現在ロード世界選手権が開催中のカタールで会合を開いたUCIが2019年大会の開催地を発表。2014年にツール・ド・フランスのグランデパールを迎えたイギリスのヨークシャーで開催されることが決まった。



2014年にツール・ド・フランスのグランデパールを迎えたヨークシャー地方2014年にツール・ド・フランスのグランデパールを迎えたヨークシャー地方 photo:Tim de Waele


ツール・ド・ヨークシャー2016最終日 スプリントでロッシュを引き離すトマ・ヴォクレール(フランス、ディレクトエネルジー)ツール・ド・ヨークシャー2016最終日 スプリントでロッシュを引き離すトマ・ヴォクレール(フランス、ディレクトエネルジー) photo:Kei Tsuji中東初のロード世界選手権開催地となったカタールのドーハでUCIマネジメント委員会の会合が開かれ、2019年の開催地が決定した。すでに発表されている2017年のベルゲン(ノルウェー)と2018年のインスブルック(オーストリア)に続いて、イギリスのヨークシャー地方が開催地に選出された。

細かいアップダウンを繰り返しながらレース後半へ細かいアップダウンを繰り返しながらレース後半へ photo:Kei Tsuji2014年にグランデパールを迎え入れ、2015年から毎年4月にASO(アモリ・スポル・オルガニザシオン)主催のツール・ド・ヨークシャーの舞台となっているヨークシャー地方。イギリスにおける自転車人気上昇の中心地だけに、大きな盛り上がりに包まれることは間違いない。

同地方がUCIに支払う招致費用は500万ユーロ(約6億3500万円)とされる。招致を行った「ウェルカム・トゥ・ヨークシャー」のゲイリー・ヴェリティー代表は「歴史的な日だ。ヨークシャーはすでにグランデパールやツール・ド・ヨークシャーの実績があり、世界的な大会を行う下地がある。美しい風景や多くの観客、温かい歓迎に包まれ、世界トップ選手たちがチャレンジングなコースに挑むことになる」と語る。

イギリス国内でのロード世界選開催は史上4回目。1922年にリヴァープール、1970年にレスター、1982年にグッドウッドで開催されており、実に37年ぶりにイギリスが世界一決定戦を迎え入れることになった。



UCIロード世界選手権開催地
2019年 ヨークシャー(イギリス)
2018年 インスブルック(オーストリア)
2017年 ベルゲン(ノルウェー)
2016年 ドーハ(カタール)
2015年 リッチモンド(アメリカ)
2014年 ポンフェラーダ(スペイン)
2013年 フィレンツェ(イタリア)
2012年 リンブルフ(オランダ)
2011年 コペンハーゲン(デンマーク)
2010年 ジーロング(オーストラリア)
2009年 メンドリシオ(スイス)
2008年 ヴァレーゼ(イタリア)
2007年 シュトゥットガルト(ドイツ)
2006年 ザルツブルク(オーストリア)
2005年 マドリード(スペイン)
2004年 ヴェローナ(イタリア)
2003年 ハミルトン(カナダ)
2002年 ヒュースデンゾルダー(ベルギー)
2001年 リスボン(ポルトガル)
2000年 プルエー(フランス)

text:Kei Tsuji in Doha, Qatar

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