別府史之と土井雪広の2選手が所属し、7月のツール・ド・フランスに初出場したオランダのスキル・シマノが、UCI(国際自転車競技連盟)プロツアーライセンス申請を取り下げ、来季もプロコンチネンタルチームとして闘うことを発表した。

今年ツール・ド・フランスに初出場したスキル・シマノ今年ツール・ド・フランスに初出場したスキル・シマノ photo:Makoto Ayanoオランダのスキル・シマノ公式サイトが9月17日付けのリリースで伝えたところによると、スキル・シマノはプロツアーライセンスの申請を取り下げることをUCIとライセンス委員会に通達。現状維持で、来季もプロコンチネンタルチームとして活動する道を選んだ。

今回申請を取り下げた理由として、来季のプロツアーならびにワールドカレンダーの詳細が明らかにされていないことを挙げている。

来季に向けて新たにプロツアーライセンスを申請していたのはスキル・シマノ、チームスカイ、レディオシャックの3チームで、既存のプロツアー18チームのうち、13チームがライセンスを保持。今年でライセンスが失効するアージェードゥーゼル、Bboxブイグテレコム、コフィディス、ランプレ、ミルラムの5チームが更新の申請を行なっていた。

スキル・シマノがこの“プロツアーライセンス争奪戦”から抜けたことで、ライセンス獲得or更新を目指しているのは7チームに。UCIが定めるプロツアーチーム枠の上限は20チームであり、資金不足やマネジメントの不備が無い限り、7チーム全てがライセンスを獲得する可能性大。新生チームスカイと新生レディオシャックのプロツアー入りが濃厚になった。

text:Kei Tsuji
photo:Makoto Ayano

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