ジロ EMPIRE SLX　デザイン性とプロスペックの機能性を両立した超軽量レーシングシューズ

ヘルメットのみならず、シューズメーカーとしての地位も不動のものとしているジロ。シューレースを用いたオールドスクールかつ斬新なデザインが特徴の「EMPIRE」シリーズに、軽量モデル"SLX"が登場した。新型のワンピースアッパーや極薄のカーボンソールと合わせて173g（片側）を実現したハイエンドシューズを紹介する。

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ジロ EMPIRE SLX photo:Yuya.Yamamoto
アッパー素材には光沢のあるマイクロファイバーを使用 ヒールにまでパンチング加工を施すことで、通気性を高めている


ラチェットやベルクロではなく、サイクリング界では古典的とされるシューレース（靴紐）をクロージャーシステムに取り入れた「EMPIRE（エンパイア）」。優れたデザイン性に高い機能性を兼ね備えることから、ハイセンスなことで知られるブラドレー・ウィギンズ（イギリス、チームウィギンズ）やテイラー・フィニー（アメリカ、BMCレーシングチーム）らが愛用する1足である。

ゴールドのEMPIRE SLXと共にアワーレコード新記録を樹立したブラドレー・ウィギンズ（イギリス） photo:UCIシューレースは締め付け具合を好みに合わせて細かく調節することができるなど、フィット感の向上に大きく貢献。スポーツ用の紐を使用しているため、激しい動作を行っても緩みにくくなっている。そして、結んだ後の靴紐を束ねておけるバンドも備え付けられているため、乗車中に解けてチェーンリングなどに絡む心配も少ない。また、シューレースのカラーを変えることで、靴全体の雰囲気を変えることができるなど、色遊びができる点もハイセンスなサイクリストには魅力的なポイントである。

今回紹介する「EMPIRE SLX」はアッパーやソールなどに最先端の素材を使用することで、数あるロード用サイクリングシューズの中でも極めて軽量な片足173g（実測値、サイズ42.0）を実現。この重量を実現するために、ベースモデルのEMPIRE ACCよりアッパーを大きく改良。EVOファイバーSLという、メッシュとマイクロファイバーを組み合わせた素材を、シームを廃したワンピース構造で成型することで軽量性を追求した。

内側にメッシュ、表側にマイクロファイバーを使用したアッパーには、数多くの通気孔が明けられている 絞りこまれたヒール部分はカカトをしっかりとホールドしてくれる。厚めのクッションが備えられているため快適性も高い

ヒールパッドは交換可能となっており、長い期間シューズを使用することができる 軽量かつ高剛性のイーストン社EC90カーボン製のアウターソールは、ペダリングパワーをダイレクトにペダルへ伝える

インソールは土踏まずをサポートする形状。裏側のクッション材にはパンチング加工を施し軽量性と通気性を追求した アウトソールのカーボンは薄く成形されているため、非常に軽量に仕上がっている
サイズは39～47までで、39～44まではハーフサイズまで揃えられており、計14種類と豊富に用意されている。フィッティングは細めの設計だ。タンやヒール部分にクッションが設けられていることに加えて、アッパーがしなやかで足の形に柔軟に変形してくれるため、快適なフィット感を得ることができる。

カラーはウェアコーディネートのアクセントに最適なAnodized Glowing Red/Blackと、シンプルでコーディネートの幅が広いWhite/Blackという2種類だ。ファッショナブルなデザインながら、レーススペックな性能を備えるハイエンドシューズ「EMPIRE SLX」。価格は50,000円（税抜）。

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ジロ EMPIRE SLX
アッパー：ワンピース アッパーデザイン、プレミアムEVOファイバーSL、スポーツレース
アウトソール： EASTON EC90 SLX2 ハイモジュールカーボン、チタニウムハードウエア、交換可能ヒールパッド
インソール：ウルトラライトスーパーナチュラルフィットキット・アーチサポート調整、ウルトラライトフットベッド・アーチサポート調整、X-Static 抗菌ファイバー
重量：173g（片足）、346g（両足、ともに実測値、サイズ42.0）
価格：50,000円（税抜）