2015年2月4日から7日まで4日間の日程で開催される第2回ドバイツアー(UCI2.HC)の概要が発表されている。山頂フィニッシュを含むステージレースにはツール・ド・フランス覇者ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)も出場予定だ。



砂漠とプロトン、高層ビルのコントラスト砂漠とプロトン、高層ビルのコントラスト photo:Cor Vos


ドバイの高層ビルの間を縫うドバイの高層ビルの間を縫う photo:Tim de Waeleツール・ド・フランスと同じA.S.O(アモリー・スポール・オルガニザシヨン)が主催するツアー・オブ・カタールとツアー・オブ・オマーンに続く第3の中東レースとして、2014年に初開催されたドバイツアー。その名の通りアラブ首長国連邦のドバイを中心とするステージレースで、主催者はドバイスポーツカウンシルとイタリアのRCSスポルトだ。

2014年大会を制したテイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング)2014年大会を制したテイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング) photo:RCS Sport2015年の第2回大会は2月4日から7日までの4日間開催。カタール(2月8日〜13日)とオマーン(2月17日〜22日)が直後に開催されるため、連戦出場する選手も多い。中東の3連戦でシーズンインを迎える選手も増えるはずだ。

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:Kei Tsuji2014年大会からの変更点として、UCI(国際自転車競技連合)のカテゴリーが1からHCに昇格したことが挙げられる。グレードアップに伴い11のUCIワールドチームが出場予定。合計128名がスタートラインに並ぶ。

さらにコース全長が418kmから663kmに約60%延長。個人タイムトライアルは廃止され、平坦ステージx3、山岳ステージx1というレイアウトに変更された。第3ステージには最大勾配17%のハッタダム山頂フィニッシュも設定され、より本格的なリーダージャージ争いが繰り広げられることになる。最終日は世界一高い超高層ビル「ブルジュハリファ(高さ828m)」前にフィニッシュする。

2014年の第1回大会を制したのは、初日の個人タイムトライアルでトップタイムをマークしたテイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシング)だった。残りの3ステージはいずれもスプリント勝負に持ち込まれ、マルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)が3連勝を飾っている。

2015年大会で優勝候補に挙げられるのはツール覇者ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)だ。ニーバリは当初1月下旬にアルゼンチンで開催されるツアー・オブ・サンルイスでシーズンインする予定だったが、ドバイツアーで2015年シーズンをスタートさせることを決めた。

現在ドバイで家族とともにバカンスを楽しんでいるニーバリは「ドバイの街が気に入ったよ。砂漠を貫く自転車専用道も整備されていて、自転車競技発展のポテンシャルを秘めている。2年連続の出場になるけど、17%の登りフィニッシュが登場することでクライマーにもチャンスが生まれる。自分の脚を試す良い機会になると思うよ。おそらくドバイツアーの後はツアー・オブ・オマーンとティレーノ〜アドリアティコに出場することになると思う」とガゼッタ紙のインタビューの中で語っている。

text:Kei Tsuji

最新ニュース(全ジャンル)