総合争いの要となる10.8kmの山岳TT。大金星を挙げたアレクサンドル・フォリフォロフや、リードを広げたステフェン・クルイスウィク、そして総合上位陣のコメントを紹介します。


アレクサンドル・フォリフォロフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) 

慣れない手つきでプロセッコを開けるアレクサンドル・フォリフォロフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)慣れない手つきでプロセッコを開けるアレクサンドル・フォリフォロフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) photo:Kei Tsuji
後半にペースを上げる走りでステージ優勝を飾ったアレクサンドル・フォリフォロフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)後半にペースを上げる走りでステージ優勝を飾ったアレクサンドル・フォリフォロフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) photo:Kei Tsujiホットシートで後続選手の走りをテレビで見ている時ほどナーバスな時間は無かった。最後までクルイスウィクに抜かれると思っていた。ジロでステージ優勝するなんて夢のようで信じられない。この勝利はワイルドカード枠で出場しているチームにとってスペシャルだ。僕らもステージ優勝戦線で戦えるということを証明することができた。

山岳タイムトライアルは昔から得意分野で、10.8kmという距離は完全に自分向き。過去にはGPソチの山岳TT(10.3km)で優勝しているし、ジロ・デッラ・ヴァッレダオスタの山岳TT(9.2km)で強豪に次いで5位に入った経験もある。開幕前から周到に準備して今日という日を迎えたんだ。

ガスプロム・ルスヴェロのカミデュリンゼネラルマネージャー

フォリフォロフとフィルサノフは近い将来彼らの素質を証明するする日が来るだろうと思っていた。チームとしてステージ優勝を欲していたし、今回のジロで手に入れることができるかもしれないと考えていた。ガスプロムやエルネスト・コルナゴ氏といったスポンサー陣に感謝したい。これで我々はただジロを走るだけではなく、結果を求めて来ているということを示すことができた。

今回の勝利は、非常にタフだった昨日のクイーンステージの翌日ということもあってより特別だ。明日からのステージへの集中力も高まるうえ、まだ本格的なジロは始まったばかりだ。自転車競技とは負けることもあれば、勝利の栄光に酔いしれることもできるもの。自信は僕らに力を与えてくれる。

ライバルたちにタイム差を付けたステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ)

総合ライバルたちとのタイム差を広げたステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ)総合ライバルたちとのタイム差を広げたステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ) photo:Kei Tsuji
今年の大きな目標としていたことが、今、幸運なことに全て実現しようとしている。今日のステージでは、たとえ数秒差にまで詰められたとしても、リーダージャージを守りたいと強く願っていた。ライバルたちに対して、リードを広げることができたなんて信じられない。脚の状態は最高さ。激戦の最終週を前にして、調子が上がっていることは嬉しいね。今日のステージを終えて、僕は総合優勝候補なのだと改めて自覚することができた。

ステージ6位・40秒遅れ エステバン・シャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)ステージ6位・40秒遅れ エステバン・シャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) photo:Kei Tsujiメカトラによってステージ25位に沈んだヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)メカトラによってステージ25位に沈んだヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:Kei Tsujiステージ3位・23秒遅れ アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)ステージ3位・23秒遅れ アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Kei Tsujiステージ7位・47秒遅れ イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)ステージ7位・47秒遅れ イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ) photo:Kei Tsujiステージ9位・1分04秒遅れ ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ)ステージ9位・1分04秒遅れ ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ) photo:Kei Tsujiステージ6位、総合2位のエステバン・シャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)

山岳ステージを2つこなして脚の調子が非常に良かった。とてもタフなステージだったものの、可能な限りベストな成績を収めることができたと思う。これからのステージでもポジティブな姿勢を崩さず攻めていきたい。

ステージ25位、総合3位のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)

最悪の一日だったよ。最後のメカトラブルを抜きにしても、しっくりくるギア比が無くて、ケイデンスが安定しなかった。悪い日があれば良い日もある。楽しむことを忘れずに走りたい。僕だって人間だ。今日の結果を恥じることはない。

ステージ3位、総合4位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

昨日のステージは完全に最悪だったというわけではない。でももちろん良い走りができたとは言えない、まあまあの一日だった。ただ、あれだけの長い時間を高地で過ごすことに身体が順応していなかった。自分の身体が自分のものでないような感覚だった。それが僕の力を削いだんだ。身体に違和感があって、めまいもしていた。先頭に追い付くことは難しかった。

今日は、昨日とは全く違う状態で臨むことができた。かなり満足のいく走りを見せることができたと思う。まだまだ、ジロは長く、どのステージでもタイム差を生み出すことができるはず。まだ戦う事を諦めてはいない。

ステージ7位、総合6位のイルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)

スタートからゴールまで100%の力で行こうと決めていた。体調も良く序盤は少々セーブしつつ進めたが、それが上手くいったように思う。ライバル勢からタイムを稼ぎたかったし、結果的には総合順位を一つ(7位→6位)上げることに成功した。まだジロは1週間残っていて、重要なステージはたくさんある。日一日ベストを尽くしていきたい。

ステージ9位、総合を8位に上げたボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ)

難しいタイムトライアルだったが上手く走ることができた。ただ残念だったことは頂上付近で風向きが変わり数秒ロスしてしまったこと。でも再び総合トップ10に返り咲くことができて嬉しく思っている。僕の最終的な目標はトップ10を守ってフィニッシュすることにある。

ステージ27位、総合7位のアンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター)

インフルエンザの影響がまだ残っていて絶好長からは程遠いコンディションだった。早く全快してチームのために働けるようにしたい。バルベルデは素晴らしい走りをしたと思う。

山岳TTを無難に走りきった山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)

ステージ94位・4分37秒遅れ 山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)ステージ94位・4分37秒遅れ 山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ) photo:Kei Tsuji
ほとんどキツく無かった。最後だけ追い込んだが距離が短かったのでダメージも無し。全体としても距離が短く時間も短かったので問題なし。良い具合に追い込めて筋肉もほぐれたのでむしろプラスといった感じ。

アップの際から調子がイマイチそうだったので心配だったが、途中から調子が上がって来て良かった。前半に踏めなかったおかげで逆に後半に追い込むことが出来て良かったと思う。ラスト2kmぐらいからはかなり踏んではいたが、それまでは最後まで確実に踏み続けれるペースで走っていたのでダメージはほぼ無い。むしろ最後にいい感じで追い込めたので固まっていた筋肉もほぐれていい状態になったと思う。タイムも全体で見てもそこまで悪くないので良かったと思う。

明日の休息日でしっかり休んで疲れを取って最終週に備えたいと思う。この3日間の総上昇量が自分の測定値で9104m、エベレスト越えである。(本人ブログ「Genki一杯」より抜粋)

※各コメントはレース/チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイト/Twitter/Facebookより。

text:So.Isobe,Naoki YASUOKA

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