12月9日、2016年ツール・ド・フランスのグランデパール(開幕)の詳細が発表された。平坦な第1ステージは「西洋の驚異」モンサンミッシェルでスタート。第2ステージには最大勾配14%の登りフィニッシュが登場する。



ツール・ド・フランス2016第1ステージツール・ド・フランス2016第1ステージ image:A.S.O.2013年コルシカ、2014年ヨークシャー、2015年ユトレヒトに続いて、2016年の第103回大会がマンシュ県でグランデパールを迎えることは事前に発表されていた通り。今回A.S.O.(アモリー・スポール・オルガニザシヨン)は開幕ステージの詳細を発表した。

ツール・ド・フランス2016第2ステージツール・ド・フランス2016第2ステージ image:A.S.O.史上初めてグランデパールを迎えるマンシュ県。フランス北西部の同県の中で最も知名度のある世界遺産モンサンミッシェルの前で3週間の闘いは動き出す。

「西洋の驚異」と称されるサンマロ湾に浮かぶ小島をスタート後、プロトンは2014年7月22日に完成した橋を渡って本土へ。そこから海岸線を北上し、コタンタン半島を横断して東海岸に出る。フィニッシュ地点は第二次世界大戦中のノルマンディー上陸作戦の際「D-デイ(1944年6月6日)」に連合軍が最初の上陸作戦を行なったユタビーチ。かつての戦場に至るほぼフラットなステージで、海風を攻略したスプリンターがマイヨジョーヌを手にする。

翌日の第2ステージは内陸のサンローをスタート後、コタンタン半島をグルリと時計回りに巡って同半島北部のシェルブール・オクトヴィルへ。標高169mの「コート・ド・ラ・グラスリー」に引かれたフィニッシュラインに向かって約3kmの登りが続く。最大勾配14%、残り500mにかけて8%の勾配が続く登りでクライマーやパンチャーたちが飛び出すはずだ。

第3ステージのスタート地点はグランヴィルで、その後のコースレイアウトは2015年10月20日のコースプレゼンテーションで明らかにされる。レースディレクターのクリスティアン・プリュドム氏はマンシュでのグランデパールに関して「マンシュは息を飲む景色を有する非常に美しい県であり、様々な地形を提供してくれる。ユタビーチではスプリンターが、シェルブール・オクトヴィルの丘ではパンチャーがチャンスを得るだろう。もちろんモンサンミッシェルも忘れてはいけない。3年前の100回大会で訪れた聖なる地が、プロトンの最初のペダルストロークを引き立ててくれるだろう」とコメントしている。

ツール・ド・フランス2016グランデパール詳細
7月2日(土)第1ステージ モンサンミシェル〜ユタビーチ/サントマリーデュモン 188km
7月3日(日)第2ステージ サンロー〜シェルブール・オクトヴィル 182km
7月4日(月)第3ステージ グランヴィル〜?

第2ステージ・フィニッシュ地点「コート・ド・ラ・グラスリー」第2ステージ・フィニッシュ地点「コート・ド・ラ・グラスリー」 image:A.S.O.


text:Kei Tsuji

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