スペインの首都マドリードを拠点とするコンポーネントメーカー、ROTOR(ローター)。近年シクロクロス界でトレンドとなっているフロントシングルに対応する楕円チェーンリング「QCX1」と、アルミ製クランク「3D CX1」が登場している。



ローター QCX1

ローター QCX1ローター QCX1 (c)ダイアテックプロダクツその他、基本的な設計は「Q-RINGS」と共通。楕円率を10%とすることで、ペダリング時に作用する筋肉群のうち大殿筋、大腿四頭筋、腓腹筋といった発達した部位を効率良く作用させることで出力を向上させつつ疲労を抑制。加えて、トルク変化が低減することによってより安定したトラクションを得ることができ、滑りやすい路面状況でもホイールが空転しづらく、ペダリングパワーを効率よく推進力へと変換してくれる。

現CX女子世界チャンピオンのマリアンヌ・フォス(オランダ)もQ-Ringsを使用する現CX女子世界チャンピオンのマリアンヌ・フォス(オランダ)もQ-Ringsを使用する photo:Cor Vosまた、仮想歯数が最大になる位置を可変させることができるOCPシステムを搭載することで、サドル位置の前後に関わらず多様なライディングポジションに対応した。

素材には航空機などに用いられる高強度かつ軽量なアルミ合金7075T6を採用し、耐久性と軽さを両立した。ラインナップはPCDが110mmのみで、歯数が44T、42T、40T、38Tの4種類。シクロクロス以外にも、ヒルクライムバイクの軽量化やグラベルロードなどにもオススメだ。

ローター QCX1チェーンリング
PCD:110mm
歯 数:44T、42T、40T、38T
対応クランク:ローター 3D+ CX1、3D30 CX1
価 格:16,000円(税別)



ローター 3D CX1

ローター 3D+ CX1ローター 3D+ CX1 (c)ダイアテックプロダクツ
「3D CX1」はフロントシングル用楕円チェーンリング「QCX1」に対応するアルミ製クランク。通常の3Dシリーズとの違いはチェーンリングボルトの雌ねじが直接スパイダーアームに切られていること。これにより、コース特性に合わせて素早くチェーンリングが交換できる様になったことが特徴だ。

ラインナップはCNC切削加工によって軽量化を追求した「3D+ CX1」と、切削加工せずに鍛造で仕上げることで価格を抑えた「3D30 CX1」の2種類。共にアームに3本のドリルホールを開けることで剛性を損なわず軽量化を実現した「TDS」加工が施されている。加えて、「TWIN LEG CONCEPT」テクノロジーによってアーム左右の剛性バランスを調整することで、より理想的なペダリングを可能とした。

ローター 3D30 CX1ローター 3D30 CX1 (c)ダイアテックプロダクツスパイダーアームに直接ネジを切ることで軽量化と素早いチェーンリング取り付けを可能としているスパイダーアームに直接ネジを切ることで軽量化と素早いチェーンリング取り付けを可能としている


アクスルは直径30mmのアルミニウム製。ローターのBBを用いることで、30mmアクスルに対応するBB30、PF30、BB386はもちろんのこと、トラディショナルなスレッドBBまでほぼ全てのフレームに装着することができる。PCDは110mmのみ。クランク長は170mm、172.5mm、175mmの3サイズが揃う。

ローター 3D+ CX1、3D30 CX1
アーム:アルミ合金製
アクスル:アルミ合金製、直径30mm(3D+、3D30共に)
PCD:110mm
サイズ:170mm、172.5mm、175mm
重 量:562g(3D+)
価 格:54,000円(税別、3D+)、36,000円(税別、3D30)


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