グラファイトデザインがサイクル事業を休止することを発表した。日本ブランドとしてフレーム製造を手がけて約9年、収益が上がらないことから事業を休止する。なお、すでに販売したフレームの修理・アフターサービスなどには引き続き対応していくとしている。
以下、株式会社グラファイトデザインからのプレスリリースによる発表より。

サイクル事業休止に関するお知らせ

当社は、本日臨時取締役会において、平成28年2月期末をもって、サイクル事業を休止することを決議いたしましたので、お知らせいたします。

1.休止に至った理由

サイクル事業は、ゴルフシャフト事業で培った CFRP の設計開発技術を活用し収益性の高い事業を展開すべく、平成19年にプロジェクトを立ち上げて、平成21年からフルカーボンフレームの製造販売を開始、欧米勢が席捲する国内スポーツサイクルマーケットにおいて、独自コンセプトのオリジナル製品を主体に製造販売を展開してきました。

平成 24 年からは、直販体制を敷き、製品ラインアップの拡充を図り、売れ筋価格帯への展開等を進めることで収益向上に努めてまいりましが、競合大手に差別化するためのオリジナル製品開発コストの上昇、不安定な生産供給体制、営業力の不足等が原因となり、今期まで収益を上げるに至りませんでした。

この結果、当社取締役会は、今後の事業計画を精査し、将来的にも大幅収益向上は困難であると判断、全社の収益基盤強化のためサイクル事業は休止することを決議いたしました。

2.今後の予定等

当社のオリジナルサイクルパーツの製造販売は、平成28年2月29日をもって休止しますが、獲得技術を活用した関連OEMパーツの供給、および設計支援は継続いたします。

また、すでに販売した当社サイクル製品については、平成31年2月28日まで、当社「サイクル製品品質保証係」にて、修理・アフターサービス・補修部品の供給など、引き続き品質保証の対応を行って参ります。