スペイン、カスティーリャ地方でブエルタ・ア・ブルゴスが開幕。第1ステージは集団スプリントに持ち込まれ、ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)が優勝。小林海と山本元喜も初日を終えている。



ブルゴス地方の山間を行くメイン集団ブルゴス地方の山間を行くメイン集団 (c)www.vueltaburgos.com


ブエルタ・ア・ブルゴス2016第1ステージ コースプロフィールブエルタ・ア・ブルゴス2016第1ステージ コースプロフィール (c)www.vueltaburgos.comブエルタ・ア・エスパーニャでの復活を見据えるアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)ブエルタ・ア・エスパーニャでの復活を見据えるアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ) (c)www.vueltaburgos.com残り3kmでセルジオ・パウリーニョ(ポルトガル、ティンコフ)が落車残り3kmでセルジオ・パウリーニョ(ポルトガル、ティンコフ)が落車 (c)www.vueltaburgos.comジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)らを下したダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)らを下したダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) (c)www.vueltaburgos.comスペイン、ブルゴス県を舞台とした5日間のステージレース、ブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.HC)が開幕した。毎年8月上旬から中旬にかけて開催される中級ステージレースであり、2週間後に控えたブエルタ・ア・エスパーニャの前哨戦としての意味合いが強い。

5日間の会期中にはチームTTや最終日の超級山岳フィニッシュも含まれており、その難易度は決して低くない。リオオリンピックのロードレース競技とも重なるが、ブエルタ・ア・エスパーニャでの復活を見据えるアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)などトップクラスの選手らが参加。13のワールドチームが出場し、NIPPOヴィーニファンティーニからは山本元喜と、トレーニーとして8月からチームに合流しているU23全日本王者、小林海の日本人選手2名が出場している。

ブルゴス初日は序盤に3級山岳が用意されたスプリンターステージで、序盤からマキシム・ベルコフ(ロシア、カチューシャ)やニック・シュルツ(オーストラリア、オリカ・バイクエクスチェンジ)ら7名が逃げる展開に。しかしスプリンター向けであることから4分以上のリードは許されず、残り15kmまでに全員がキャッチされる。

チームスカイやティンコフ、オリカ・バイクエクスチェンジらが一塊になって牽く集団からは単独の抜け出しも掛かったが、統率を欠くことなく余裕を持って吸収。残り3kmでセルジオ・パウリーニョ(ポルトガル、ティンコフ)が落車する一方、集団先頭ではFDJやディメンションデータも主導権争いに加わった状態で残り1kmのアーチをくぐった。

そしてゴール前では、ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)の早掛けでスプリント勝負が勃発。番手に付けていたダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)が伸びを見せ、追いすがるドラッカーやジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)を大きく振り切って優勝。同時にリーダージャージも獲得した。

この日の序盤、ファンポッペルはチームメイトからボトルを受け取る際に落車し、負傷しながらの勝利に。「ボトルを受け取りっている最中に前方が止まり、慌ててブレーキを握ったけれど間に合わず落車。背中を打ち付けたけれど大きな問題が無く良かった。モチベーション高く望んだ日曜日のライドロンドンクラシックでは空港でロストバゲッジに遭ったり、体調が最悪だったこともあり悔しい思いをしたが、そのリベンジが果たせて良かった」と語っている。

小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ)と山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)は集団内でフィニッシュしている。



ブエルタ・ア・ブルゴス2016第1ステージ結果
1位 ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)             3h32’04”
2位 ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)
3位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
4位 ワウテル・ウィッパート(オランダ、キャノンデール・ドラパック)
5位 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ワンプロサイクリング)
6位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
7位 ネイサン・ハース(オーストラリア、ディメンションデータ)
8位 ピーター・バンスピィブロック(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
9位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、オリカ・バイクエクスチェンジ)
10位 ジーコ・ワイテンツ(ベルギー、ジャイアント・アルペシン)
118位 小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ)
129位 山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)

個人総合成績
1位 ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)             3h32’04”
2位 ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)
3位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
4位 ワウテル・ウィッパート(オランダ、キャノンデール・ドラパック)
5位 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ワンプロサイクリング)
6位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
7位 ネイサン・ハース(オーストラリア、ディメンションデータ)
8位 ピーター・バンスピィブロック(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
9位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、オリカ・バイクエクスチェンジ)
10位 ジーコ・ワイテンツ(ベルギー、ジャイアント・アルペシン)
118位 小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ)
129位 山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)

ポイント賞
1位 ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) 

山岳賞
1位 マーティン・トゥスフェルト(オランダ、ジャイアント・アルペシン)

ヤングライダー賞
1位 ヨナタン・レストレポ(コロンビア、カチューシャ)

チーム総合成績
1位 BMCレーシング

text:So.Isobe

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