。小橋勇利は別の道へ進むため引退したが、全日本選手権ロードU23で優勝した小林海(Team KUOTA C.PAULLINO)のアタックに最後まで食らいつき頂上手前で離され4位に。もしクレバーに走っていたら2位は確実だった。

Jプロツアーまえばしクリテリウム優勝の入部正太朗(シマノレーシング)Jプロツアーまえばしクリテリウム優勝の入部正太朗(シマノレーシング) photo:Hideaki TAKAGI全日本選手権シクロクロスU23 横山航太(シマノレーシング)がU23で2度目の優勝全日本選手権シクロクロスU23 横山航太(シマノレーシング)がU23で2度目の優勝 photo:Hideaki TAKAGI

ツール・ド・おきなわ チャンピオン 5位の湊諒ツール・ド・おきなわ チャンピオン 5位の湊諒 photo:Hideaki TAKAGI幕張クリテリウムP1(エキシビション)水谷翔(シマノレーシング)が集団スプリントを制して優勝幕張クリテリウムP1(エキシビション)水谷翔(シマノレーシング)が集団スプリントを制して優勝 photo:Satoru.Kato

2017年はキャプテン入部の強いリーダーシップのもとメンバー9人で戦う。Jプロツアーは8名まで、UCIレースは5~6名までなのでここでもチーム内でセレクションがかかる。ウェアも変わり、2016年の黒基調で青の入ったデザインから鮮やかな青になる。

新しいウェアで2017年を戦うシマノレーシング新しいウェアで2017年を戦うシマノレーシング photo:shimanoracing
野寺秀徳監督コメント

チーム内の競争を高め新陳代謝をしてゆく方向性に変わりありません。これまでの数年間若いチームで試行錯誤して戦ってきましたが、2016年は成長曲線の上昇を実感したシーズンとなりました。現状のメンバーでチャレンジできることはまだまだ限りなく存在すると考えているので、2017年はこのメンバーで戦います。キャプテンは継続して入部正太朗、U23カテゴリーから秋田拓磨、西村大輝がエリートクラスに上がり、U23選手は横山航太、水谷翔、小山貴大となります。

2017年チームメンバー

シマノレーシング(UCIコンチネンタルチーム)

選手

入部正太朗 19890801 奈良県  シマノレーシング (キャプテン)
秋丸湧哉  19910601 大阪府  シマノレーシング
木村圭佑  19911215 滋賀県  シマノレーシング
湊諒    19920412 青森県  シマノレーシング
秋田拓磨  19940101 福井県  シマノレーシング
西村大輝  19941020 兵庫県  シマノレーシング
横山航太  19950820 長野県  シマノレーシング
小山貴大  19961128 群馬県  シマノレーシング
水谷翔   19970202 鹿児島県 シマノレーシング
(氏名・生年月日・出身地・2016年所属チーム)

チームスタッフ

チームマネジャー 野寺秀徳  (株)シマノ
メカニック    大久保修一 (株)シマノ
マッサージャー  鳴島孝至  小守スポーツマッサージ療院
ドクター     熊井司   奈良県立医科大学付属病院
ドクター     磯本慎二  奈良県立奈良病院
(役割・氏名・所属)

資料:シマノレーシング
text:高木秀彰

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