ツール・ド・フランス開幕前の検査で低いコルチゾールの値が測定されたラース・ボーム(オランダ、アスタナ)。UCIのルール上はドーピング違反にならないが、アスタナが加盟するMPCCの取り決めによってボームが欠場する可能性が出てきた。



声援を受けるラース・ボーム(オランダ、アスタナ)声援を受けるラース・ボーム(オランダ、アスタナ) photo:Kei Tsuji


チームプレゼンに登場したラース・ボーム(オランダ、アスタナ)とヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)チームプレゼンに登場したラース・ボーム(オランダ、アスタナ)とヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:Makoto.AYANO2014年大会のパヴェ(石畳)ステージで優勝し、開催迫る2015年大会第1ステージ個人タイムトライアルの優勝候補に挙げられているラース・ボーム(オランダ、アスタナ)。しかしレース前に行われた検査で、コルチゾール値がMPCC(世界的反ドーピング倫理運動)が定める規定値を下回った。UCI(国際自転車競技連盟)やWADA(世界アンチドーピング機構)のドーピング違反には当たらないが、MPCCの規定によってボームにレース活動を自粛し、8日間の休養が必要となる。

ジロ・デ・イタリアの直前には今回と同様にジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNLユンボ)が低いコルチゾール値を出し、MPCCの規定に沿ってジロを欠場。その後ロットNLユンボはMPCCを脱退した。同じく低コルチゾール値を出した選手をルールに反してジロに出場させたバルディアーニCSFもMPCCを脱退している。

アスタナのアレクサンドル・ヴィノクロフGMはボームの代わりにリザーブのアレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア)を出場させることを望んだものの、すでに交代可能期間は過ぎており、7月3日に行われた監督会議で確定したメンバーの交代をUCIルールは禁止している。今回の低コルチゾール値は監督会議後に判明した。

UCIルールでは出場OK、MPCCルールでは出場NOという状況。厳格な監視の条件付きで与えられているUCIワールドツアーライセンスに影響が出なければ、アスタナはMPCCを脱退もしくはルールを無視してボームを出場させることも考えられる。

アスタナはボームを含む9名でスタートするのか、それともボームを欠いた8名でスタートするのか。ツール開幕が数時間後に迫った7月4日10時30分(現地時間)の時点でまだアスタナ側からの正式なリリースは出ていない。

text:Kei Tsuji in Utrecht, Netherlands
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