6月11日から19日まで9日間にわたって開催されるツール・ド・スイス(UCIワールドツアー)に新城幸也(ランプレ・メリダ)が出場。「第4のグランツール」とも呼ばれ、ドーフィネと並ぶツール・ド・フランス前哨戦の見どころをチェック。



スイス全域が舞台 厳しい山岳ステージが後半に連続する

石畳が敷かれた超級山岳ゴッタルド峠を進む石畳が敷かれた超級山岳ゴッタルド峠を進む photo:Tim de Waele
曇り空のスイス中部を駆ける曇り空のスイス中部を駆ける photo:Tim de Waele同時期開催のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネと並んで、ツール・ド・フランスの重要な前哨戦として知られるツール・ド・スイス。7月のツールを狙うオールラウンダーやスプリンターたちがスイスに集結する。

ツール・ド・スイス2016第5ステージツール・ド・スイス2016第5ステージ image:Tour de Suisseその歴史は古く、第1回大会が開催されたのは今から83年前の1933年。ドーフィネよりも14年歴史が長く、今年で開催80回目を迎える。全9ステージで、歴史だけではなく開催期間もドーフィネよりも長い。かつては2週間の日程で行なわれていたことから「第4のグランツール」とも呼ばれていた。

ツール・ド・スイス2016第6ステージツール・ド・スイス2016第6ステージ image:Tour de Suisseレースの舞台となるのは九州本島よりも少し大きいスイス(41,290km2)全域で、今年は隣国オーストリアにも足を伸ばす。第80回大会はドイツ語圏ツーク州のバールを走る6.4kmの個人タイムトライアルで開幕。合計9ステージは(ドーフィネ同様に)前半と後半でキャラクターが明確に分かれており、前半4ステージが比較的難易度の低いスプリンター向きコース。2級山岳を含む周回コースを4周する第2ステージや、細かいアップダウンが終盤に登場する第3ステージと第4ステージはスプリント勝負に持ち込まれる可能性が高い。

ツール・ド・スイス2016第7ステージツール・ド・スイス2016第7ステージ image:Tour de Suisse後半5ステージは総合争いを演出する山岳コースもしくはタイムトライアル。第5ステージは距離126.4kmと短いが、獲得標高差は3,386mに達する。標高2,436mの超級山岳フルカ峠と標高2,102mの1級山岳ゴッタルド峠が登場し、しかも最後は超級山岳カリの山頂フィニッシュ。ドーフィネよりも標高の高い峠が連続するのが特徴だ。

超級山岳クラウセン峠を越えて1級山岳アムデン峠にフィニッシュする第6ステージを経て、オーストリアのゼルデンにフィニッシュする第7ステージが今大会のクイーンステージ。スタート後すぐにオーストリアに入国し、まずは超級山岳ホッホタンベルクパスを通過。最後は標高2,669mの超級山岳ゼルデンを駆け上がる。全長224.3km、獲得標高差4,294mの最難関コースで総合争いはクライマックスを迎える。

第8ステージの個人タイムトライアルは16.8kmと短いが、コースは常に標高1,500mオーバー。平地よりも薄い空気に苦戦する選手も出てくるかもしれない。そして山岳決戦の締めくくりが標高2,314mの超級山岳アルブラ峠と標高2,283mの超級山岳フリュエラ峠を越える第9ステージ。ツール・ド・スイスが終わるとツール・ド・フランス開幕は13日後に迫っている。



ツール・ド・スイス2016ステージリスト
6月11日(土)第1ステージ バール~バール 6.4km(個人TT)
6月12日(日)第2ステージ バール~バール 187.6km
6月13日(月)第3ステージ グロスヴァンゲン~ラインフェルデン 192.6km
6月14日(火)第4ステージ ラインフェルデン~シャンパーニュ 193km
6月15日(水)第5ステージ ブリーク・グリース~カリ 126.4km
6月16日(木)第6ステージ ヴェエセン~アムデン 162.8km
6月17日(金)第7ステージ アルボン~ゼルデン(オーストリア)224.3km
6月18日(土)第8ステージ ダボス~ダボス 16.8km(個人TT)
6月19日(日)第9ステージ ダボス~ダボス 117.7km



ヴァンガーデレンやトーマス、新城、サガン、ガビリアらが出場

2015年のツール・ド・スイス総合表彰台2015年のツール・ド・スイス総合表彰台 photo:Tim de Waele昨年大会の最終個人タイムトライアルで逆転総合優勝を果たしたサイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)がディフェンディングチャンピオンとして出場。5秒差で総合2位に甘んじたゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)とともに再び総合バトルを繰り広げることになるだろう。

ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング) photo:Bettini例年ドーフィネに出場していたティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)とアンドリュー・タランスキー(アメリカ、キャノンデール)はスイスにスイッチ。ヴァンガーデレンは昨年ドーフィネ総合2位。タランスキーは2014年ドーフィネの総合優勝者だ。

ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) photo:Tim de Waele2012年から大会3連覇を果たしたルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)が相性の良いスイスレースに戻って来る。昨年はドーフィネに出場して総合3位。大腿骨の骨折から復活を遂げ、ツアー・オブ・ジャパン伊豆ステージで優勝した新城幸也がコスタをサポートする。新城は6月9日にスイスで開催されたGPアールガウ(UCI1.HC)でヨーロッパレースに復帰済み(83位)。

新城幸也(ランプレ・メリダ)新城幸也(ランプレ・メリダ) photo:Makoto.AYANO他にもワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・アルペシン)やロベルト・ヘーシンク(オランダ、ロットNLユンボ)、ミゲルアンヘル・ロペスモレーノ(コロンビア、アスタナ)、ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)といったオールラウンダーたちも総合上位候補。ジロのオランダステージで落車リタイアしたジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)も出場する。

2009年に総合優勝したファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)は2つある個人タイムトライアルの優勝候補。地元スイス勢としてはミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)や2014年総合2位のマティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)にも注目したい。

世界チャンピオンのペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)はツアー・オブ・カリフォルニア以来のレース出場。スイスでは2011年から5年連続でステージ優勝を飾っており、今年もスイスでツールに向けて最終調整に入る。

前半の平坦ステージでは、サガンの他にもマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)やフェルナンド・ガビリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)、タイラー・ファラー(アメリカ、ディメンションデータ)といったスプリンターたちがステージ優勝とリーダージャージ獲得を狙ってくるだろう。



ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード) photo:Tim de Waeleペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ) photo:Tim de Waele




text:Kei Tsuji
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