ブラジル、リオデジャネイロにてオリンピックプレレースが開催され、フランスのアレクシ・ヴィエルモーズが独走勝利。日本チームの指揮を取った浅田監督のレポートを元にお伝えしよう。



海岸線のアップダウンを走る。手前はティボー・ピノ(フランス)海岸線のアップダウンを走る。手前はティボー・ピノ(フランス) photo: Rio 2016


リオデジャネイロの海岸線をスタートしていくプロトンリオデジャネイロの海岸線をスタートしていくプロトン photo: Rio 2016レースは2016年リオオリンピックと同じコースを周回する164.9km。風の影響を受ける海沿いの平坦、2.5㎞の石畳区間と急勾配の丘越えを含む前半周回、本格的な峠を含む後半周回と、大まかにはこの3つの要素で構成される。UCIカテゴリーは1.2ながらリオ五輪のプレレースということもあり、選手たちはナショナルチームとして参戦。フランスを中心に多くのプロチーム所属選手が顔を揃えた。

沿道にはブラジルらしい陽気な観客たちが沿道にはブラジルらしい陽気な観客たちが photo: Rio 20162位争いのスプリントはセルジュ・パウエルス(ベルギー)が先着2位争いのスプリントはセルジュ・パウエルス(ベルギー)が先着 photo: Rio 2016日本からは内間康平(ブリヂストン・アンカー)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、中根英登(愛三工業レーシング)、土井雪広(チーム右京)の4名が参加し、浅田顕監督が指揮に当たった。

レースは序盤からティボー・ピノやロメン・バルデを揃えるフランスや、ロシアらを中心に展開され、途中フランス、イタリアら5選手が先行する展開で石畳周回へ突入していく。すると後半の勝負どころで先頭グループが減り、人数を揃えたフランスが代わる代わるアタックを仕掛けることに。

その中から抜け出しに成功したのはアレクシ・ヴィエルモーズ。ツールでのステージ優勝から好調をキープする27歳がそのまま独走し、後続を22秒引き離して勝利を飾った。

「最終盤に4人を残していたので互いにアタックを掛け続け、自分が抜け出すことに成功した。ワールドツアーレースでなければ格式も高くないけれど。とても良い勝利になった。コースは勾配のある長い登りが続くのでクライマー向き」と語るヴィエルモーズは今シーズン3勝目だ。

日本チームは荒れた路面にメカトラが続き、序盤に増田がチェーントラブル、中根がパンクと続き、結果的に二人は集団へ復帰できず。土井も本格的なペースアップに遅れ、内間は3番目のグループで最終回を迎えたものの、最後は登りでグループから遅れてのゴールとなった。



表彰台。アレクシ・ヴィエルモーズ(フランス)が中央に上がる表彰台。アレクシ・ヴィエルモーズ(フランス)が中央に上がる photo: Rio 2016


浅田監督はJCFのレポート内で「コースは情報以上にハードで、路面状態も非常に悪かった。ロードレースの色々な要素が含まれるが、パワーと登坂力のある選手向き。五輪では展開でごまかしが効かない力勝負のレースになることが予想される」と振り返る。リオ五輪本番、男子エリートは241.5kmの距離で争われる予定だ。

レース展開などはJCFより。



アケセ・リオ インターナショナルロードサイクリングチャレンジ2015
1位 アレクシ・ヴィエルモーズ(フランス)             4h20'27"
2位 セルジュ・パウエルス(ベルギー)                 +22"
3位 ロメン・バルデ(フランス)
4位 トニ・ギャロパン(フランス)
5位 ユーリ・トロフィモフ(ロシア)
6位 ティボー・ピノ(フランス)                    +26"
7位 クレベル・ラモス(ブラジル)                  +3'42"
8位 ワレン・バーギル(フランス)                  +4'24"
9位 ベン・スウィフト(イギリス)                  +6'56"
10位 サイモン・クラーク(オーストラリア)
26位 内間康平(日本)
DNF 増田成幸(日本)
DNF 中根英登(日本)
DNF 土井雪広(日本)

text:So.Isobe
photo: Rio 2016


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