2010年3月1日から7日までの1週間、マレーシアで開催されるツール・ド・ランカウイのコースが発表された。来年で15回目の開催を迎えるアジア最大のステージレースは、南シナ海の強風が吹き付けるマレー半島東岸を駆け抜けるのが特徴。2年連続超級山岳ゲンティン・ハイランドの頂上ゴールも登場する。

ツール・ド・ランカウイ2010コース全体図ツール・ド・ランカウイ2010コース全体図 image:www.ltdl.com.myマレーシアで開催されるツール・ド・ランカウイは、アジアで数少ないUCIのオークラス(HC・超級)ステージレース。1996年に第1回大会が開催され、来年で開催15回目を迎える。ステージ数は7つ。走行距離が1001.8kmに達する本格的なステージレースだ。

レース公式サイトによると、マレー半島の東岸を南進する第2〜4ステージは、南シナ海から吹き付ける風との勝負になる。照りつける太陽と温暖な気候も、選手たちの体力を奪う要因になるだろう。

そして最終日前日には、世界中にその名を轟かす超級山岳ゲンティン・ハイランドの頂上ゴールが登場。標高1679mに位置する高原リゾートに至る上りでは、激しい山岳バトルが予想される。今年はこのゲンティンステージで優勝したホセ・セルパ(コロンビア)が総合優勝に輝いている。最終日は例年通り首都クアラルンプールの周回コースだ。

例年ランカウイは1月下旬から2月中旬にかけて開催されていたが、来年は開催時期が3月上旬(3月1日〜7日)にずらされた。パリ〜ニース(3月8日〜15日)やティレーノ〜アドリアティコ(3月11日〜17日)と開催時期が近いことから、ヨーロッパチームは主力選手をランカウイに送り込まないと思われる。

出場するのは20チームで、内訳はプロツアー3チーム、プロコンチネンタル5チーム、コンチネンタル5チーム、そしてナショナルチームが4チーム、ローカルチームが3チーム。各チーム6名ずつの出場であり、人数の少なさからレースを完全にコントロールするチームは現れにくい。

今年2月に開催された第14回大会にはBboxブイグテレコム、ガーミン・スリップストリーム、アージェードゥーゼル、フジ・セルヴェットのプロツアー4チームが出場。日本からはEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインが出場した。レースの模様はこちら

ツール・ド・ランカウイ2010日程
3月1日(月)第1ステージ コタ・バル〜クアラ・ベラン 174.5km
3月2日(火)第2ステージ クアラ・トレンガヌー〜チュカイ 182.9km
3月3日(水)第3ステージ ペカン〜メルシン 144km
3月4日(木)第4ステージ メルシン〜パリ・スロン 163.5km
3月5日(金)第5ステージ ムアル〜ポート・ディクソン 140.2km
3月6日(土)第6ステージ プトラジャヤ〜ゲンティン・ハイランド 103.9km
3月7日(日)第7ステージ クアラ・クブ・バル〜クアラ・ルンプール 92.8km

text:Kei Tsuji
photo:www.ltdl.com.my