5年間クイックステップに所属した「パンツァーヴァーゲン」がロシアンチームへと移籍する。トニ・マルティン(ドイツ)にとってはトップチーム間での移籍は2回目のこととなる。



リオオリンピック男子個人TTを走るトニ・マルティン(ドイツ)リオオリンピック男子個人TTを走るトニ・マルティン(ドイツ) (c)www.teamkatusha.comカチューシャが発表したプレスリリースによれば、マルティンとの契約期間は2017、2018シーズンの2年間。TTでのエースはもちろんのこと、あらゆる場面でのアシスト役としても大きな期待が寄せられているという。

「カチューシャという強いチームに加入できることが楽しみだ。カチューシャは昨年成功を挙げたチームであり、個人的にはジャージデザインが好きだし、2年間袖を通すことが決まって誇りに思っている。そしてそれ以上にキャニオンのバイクが好きで、これはTTに強い自分としては重要なこと。最も移籍を後押ししたのは監督陣やGMが僕を信頼してくれたことであり、これまで以上の結果を出すこと、そしてチームの勝利をサポートしていくことができればと思っている」。そうマルティンはカチューシャの発表の中でコメントする。

1985年生まれ、31歳のマルティンはクイックステップに5年間所属。その間に2回の個人TT世界選手権制覇など輝かしい実績を上げ、TT以外でもあらゆるシーンでアシストとして集団を牽引する活躍を見せてきた。これまでの勝利回数は58勝にものぼり、その中にはツール・ド・フランスのステージ5勝、ドイツ選手権個人TT5勝なども含まれる。

カチューシャのヴィアチェスラフ・エキモフ監督は「マルティンはまさに我々が必要としていたタイプの選手であり、彼の経験はチームをより良いものにしてくれると信じている。昨年はクラシックレースへの強化を行なったが、より様々なレースに対しての対応力を上げている最中だ。マルティンのパワーや持久力、そして何よりキャラクターはカチューシャにパーフェクトマッチするはずだ」とリリースの中で語っている。

text:So.Isobe