2009/10/01(木) - 02:22
新潟国体トラック3日目が9月30日（水）に行われた。元砂勇雪（榛生昇陽高）が少年4km速度で3連覇を達成、インターハイでも同種目で3連覇しており驚異の記録達成。成年ケイリンは櫻井正孝（東北学院大）が国体3連覇達成。成年ポイントレースは混戦を辻善光（マトリックス）が制した。また女子エキシビションレース、子ども自転車教室も行われた。
少年ケイリン ゴール photo:Hideaki.TAKAGI少年ケイリンは最終3コーナーで集団の中ほどで落車があったが前方を走っていた渡辺雄太（福島 白河実高）が優勝。2選手が落車したがゴール、1選手は降格となった。
成年ケイリン
国体2連覇中の櫻井正孝（宮城 東北学院大）と小松崎大地（福島 福島県連盟）のうしろにインカレ2連覇の石倉龍二（和歌山 日大）が付いたが抜け出せずにこのままゴール。櫻井は国体3連覇を達成した。
成年ケイリン ゴール photo:Hideaki.TAKAGI
少年4km速度競走
まさに異次元の強さで元砂の圧勝。自身の先頭責任完了後も余裕を持って複数の選手に先頭責任を完了させる。そしてラスト1周、先頭責任が1本足りていない六峰亘（大分 日出暘谷高）を抜き去り1着ゴールで優勝。レースのどこからでも仕掛けられる自在ぶりで、一人だけ別格の強さを見せた。これで元砂は高校1年からのインターハイと国体のこの種目で、3年連続優勝という快挙を達成した。
少年4km速度 元砂勇雪（奈良 榛生昇陽高）が国体＆インターハイ3連覇達成 photo:Hideaki.TAKAGI
成年4km速度競走
はスタートから岡豊洋（和歌山 京産大）が先行、これに鈴木信啓（福島 明大）と穂苅大地（新潟 法大）が追いつき3人で周回、中盤からは鈴木と穂苅の2人でゴールを目指す。このため先頭責任はこの3人しか取っておらず、4位以下はゴールの着順勝負に。先頭ではインカレ個人追い抜き覇者の穂苅が積極的に先頭を引き、地元の大声援を受ける。しかしゴール前、スプリント勝負で鈴木が穂苅を抜いて優勝。
成年4km速度 終盤逃げる穂苅大地（新潟 法大）と鈴木信啓（福島 明大） photo:Hideaki.TAKAGI
少年ポイントレース
優勝候補筆頭は山本元喜（奈良 奈良北高）。さらに黒枝士揮（大分 日出暘谷高）も候補だが、スタート後からマークが集中する。特に山本は常に囲まれて、動いても合わされて得意の逃げパターンに持ち込めない。その中、新井翔太（埼玉 川越工高）や山本隼（山梨 甲府工高）らは得点を重ねるが、ポイントが分散して僅差の戦いに。そしてゴールポイントは大中巧基（京都 北桑田高）取って逆転で優勝。最後までマークされ続けた山本は11位、黒枝は12位に沈んだ。
少年ポイントレース 優勝の大中巧基（京都 北桑田高） photo:Hideaki.TAKAGI
成年ポイントレース
成年もポイントが分散して僅差の戦いに。ロード選手が多く出場し、多くは逃げでポイントを得ていく。大きな逃げやラップのないまま終盤を迎える。ゴールポイントを残した時点で吉田隼人（奈良 鹿屋体大）19点、窪木一茂（福島 日大）18点、辻善光（大阪 マトリックスパワータグ・コラテック）17点、中島康晴（福井 EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）15点の僅差。ラスト1周で2番手につけた辻がゴールで1着、逆転で優勝した。辻は昨年の国体ではロードで優勝。2年連続の国体優勝だ。
成年ポイントレース ゴール、辻善光 （大阪 マトリックスパワータグ・コラテック）が1位ゴール photo:Hideaki.TAKAGI
女子エキシビジョン
前日に引き続き、エキシビションで女子のレースが行われた。チームスプリントでは鳥取県チームが日本記録を破る59秒台を出した。公認記録ではないが素晴らしいタイムだ。その後にはケイリンが2組行われ、いずれも国内トップ選手たちによる拮抗した戦いが繰り広げられた。
また、昼の時間帯に子ども自転車教室がウィーラースクールで行われた。ブラッキーさんと、今国体でもMCが好評のがらぱさんの進行で、地元の子どもたちが対象。講師陣は女子国内トップ選手たちという豪華な顔ぶれ。
この2つのイベントは、国体の会場で行われたことに大きな意義があり、今後の国体のありかたに新風を呼び込むものだ。
女子エキシビション チームスプリント 鳥取チームは59秒台の好記録 photo:Hideaki.TAKAGI
結果
少年ケイリン
1位 渡辺雄太 （福島 白河実高） 11秒80
2位 大西貴晃 （大分 日出暘谷高）
3位 久米康平 （徳島 小松島高）
4位 浜地一徳 （京都 北桑田高）
5位 中井俊亮 （奈良 榛生昇陽高）
6位 豊田涼 （岐阜 岐阜一高）
7位 中里仁 （埼玉 小松原高）
8位 福田拓也 （栃木 作新学院高）
自転車教室（ウィーラースクール）進行はブラッキーさんとがらぱさん photo:Hideaki.TAKAGI
成年ケイリン
1位 櫻井正孝 （宮城 東北学院大） 11秒15
2位 小松崎大地 （福島 福島県連盟）
3位 石倉龍二 （和歌山 日大）
4位 和田拓磨 （茨城 明大）
5位 石口慶多 （兵庫 立命大）
6位 大橋庸平 （三重 朝日大）
7位 竹下翔 （熊本 順大）
8位 河上陽一 （千葉）
少年4km速度競走
1位 元砂勇雪 （奈良 榛生昇陽高） 4分46秒85
2位 雨宮正樹 （山梨 石和高）
3位 瀬口響 （宮崎 都城工高）
4位 木下智裕 （神奈川 関東学院六浦高）
5位 坂本将太郎 （栃木 作新学院高）
6位 笠原恭輔 （埼玉 小松原高）
7位 六峰亘 （大分 日出暘谷高）
8位 黒瀬耕平 （岡山 岡山工高）
成年4km速度競走
1位 鈴木信啓 （福島 明大） 5分0秒15
2位 穂苅大地 （新潟 法大）
3位 岡豊洋 （和歌山 京産大）
4位 明珍多久雄 （大分 別府商高教）
5位 野口正則 （奈良 鹿屋体大）
6位 高宮正嗣 （鹿児島 鹿屋体大）
7位 湯浅徹 （千葉 明大）
8位 向川尚樹 （大阪 マトリックスパワータグ・コラテック）
少年ポイントレース（24km）
1位 大中巧基 （京都 北桑田高） 16点
2位 新井翔太 （埼玉 川越工高） 16
3位 山本隼 （山梨 甲府工高） 13
4位 木村圭佑 （滋賀 瀬田工高） 10
5位 倉林巧和 （群馬 前橋工高） 9
6位 住吉宏太 （熊本 千原台高） 9
7位 和田力 （和歌山 和歌山北高） 8
8位 大庭尚也 （宮城 仙台商高） 8
成年ポイントレース（30km）
1位 辻善光 （大阪 マトリックスパワータグ・コラテック） 22点
2位 吉田隼人 （奈良 鹿屋体大） 22
3位 窪木一茂 （福島 日大） 19
4位 中島康晴 （福井 EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン） 17
5位 菊池誠晃 （愛媛 EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン） 12
6位 山根理史 （島根 Comrade Giant） 12
7位 兼平純 （岩手 日大） 12
8位 圓谷崇 （新潟 吉田高教） 11
photo&text:高木秀彰
少年ケイリン ゴール photo:Hideaki.TAKAGI少年ケイリンは最終3コーナーで集団の中ほどで落車があったが前方を走っていた渡辺雄太（福島 白河実高）が優勝。2選手が落車したがゴール、1選手は降格となった。成年ケイリン
国体2連覇中の櫻井正孝（宮城 東北学院大）と小松崎大地（福島 福島県連盟）のうしろにインカレ2連覇の石倉龍二（和歌山 日大）が付いたが抜け出せずにこのままゴール。櫻井は国体3連覇を達成した。
成年ケイリン ゴール photo:Hideaki.TAKAGI少年4km速度競走
まさに異次元の強さで元砂の圧勝。自身の先頭責任完了後も余裕を持って複数の選手に先頭責任を完了させる。そしてラスト1周、先頭責任が1本足りていない六峰亘（大分 日出暘谷高）を抜き去り1着ゴールで優勝。レースのどこからでも仕掛けられる自在ぶりで、一人だけ別格の強さを見せた。これで元砂は高校1年からのインターハイと国体のこの種目で、3年連続優勝という快挙を達成した。
少年4km速度 元砂勇雪（奈良 榛生昇陽高）が国体＆インターハイ3連覇達成 photo:Hideaki.TAKAGI成年4km速度競走
はスタートから岡豊洋（和歌山 京産大）が先行、これに鈴木信啓（福島 明大）と穂苅大地（新潟 法大）が追いつき3人で周回、中盤からは鈴木と穂苅の2人でゴールを目指す。このため先頭責任はこの3人しか取っておらず、4位以下はゴールの着順勝負に。先頭ではインカレ個人追い抜き覇者の穂苅が積極的に先頭を引き、地元の大声援を受ける。しかしゴール前、スプリント勝負で鈴木が穂苅を抜いて優勝。
成年4km速度 終盤逃げる穂苅大地（新潟 法大）と鈴木信啓（福島 明大） photo:Hideaki.TAKAGI少年ポイントレース
優勝候補筆頭は山本元喜（奈良 奈良北高）。さらに黒枝士揮（大分 日出暘谷高）も候補だが、スタート後からマークが集中する。特に山本は常に囲まれて、動いても合わされて得意の逃げパターンに持ち込めない。その中、新井翔太（埼玉 川越工高）や山本隼（山梨 甲府工高）らは得点を重ねるが、ポイントが分散して僅差の戦いに。そしてゴールポイントは大中巧基（京都 北桑田高）取って逆転で優勝。最後までマークされ続けた山本は11位、黒枝は12位に沈んだ。
少年ポイントレース 優勝の大中巧基（京都 北桑田高） photo:Hideaki.TAKAGI成年ポイントレース
成年もポイントが分散して僅差の戦いに。ロード選手が多く出場し、多くは逃げでポイントを得ていく。大きな逃げやラップのないまま終盤を迎える。ゴールポイントを残した時点で吉田隼人（奈良 鹿屋体大）19点、窪木一茂（福島 日大）18点、辻善光（大阪 マトリックスパワータグ・コラテック）17点、中島康晴（福井 EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン）15点の僅差。ラスト1周で2番手につけた辻がゴールで1着、逆転で優勝した。辻は昨年の国体ではロードで優勝。2年連続の国体優勝だ。
成年ポイントレース ゴール、辻善光 （大阪 マトリックスパワータグ・コラテック）が1位ゴール photo:Hideaki.TAKAGI女子エキシビジョン
前日に引き続き、エキシビションで女子のレースが行われた。チームスプリントでは鳥取県チームが日本記録を破る59秒台を出した。公認記録ではないが素晴らしいタイムだ。その後にはケイリンが2組行われ、いずれも国内トップ選手たちによる拮抗した戦いが繰り広げられた。
また、昼の時間帯に子ども自転車教室がウィーラースクールで行われた。ブラッキーさんと、今国体でもMCが好評のがらぱさんの進行で、地元の子どもたちが対象。講師陣は女子国内トップ選手たちという豪華な顔ぶれ。
この2つのイベントは、国体の会場で行われたことに大きな意義があり、今後の国体のありかたに新風を呼び込むものだ。
女子エキシビション チームスプリント 鳥取チームは59秒台の好記録 photo:Hideaki.TAKAGI結果
少年ケイリン
1位 渡辺雄太 （福島 白河実高） 11秒80
2位 大西貴晃 （大分 日出暘谷高）
3位 久米康平 （徳島 小松島高）
4位 浜地一徳 （京都 北桑田高）
5位 中井俊亮 （奈良 榛生昇陽高）
6位 豊田涼 （岐阜 岐阜一高）
7位 中里仁 （埼玉 小松原高）
8位 福田拓也 （栃木 作新学院高）
自転車教室（ウィーラースクール）進行はブラッキーさんとがらぱさん photo:Hideaki.TAKAGI成年ケイリン
1位 櫻井正孝 （宮城 東北学院大） 11秒15
2位 小松崎大地 （福島 福島県連盟）
3位 石倉龍二 （和歌山 日大）
4位 和田拓磨 （茨城 明大）
5位 石口慶多 （兵庫 立命大）
6位 大橋庸平 （三重 朝日大）
7位 竹下翔 （熊本 順大）
8位 河上陽一 （千葉）
少年4km速度競走
1位 元砂勇雪 （奈良 榛生昇陽高） 4分46秒85
2位 雨宮正樹 （山梨 石和高）
3位 瀬口響 （宮崎 都城工高）
4位 木下智裕 （神奈川 関東学院六浦高）
5位 坂本将太郎 （栃木 作新学院高）
6位 笠原恭輔 （埼玉 小松原高）
7位 六峰亘 （大分 日出暘谷高）
8位 黒瀬耕平 （岡山 岡山工高）
成年4km速度競走
1位 鈴木信啓 （福島 明大） 5分0秒15
2位 穂苅大地 （新潟 法大）
3位 岡豊洋 （和歌山 京産大）
4位 明珍多久雄 （大分 別府商高教）
5位 野口正則 （奈良 鹿屋体大）
6位 高宮正嗣 （鹿児島 鹿屋体大）
7位 湯浅徹 （千葉 明大）
8位 向川尚樹 （大阪 マトリックスパワータグ・コラテック）
少年ポイントレース（24km）
1位 大中巧基 （京都 北桑田高） 16点
2位 新井翔太 （埼玉 川越工高） 16
3位 山本隼 （山梨 甲府工高） 13
4位 木村圭佑 （滋賀 瀬田工高） 10
5位 倉林巧和 （群馬 前橋工高） 9
6位 住吉宏太 （熊本 千原台高） 9
7位 和田力 （和歌山 和歌山北高） 8
8位 大庭尚也 （宮城 仙台商高） 8
成年ポイントレース（30km）
1位 辻善光 （大阪 マトリックスパワータグ・コラテック） 22点
2位 吉田隼人 （奈良 鹿屋体大） 22
3位 窪木一茂 （福島 日大） 19
4位 中島康晴 （福井 EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン） 17
5位 菊池誠晃 （愛媛 EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン） 12
6位 山根理史 （島根 Comrade Giant） 12
7位 兼平純 （岩手 日大） 12
8位 圓谷崇 （新潟 吉田高教） 11
photo&text:高木秀彰
フォトギャラリー
