カナダに居を構える気鋭のロードバイクブランド、アルゴン18。ナノカーボンの採用による軽量化と、専用ハンドルの採用によるエアロ性能の向上を果たした新型フラッグシップエアロロード「NITROGEN PRO」が登場した。ツールにも出場したプロコンチームのボーラ・アルゴン18を支える1台を紹介しよう。



トライアスロン用バイクの製造をルーツとし、現在もラインアップに多くのエアロバイクを揃えるアルゴン18。そのエアロロードバイクが「NITROGEN」シリーズである。今回紹介する「NITROGEN PRO」はボーラ・アルゴン18がツール・ド・フランスより使用するフラッグシップモデルで、1年先にリリースされた兄弟モデルの「NITROGEN 2016(これまでの表記はNITROGEN)」をベースとした1台である。

アルゴン18 NITROGEN PROアルゴン18 NITROGEN PRO photo:Makoto.AYANO
NITROGEN 2016との違いは大きく2つ。1つは素材にあり、最先端のナノテクノロジーを応用した「Nanotech Tubing HM8003」を新たに採用することで軽量化。フレーム単体で約160gのシェイプアップに成功している。また、コーナリングやダウンヒルでの安定性も向上しており、同じくフラッグシップであるオールラウンドモデルの「GALIUM PRO」に迫る汎用性の高い1台となった。

もう一つの違いが、専用のエアロハンドルバーを装備したこと。「AHB500」はステムキャップが発生する空気抵抗に着目し、ステム一体式の構造を採用。ケーブルを内装可能とした翼断面形状のフラット部とあわせてて、30%のエアロ性能向上を実現した。

NITROGEN PROのために開発されたステム一体型のエアロハンドルAHB500NITROGEN PROのために開発されたステム一体型のエアロハンドルAHB500 photo:Makoto.AYANO3ピース構造によりハンドルの突き出し量を調整可能とした3ピース構造によりハンドルの突き出し量を調整可能とした

CFD解析による一般的なハンドルバー(上)とAHB500(下)の比較CFD解析による一般的なハンドルバー(上)とAHB500(下)の比較 (c)argon18bike.comAHB500は一般的なステム+ハンドルと比較して2~5ワットほど空気抵抗が少ないAHB500は一般的なステム+ハンドルと比較して2~5ワットほど空気抵抗が少ない


加えて、AHB500はステム部の長さを可変としたことも大きなトピックスである。ハンドル、フォークコラムのクランプ、両パーツを繋ぐスペーサーの3ピースで構成されており、フォークコラムのクランプとスペーサーをの組み合わせにより、ステムの長さを変更できるのだ。フォークコラムのクランプ部は3種類の長さが用意される。

新規性の高い構造ながら信頼性も確保されており、ハンドル周りに特に厳しいプロライダーたちも実戦で使用している。ハンドルバーの幅は20mm刻みで380mmから440mmまでの4サイズを用意し、ライダーの体格や好みに幅広く対応。重量はハンドル幅420mm/仮想ステム長100mmで397gと軽量に仕上がっていることもトピックスだ。

TRP製エアロブレーキを採用。リアには脱着しやすいオフセット仕様のバナナを配しているTRP製エアロブレーキを採用。リアには脱着しやすいオフセット仕様のバナナを配している 流線形カバーを採用したAERO 3D HEADTBE流線形カバーを採用したAERO 3D HEADTBE

すっきりとしたヘッド周りのつくりすっきりとしたヘッド周りのつくり トレンドのコンパクトなリア三角トレンドのコンパクトなリア三角

ワイドなボトムブラケットシェルはBB86規格を採用ワイドなボトムブラケットシェルはBB86規格を採用 オフセットブレーキシューを採用するなどメンテナンス性にも配慮オフセットブレーキシューを採用するなどメンテナンス性にも配慮


その他の仕様はNITROGEN 2016と共通とされている。翼断面形状の後端を切り落としたカムテールデザインのチューブや、フォークブレード及びシートステーと一体になる様に設計・配置された専用Vブレーキによって空気抵抗の低減を追求している。

一方で、ロードバイク本来の軽快な走りを兼ね備えるべく、ヘッドチューブの頂点とリアエンドの中心を通る直線でフレームを2分割し、上側と下側で設計をわける「HDS」を採用。これによりライダーのパワーを余すことなく推進力へと変換するための高い剛性と、ライダーの疲労を最小限に抑えるための優れた振動吸収性を両立した。

また、アルゴン18のアイコン的テクノロジーであり、ヘッドパーツ上側のベアリング位置を上下に変更できる「3Dヘッドチューブシステム」ももちろん搭載される。これによりアップライトなポジションにおけるフォークコラムの変形を抑え、ハンドリング剛性の低下を防止。また上側ベアリングのカバーを流線形状とすることで空気抵抗の低減を図っている。

NITROGEN PROを使用するボーラ・アルゴン18NITROGEN PROを使用するボーラ・アルゴン18 (c)argon18bike.com
このNITROGEN PROについてザッカリ・デンプスター(オーストラリア、ボーラ・アルゴン18)は次の様にコメントしている。「時速50km/hを越えるとエアロ効果をより体感できる。これこそが、NITROGEN PROが僕に完璧にマッチしているバイクである理由なんだ。プロの速度域では、バイクの空力性能は大きな違いを生むからね。加えて、30%も空力抵抗を低減した一方でフィッティング性も損なわれていないハンドルもいい仕上がりだ。結果を残したい時には、大きな味方になってくれる1台だね。」

サイズはXS、S、M、Lの4種類をラインアップ。販売はフレームセットにて行われ、カラーはアルゴン18のブランドロゴを大きくあしらったBlack Matte/Grey Matteの1種類展開。AHB500エアロハンドル、専用シートポスト、専用ヘッドパーツ、エアロブレーキが付属する。

アルゴン18 NITROGEN 2016アルゴン18 NITROGEN 2016 (c)argon18bike.com
また、「NITROGEN 2016」もマイナーチェンジが施されており、素材がハイエンドと同じくナノテクノロジーを応用したNanotech Tubing HM6003に変更された。サイズはXS、S、M、Lの4種類展開で、カラーはBlack Gloss/White Glossの1種類。販売はフレームセットにて行われ、専用シートポスト、専用ヘッドパーツ、エアロブレーキが付属する。取り扱いはインターマックスマックス。



アルゴン18 NITROGEN PRO(フレームセット)
素 材:Nanotech Tubing HM8003
ボトムブラケット:BB86
ヘッドセット:FSA model 39 + 3D (Top bearing 1" 1/8 and 1" 1/4 (bottom) + compressor included.
重 量:フレーム833g、AHB500エアロハンドル397g、シートポスト220g
サイズ:XS、S、M、L
カラー:Black Matte/Grey Matte
付属品:AHB500エアロハンドル、専用シートポスト、専用ヘッドパーツ、エアロブレーキ
価 格:575,000円(税抜)

アルゴン18 NITROGEN 2016(フレームセット)
素 材:Nanotech Tubing HM6003
ボトムブラケット:BB86
重 量:フレーム990g
サイズ:XS、S、M、L
カラー:Black Gloss/White Gloss
付属品:専用シートポスト、専用ヘッドパーツ、エアロブレーキ
価 格:340,000円(税抜)

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