手首を骨折しながらもブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージの集団スプリントで優勝したヤスパー・ストゥイフェン。集団大落車やモーターバイクとの接触でチャンスを失ったサガンや、危険なステージを無事に乗り切った選手たちのコメントをお届けします。



ステージ優勝を飾ったヤスパー・ストゥイフェン(ベルギー、トレックファクトリーレーシング)

集団スプリントを制したヤスパー・ストゥイフェン(ベルギー、トレックファクトリーレーシング)集団スプリントを制したヤスパー・ストゥイフェン(ベルギー、トレックファクトリーレーシング) photo:Tim de Waele今日はハードな1日になると予想していた。チームとして固まって走っている時に落車が発生して、メンバーの何名かが巻き込まれてしまった。自分も落車して、手首を負傷してしまい、痛みを感じながらレースを続行。でも引き続きトライしたいとチームに申し出た。

ステージ初優勝を飾ったヤスパー・ストゥイフェン(ベルギー、トレックファクトリーレーシング)ステージ初優勝を飾ったヤスパー・ストゥイフェン(ベルギー、トレックファクトリーレーシング) photo:Tim de Waele1回目の登りの時点で苦しみ、ディルク・デモル監督から無線で励まされながら2回目の登りをクリア。集団前方で登坂をスタートさせたので、少しずつポジションを落としながら登りをこなすことが出来た。頂上通過時点で自分が集団の最後尾だったと思う。

そこからアイマル(スベルディア)とリカルド(ゾイドル)が素晴らしい働きを見せてくれた。良いポジションをキープして、トッシュ・ファンデルサンドの番手でスプリントの準備完了。すると残り500mで集団のペースが落ちて、後方の選手たちにポジションを奪われてしまった。でも(5月の)ツール・ド・フィヨルド第2ステージのロングスプリントでアレクサンダー・クリストフ以外の選手を振り切った記憶があるので、距離が長くても構わずスプリント。追い風が吹いていたので、自信をもって残り350mで仕掛けた。

カハルーラルの選手(ビルバオ)が競り合ってきたけど、さらにパワーを上げることが出来たし、『いけるぞ』と自分に言い聞かせてプッシュし続けた。結果的に一人飛び出した状態でフィニッシュ。素晴らしい勝利だ。ブエルタに出場した目標を達成した。今日は自分の日になると予想していた。

極度の期待は失望を招いてしまうけど、それでも期待は高く持ち続けていた。不運続きだったシーズンの後半に、こうして好調さを結果に結びつけることが出来て良かった。UCIワールドツアーレースでプロ初勝利。戦い続けた成果がようやく出たよ。

※ストゥイフェンはレース後のX線検査で手の舟状骨(しょうじょうこつ)骨折が判明したため第9ステージの欠場が決まっている

ステージ2位のペイオ・ビルバオ(スペイン、カハルーラル)

スプリントで先頭に立つヤスパー・ストゥイフェン(ベルギー、トレックファクトリーレーシング)スプリントで先頭に立つヤスパー・ストゥイフェン(ベルギー、トレックファクトリーレーシング) photo:Tim de Waeleホセ・ゴンサルヴェスと2人で勝負に残ろうと話していた。終盤にレースを盛り上げることが出来たと思う。ホセがアタックして強力に逃げ続けたことで有利にスプリントに持ち込めた。

スプリントでは敗れたけど、キャリアの中で最も価値ある結果であり、トップチームと勝負出来たことは自信につながる。こんなビッグレースでステージ優勝争いに加わるなんて初めての経験であり、今後も挑戦を続けたい。毎日チームとして勝利に近づいていると感じるし、3週間のレースが終わるまでにステージ優勝を掴み取りたい。

残り8kmでモーターバイクと接触して落車したペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)

怒りに包まれながらフィニッシュするペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)怒りに包まれながらフィニッシュするペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) photo:Tim de Waele残念ながらロードレースの中で接触事故は珍しいことじゃない。モーターバイクが集団を追い抜く必要に迫られていたとは言え、むやみに追い抜くのではなく、彼らは注意を払って追い抜かなければならない。自分の意見として、モーターバイクのドライバーたちは選手の安全についてシリアスに考えていないと思う。幸い今回は軽い怪我で済んだけど、完全にモーターバイクに轢かれる可能性だってあった。

単独落車や他の選手との落車はロードレースの一部だけど、レースオーガナイザーのモーターバイクに衝突されるなんて受け入れがたい。選手たちの安全が最優先されるべきであり、すべての車両のドライバーは今よりもっと慎重になるべき。今回の事故が現在のレース運営に不必要な変更をもたらさないことを願っているよ。

ロット・ソウダルの選手とアタックして逃げを追撃している状況だった。一旦メイン集団に捕らえられて、そこから集団先頭から2番手を走行。もう一度飛び出したロット・ソウダルの選手に反応して、10mのギャップを埋めて彼に合流。彼と協力して追撃しようと左に出た時に、後方からモーターバイクに衝突された。モーターバイクが近づいている音も聞こえなかったし、衝突を避ける術はなかった。

衝突してから、彼らは身を隠すように沿道の空いたスペースにストップ。目の前で選手が落車したり、進路を変えたりすることを想定していなかったのだと思う。集団を追い抜くスピードも速すぎたので、選手とのスピード差はかなり大きかった。

ホテルに戻ってから、「自転車競技のイメージを損なう脅しや侮辱」を行ったとして自分に300スイスフランの罰金が課せられていることを知ったよ。もちろん罰金は支払うけど、正当な判定だとは思えない。

落車で右肩を骨折したティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)

周到に準備をしてブエルタに挑んでいただけに、落車リタイアは残念でならない。世界選手権への準備もここで終わってしまった。でももっと悪い結果になり得たことを忘れてはならない。怪我から復帰して、精神的により強くなってカムバックしたい。

落車に巻き込まれ、11分40秒遅れでフィニッシュしたフランク・シュレク(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)

背中を地面に打ち付けて、擦過傷を負ってしまった。ツキに見放される結果になったけど、チームとしてヤスパーの勝利を喜びたい。落車に関して不平を言ったところで状況は何も変わらないし、明日から様子を見て走ることしか自分には出来ない。とにかく自分の総合争いは終了した。

安全に故郷ムルシアにフィニッシュしたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

集団前方で3級山岳アルト・デラ・クレスタ・デル・ガジョをこなすアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)集団前方で3級山岳アルト・デラ・クレスタ・デル・ガジョをこなすアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Tim de Waele危険なステージになることは想定済みだった。3級山岳アルト・デラ・クレスタ・デル・ガジョは危険な山岳で、特に下りがデンジャラス。1回目の通過でそのことを確認しているにも関わらず、2回目で危険を冒す選手が大勢いた。今日はロハスにチャンスがあったものの、彼も2回目の下りで落車。チームとして終盤に集団をコントロールしたものの、自分はスプリントに加わらなかった。縮小した集団でのスプリントとは言え、落車のリスクを負ってまで勝負する気にはならなかった。

数年間の空白を経てブエルタが再びムルシアを訪れることを誇りに思う。地元の人々から愛されていることを感じたし、パワーをもらったよ。今はこの暑さにどう対処するかが重要課題。明日以降も今日のような安定した走りを見せたい。

落車多発のステージを振り返るチームスカイのダリオ・チオーニ監督

フィニッシュまで距離を残して大落車が発生して、そこからフィニッシュまでトリッキーな展開だった。落車発生時、チームスカイは集団前方にメンバーを固めていた。セルジオ(エナオモントーヤ)だけが巻き込まれたけど、問題なくレースに復帰したので本当に良かった。総合争いにおいて良いポジションをキープしている。勝負が動くのは2週目であり、そこまでチームとしてこのポジションをキープしたい。

ジャイアント・アルペシンのエディ・アンヘルス監督

逃げグループ形成後すぐにチームとしてメイン集団をコントロール。ティンコフ・サクソと協力してタイム差を詰めていたが、集団の大落車で作戦が狂ってしまった。集団が分裂する混沌とした状況でコントロールを失ってしまった。トム(ドゥムラン)も巻き込まれたものの、彼は無事に集団に復帰。2回目の登りはジョン(デゲンコルブ)には厳しすぎた。最後まで集団に残ったのはトムだけという結果になってしまった。

ステージ65位でフィニッシュした新城幸也(ユーロップカー)ステージ65位でフィニッシュした新城幸也(ユーロップカー) Photo:Miwa.IIJIMAステージ65位でフィニッシュした新城幸也(ユーロップカー)

昨日よりは脚は回復しているが、路面の悪さに苦戦した。メイン集団に残れるつもりでいたが、もう一つ何か足りない。レース後の長距離移動や朝の早さに対応できていないのかもしれない。でも、グランツールは長いので、焦らず終盤に向けてきちんと走っていきます。

選手コメントはチーム公式サイトならびにTeamユキヤ通信より。

text:Kei Tsuji
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