カブト MOSTRO-R　リニューアルされた超軽量ヘルメットのパイオニア

発売から8年が経過した現在でなお軽量ヘルメットのベンチマークとして君臨し続けるカブト「MOSTRO（モストロ）」がリニューアル。衝撃吸収フォームのカラーを従来のグレーからブラックに変更するなど、細部にアップデートが施された「MOSTRO-R」が登場した。

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カブト MOSTRO-R（ラックブルー） photo:Yuya.Yamamoto
カブト MOSTRO-R（ラックレッド） カブト MOSTRO-R（マットカーボンブラック）


195gという圧倒的な軽さながら、ブイグ・テレコム（現ユーロップカー）の使用に耐えるほどの耐久性や強度との両立に成功した「MOSTRO」。世界中のヘルメットメーカーに衝撃を与え、その後続々と各メーカーがヘルメットの軽量化に凌ぎを削る様になるキッカケとなった名作だ。

新たに「MOSTRO-R」と名付けられたリニューアルモデルだが、ルックスからも想像できるとおり、色濃く従来モデルのデザインを踏襲。エアホールを大きくとる替わりに、空気の流れを考慮して各エアホールを長細くし放射状に配置することで、ベンチレーション性能を高めている。

細いエアホールを放射状に配置することで、ベンチレーション性能を高めつつ安全性を確保 リアにも大きなエアホールが設けられている

衝撃吸収フォームの色が従来モデルのグレーからブラックへと変更された 軽量ながらも厚みのあるシェル外周部


一方で、衝撃吸収フォームの色を従来モデルのグレーからブラックへと変更することでより精悍なフォルムになっている。もちろんJCF公認を取得しているため、各登録レースで使用可能。実測重量はS/Ｍサイズで199g、Lサイズで213gとカタログ値を下回っており、また各社から数多くの軽量ヘルメットがリリースされている昨今においてもその軽さは健在である。

帽体はカブトがこれまで蓄えてきた経験とノウハウを基に設計されたアジアンフィット仕様で、欧米人に比べ側頭部が張り出していることの多い日本人の頭にあわせて、頭囲方向に円形に近い形状とされている。頭囲方向に約40段階かつ高さ方向に4段階と細かく、そして片手で調整できるXF-3アジャスターとあわせて、高いフィット感を実現した。

なお、帽体の実測寸法（長さ×幅×深さ）はS/Ｍサイズが長さ215mm×幅166mm×深さ125mm、Lサイズが長さ224mm×幅173mm×深さ125mm。実際の着用感はZenardやKOOFU WG-1と同じサイズ表記で比較すると、1サイズ小さい。

ネットにより虫の進入を抑える「AIネット」パッドを標準装備 調整幅の広いXF-3アジャスター

アジャスターは高さ方向にも調整可能。快適性向上のためにダイヤルの裏にもパッドが設けられている 瞬間消臭繊維「MOFF」を使用したチンストラップ。ZenardやKOOFU WG-1とは異なる縫製パターンを採用


パッドは3種類が付属。ネットにより虫の侵入を抑えつつエアフローを確保した「AIネット」、エアフローに優れ、8mm厚とクッション性を高めた「ノーマルインナーパッド」、防風素材を用いた冬用の「Winterインナーパッド」を、季節やライド環境にあわせて使い分けることを可能とした。

この中で標準で装着されている「AIネット」と、チンストラップには瞬間消臭繊維「MOFF」が使用されている。日本のナノテク技術を生かし、製造時に発生する地球環境への負荷を低減しつつ、3年間もの長きに渡って消臭効果が発揮されるとのこと。なお、チンストラップはZenardやKOOFU WG-1に採用された軽量タイプではなく、耐久性を重視した厚手のタイプとされている。

カラーはホワイト、ブラック、ラックレッド、ラックブルー、マットカーボンブラックの5種類をラインアップ。破損時の半額保証サービス「ヘルメット破損交換制度」の対象製品となっている。

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カブト MOSTRO-R
サイズ：S/M、L
アジャスター：XF-3
参考重量（AIネット装着時）：205g（S/Ｍサイズ）、215g（Lサイズ）
カラー：ホワイト、ブラック、ラックレッド、ラックブルー、マットカーボンブラック
付属品：パッド3種類（AIネット、ノーマルインナーパッド、Winterインナーパッド）
価　格：20,000円（税抜）
※2015年7月1日より価格改定に伴い22,000円（税抜）に値上げ。