イタリア北部でジロの前哨戦であるジロ・デル・トレンティーノが開幕。初日のチームタイムトライアルでアスタナが優勝し、ヴァレリオ・アニョーリ(イタリア)が総合首位に立っている。
ジロ・デル・トレンティーノの開幕チームタイムトライアルを走るNIPPOヴィーニファンティーニ photo:Bettini
ジロ・デル・トレンティーノ2016第1ステージ コースプロフィール
最速タイムを叩き出したアスタナ photo:Bettini
ステージ2位に終わったチームスカイ photo:Bettini今年で40回目の開催を迎えるジロ・デル・トレンティーノ。その名の通りイタリア北部のトレンティーノ=アルト・アディジェ州を舞台にし、4日間という会期ながら初日のチームタイムトライアルを筆頭に、頂上ゴールを含む山岳ステージ3連戦と難易度は全く低くない。
ジロ・デ・イタリア直前ということもあって毎年イタリア勢を中心にトップレーサーが集うこのレース。今年はチームスカイ、AG2Rラモンディアール、アスタナと3つのUCIワールドツアーチームが参加し、ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)やロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)、ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)といった面々が総合優勝候補に名を連ねた。NIPPOヴィーニファンティーニも出場しており、山本元喜が唯一の日本人参加選手だ。
リーダージャージに袖を通したヴァレリオ・アニョーリ(イタリア、アスタナ) photo:Bettini4月19日に開催された開幕ステージ、12.1kmのチームタイムトライアルを制したのは、全体の2番目にスタートしたアスタナだった。第一走者のチームスカイを14秒上回る13分30秒(平均スピード53.778km/h)でゴールに飛び込むと、後続のAG2Rラモンディアールや、昨年のステージ勝者であるボーラ・アルゴン18も届かず、最終的にステージ優勝に輝いた。
総合リーダーの座に就いたのは、長くニーバリのアシストとして走るヴァレリオ・アニョーリ(イタリア)。ゴール直前まで先頭に立っていたニーバリが先頭を譲ったことで得た栄冠だったという。
「特にヴェンツェンツォの番手につけることを意識してはいなかったけれど、彼がフィニッシュラインで僕が後ろにいることを確認して前に出してくれた。自分自身、先頭でゴールを切ったと気づいていなかったんだ」とはアニョーリ。
「僕が思うに、全身全霊で職を全うすることはとても大切だし、今日はそれが報われたんだろう。誰かのアシストとして生きることは決して簡単ではないけれど、イヴァン・バッソやヴィンツェンツォ・ニーバリのような偉大なチャンピオンのために走り、彼らの成功をサポートすることが僕にとっての生きがいなんだ。今日もチームは大きな成功を収め、今日は僕がお膳立てをしてもらったんだ」と加えた。
翌第2ステージは、220kmを経て平均勾配7%、登坂距離4kmの2級山岳頂上にフィニッシュする頂上ゴールが設けられている。2日目にしてオールラウンダー達の登坂勝負が繰り広げられる見込みだ。
アスタナがステージ表彰を受ける photo:Bettini
ジロ・デル・トレンティーノ2016第1ステージ結果
個人総合成績
1位 ヴァレリオ・アニョーリ(イタリア、アスタナ) 13’30”
2位 ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
3位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
4位 エロス・カペッキ(イタリア、アスタナ)
5位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ)
6位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
7位 バフティアール・コザタイェフ(カザフスタン、アスタナ)
8位 ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ) +14”
9位 ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)
10位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、チームスカイ)
ヤングライダー賞
1位 ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)
チーム総合成績
1位 アスタナ
text:So.Isobe
photo:Bettini




ジロ・デ・イタリア直前ということもあって毎年イタリア勢を中心にトップレーサーが集うこのレース。今年はチームスカイ、AG2Rラモンディアール、アスタナと3つのUCIワールドツアーチームが参加し、ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)やロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)、ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)といった面々が総合優勝候補に名を連ねた。NIPPOヴィーニファンティーニも出場しており、山本元喜が唯一の日本人参加選手だ。

総合リーダーの座に就いたのは、長くニーバリのアシストとして走るヴァレリオ・アニョーリ(イタリア)。ゴール直前まで先頭に立っていたニーバリが先頭を譲ったことで得た栄冠だったという。
「特にヴェンツェンツォの番手につけることを意識してはいなかったけれど、彼がフィニッシュラインで僕が後ろにいることを確認して前に出してくれた。自分自身、先頭でゴールを切ったと気づいていなかったんだ」とはアニョーリ。
「僕が思うに、全身全霊で職を全うすることはとても大切だし、今日はそれが報われたんだろう。誰かのアシストとして生きることは決して簡単ではないけれど、イヴァン・バッソやヴィンツェンツォ・ニーバリのような偉大なチャンピオンのために走り、彼らの成功をサポートすることが僕にとっての生きがいなんだ。今日もチームは大きな成功を収め、今日は僕がお膳立てをしてもらったんだ」と加えた。
翌第2ステージは、220kmを経て平均勾配7%、登坂距離4kmの2級山岳頂上にフィニッシュする頂上ゴールが設けられている。2日目にしてオールラウンダー達の登坂勝負が繰り広げられる見込みだ。

ジロ・デル・トレンティーノ2016第1ステージ結果
1位 アスタナ
2位 チームスカイ
3位 AG2Rラモンディアール
4位 ボーラ・アルゴン18
5位 ガスプロム・ラスヴェロ
6位 ベルディアーニ・CSF
7位 NIPPOヴィーニファンティーニ
8位 サウスイースト・ベネズエラ
9位 アンドローニ・ジョカトリ
10位 イタリアナショナルチーム
2位 チームスカイ
3位 AG2Rラモンディアール
4位 ボーラ・アルゴン18
5位 ガスプロム・ラスヴェロ
6位 ベルディアーニ・CSF
7位 NIPPOヴィーニファンティーニ
8位 サウスイースト・ベネズエラ
9位 アンドローニ・ジョカトリ
10位 イタリアナショナルチーム
13’30”(53.778km/h)
+14”
+16”
+21”
+34”
+35”
+26”
+44”
+14”
+16”
+21”
+34”
+35”
+26”
+44”
個人総合成績
1位 ヴァレリオ・アニョーリ(イタリア、アスタナ) 13’30”
2位 ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
3位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
4位 エロス・カペッキ(イタリア、アスタナ)
5位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ)
6位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
7位 バフティアール・コザタイェフ(カザフスタン、アスタナ)
8位 ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ) +14”
9位 ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)
10位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、チームスカイ)
ヤングライダー賞
1位 ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)
チーム総合成績
1位 アスタナ
text:So.Isobe
photo:Bettini
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