今シーズンから北陸クロスシリーズと改称したその第1戦は完全フラットの河川敷コース。ここを制したのは松井正史と志村みち子。ライバルたちよりも一足先に幸先良いスタートを切った。

C3スタートC3スタート photo:Hideaki.TAKAGI10月中旬から2月上旬までの約4ヶ月間がシクロクロスシーズンだ。すでに埼玉でGP mistralが、シクロクロスミーティングでは清里でプレ大会が始まっている。そして10月11日(日)、富山県富山市で北陸クロス第1戦が行われた。

昨年までは富山クロスとしていたが、石川県を会場に含み、今シーズンから北陸クロスと改称した。ちなみに今年の全日本選手権はその石川県金沢市で行われる。

会場の富山市朝日運動公園は常願寺川河川敷にあり、完全フラット、1mの高低差もない。しかし重い芝とタイトなコーナー、硬い凹凸路面、短いが深い泥区間と選手を苦しめる。
C1 序盤から競り合う中山和也(スワコレーシング)と松井正史(シマノドリンキング)C1 序盤から競り合う中山和也(スワコレーシング)と松井正史(シマノドリンキング) photo:Hideaki.TAKAGI

C1はC2、CL1と同時スタート。さすがにこの時期はまだロードはシーズン後半、そしてマウンテンも同日にあるため参加者は多くはない。スタートから戦前の予想通り、松井正史(シマノドリンキング)と中山和也(スワコレーシング)が競り合う。1周目で中山がスローパンク、代車に換えるがロスはない。その後も前後する激しい戦いに。そして3周目。締まったダートの凹凸区間で松井が仕掛けると徐々に中山との差を広げる。ラスト2周で松井はパンクするが代車に換えてロスなしで中山を突き放す。そして最終周回、松井が再びのパンク。一時は30秒ほど差があいていたが中山があきらめずに追い上げる。そしてゴール、松井は6秒差で前輪パンクのまま辛くも逃げ切った。

C1 松井正史(シマノドリンキング)C1 松井正史(シマノドリンキング) photo:Hideaki.TAKAGI
CL1は志村みち子(ラヴニールあづみの)が序盤から男子上位陣とともに走り優勝。男子C2の2位相当でゴールし、実力を見せた。

C1で優勝した松井は「序盤から中山君と先頭交代しながら走った。2周目に荒れた路面の箇所のスピードがボクのほうが速いことがわかったので、3周目にそこで踏んで抜け出した。今日が今シーズン初めてだけども、2月までは毎週走ります。今年はもっと上の竹之内君、小坂さん、丸山さん、辻浦さん、そして池本さんたちのパックに付いていきたい」と語る。
CL1 志村みち子(ラヴニールあづみの)CL1 志村みち子(ラヴニールあづみの) photo:Hideaki.TAKAGI

結果
C1
1位 松井正史(シマノドリンキング)1時間02分10秒
2位 中山和也(スワコレーシング)+6秒
3位 中井康博(フカダまじりんぐ)+3分16秒
4位 中津顕(KYOTO Wieler Ploeg)+6分01秒 91%

CL1
1位 志村みち子(ラヴニールあづみの)41分23秒
2位 山口博子(Team Power Kick)+1Lap
C2 奥村崇三(シマノドリンキング)C2 奥村崇三(シマノドリンキング) photo:Hideaki.TAKAGI

C2
1位 奥村崇三(シマノドリンキング)40分19秒
2位 服部一宏(山田塾)+1分06秒
3位 木下聡之(チームガチャピン)+1分11秒


photo&text:高木秀彰

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