ジロ・ローザ第8ステージは集団スプリントで決着。ジョルジア・ブロンジーニがステージ優勝を挙げ、與那嶺恵理は集団フィニッシュ。萩原麻由子は49秒遅れの99位で最終日へと繋げている。
集団スプリントを制したジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) photo:www.girorosa.it
チームメイトとリラックスする與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント) photo:Hiroyuki.Azuma
マリアローザのイヴリン・スティーブンス(アメリカ、ボエルス・ドルマンス) photo:www.girorosa.it
49秒遅れの99位でフィニッシュした萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ) photo:Sonoko.Tanaka/Wiggle-High5
ステージトップスリー。ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)が中央に立つ photo:www.girorosa.it
各賞ジャージがポディウムに並ぶ photo:www.girorosa.it10日間を走るジロ・ローザは残すところ2日。最終日を前にした第8ステージはミラノ郊外の市街地を駆け抜ける99.3kmで、中盤に山岳ポイントが用意されているものの難易度は高くなく、フィニッシュの予想は集団スプリントだ。
レース終盤、逃げていた先頭集団では後続の足音が近づくにつれてふるい落としが掛かり、最後はルーマニアチャンピオンのアナマリア・コヴリグ(Inpa・ビアンキ)が一人逃げる展開に。
しかし平坦ステージの定石通りキャニオン・スラム率いるメイン集団は残り1kmを切ってから全ての逃げメンバーを吸収。キャニオン・スラム、エール・チッポリーニらが一列棒状になってスプリントへとなだれ込んだ。
そしてゴール前の緩いコーナーを先頭で立ち上がってきたのはジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)。追い上げるマルタ・バスティアネッリ(イタリア、エール・チッポリーニ)を車輪半分差で交わしてステージ優勝を上げた。
総合上位陣ではゴール前に総合8位のリア・キルヒマン(カナダ、リブ・プラントゥール)が落車し激しく身体を打ち付けたが、その後自力でフィニッシュ。救済処置によってトップと同タイム扱いとなっている。その他マリアローザのメーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)らは問題無くフィニッシュしている。
全日本王者の與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)は苦しみながらもトップと同タイムの54位でフィニッシュ。萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)は最終盤に集団から離れ、49秒遅れの99位で完走している。以下に與那嶺のコメントを抜粋して紹介する。
「今日はアタックを自分からするか逃げに乗る作戦でスタートラインに並んだ。今日はニュートラルスタートがなかったためスタート直後のロータリーをぐるっと一周して、直線に入った時はもうすでに先頭は全開。常に45-50kmくらい出ている状態。その中で前ではバチバチ、アタック合戦が繰り広げられている。位置どりをして、ポジションを下げないようにするだけで精一杯。
中盤に入り、数名の逃げができた。これに乗れなかったのが悔やまれるが、ものすごいスピードで進むプロトンの前に出て、アタックする選手のスピードに全く対応することができない。プロトンの前に上がっては、アタックで集団がさらに加速して、また集団に飲み込まれて、また流れに乗って前に出るといった具合を繰り返す。レース前にチームメイトに「今日は2時間半のクリテリウムみたいな感じだからね」と言われたのを思い出し、まさに!と納得する。
満足いくような結果や走りをすることはできていないが、ヨーロッパ挑戦9日目にしては、位置どりは日に日にできてきているのを自分自身でも感じている。次はそこからアタックすること。が大きな課題である」。(與那嶺恵理公式Facebookページより抜粋)
ジロ・ローザ2016第8ステージ結果
1位 ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) 2h28’48”
2位 マルタ・バスティアネッリ(イタリア、エール・チッポリーニ)
3位 マリアジウリア・コンファロニエーリ(イタリア、レンズワールド・ザナッタ)
4位 ミケーラ・パヴィン(イタリア、Inpa・ビアンキ)
5位 ルシンダ・ブランド(オランダ、ラボバンク・リブ)
54位 與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)
99位 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ) +49”
個人総合成績
text:So.Isobe
photo:CorVos






レース終盤、逃げていた先頭集団では後続の足音が近づくにつれてふるい落としが掛かり、最後はルーマニアチャンピオンのアナマリア・コヴリグ(Inpa・ビアンキ)が一人逃げる展開に。
しかし平坦ステージの定石通りキャニオン・スラム率いるメイン集団は残り1kmを切ってから全ての逃げメンバーを吸収。キャニオン・スラム、エール・チッポリーニらが一列棒状になってスプリントへとなだれ込んだ。
そしてゴール前の緩いコーナーを先頭で立ち上がってきたのはジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)。追い上げるマルタ・バスティアネッリ(イタリア、エール・チッポリーニ)を車輪半分差で交わしてステージ優勝を上げた。
総合上位陣ではゴール前に総合8位のリア・キルヒマン(カナダ、リブ・プラントゥール)が落車し激しく身体を打ち付けたが、その後自力でフィニッシュ。救済処置によってトップと同タイム扱いとなっている。その他マリアローザのメーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)らは問題無くフィニッシュしている。
全日本王者の與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)は苦しみながらもトップと同タイムの54位でフィニッシュ。萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)は最終盤に集団から離れ、49秒遅れの99位で完走している。以下に與那嶺のコメントを抜粋して紹介する。
「今日はアタックを自分からするか逃げに乗る作戦でスタートラインに並んだ。今日はニュートラルスタートがなかったためスタート直後のロータリーをぐるっと一周して、直線に入った時はもうすでに先頭は全開。常に45-50kmくらい出ている状態。その中で前ではバチバチ、アタック合戦が繰り広げられている。位置どりをして、ポジションを下げないようにするだけで精一杯。
中盤に入り、数名の逃げができた。これに乗れなかったのが悔やまれるが、ものすごいスピードで進むプロトンの前に出て、アタックする選手のスピードに全く対応することができない。プロトンの前に上がっては、アタックで集団がさらに加速して、また集団に飲み込まれて、また流れに乗って前に出るといった具合を繰り返す。レース前にチームメイトに「今日は2時間半のクリテリウムみたいな感じだからね」と言われたのを思い出し、まさに!と納得する。
満足いくような結果や走りをすることはできていないが、ヨーロッパ挑戦9日目にしては、位置どりは日に日にできてきているのを自分自身でも感じている。次はそこからアタックすること。が大きな課題である」。(與那嶺恵理公式Facebookページより抜粋)
ジロ・ローザ2016第8ステージ結果
1位 ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) 2h28’48”
2位 マルタ・バスティアネッリ(イタリア、エール・チッポリーニ)
3位 マリアジウリア・コンファロニエーリ(イタリア、レンズワールド・ザナッタ)
4位 ミケーラ・パヴィン(イタリア、Inpa・ビアンキ)
5位 ルシンダ・ブランド(オランダ、ラボバンク・リブ)
54位 與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)
99位 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ) +49”
個人総合成績
1位 メーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)
2位 イヴリン・スティーブンス(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)
3位 アンナ・ファンデルブルッヘン(オランダ、ラボバンク・リブ)
4位 マーラ・アボット(アメリカ、ウィグル・ハイファイブ)
5位 クラウディア・リヒテンベルグ(ドイツ、ロット・ソウダル)
25位 與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)
46位 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)
2位 イヴリン・スティーブンス(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)
3位 アンナ・ファンデルブルッヘン(オランダ、ラボバンク・リブ)
4位 マーラ・アボット(アメリカ、ウィグル・ハイファイブ)
5位 クラウディア・リヒテンベルグ(ドイツ、ロット・ソウダル)
25位 與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)
46位 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)
19h56’19”
+34”
+1’53”
+2’07”
+2’33”
+37’43”
+49’26”
+34”
+1’53”
+2’07”
+2’33”
+37’43”
+49’26”
text:So.Isobe
photo:CorVos