2014/10/31(金) - 09:21
好評連載中のユーロバイク フォトレポートは第12弾となる今回が最後。国内でもお馴染みのキャノンデールやシマノ、チネリから、ちょっと聞き慣れない国内未展開ブランドまで計8メーカーの新製品を紹介します。(ユーロバイク2014の記事インデックスはこちらから)
キャノンデール(アメリカ)
キャノンデールはサポートライダーが実際に使用したマシーンをブース正面に展示し、レーシングブランドとしてのイメージをアピール。ペーター・サガン(スロバキア)がツール・ド・フランス最終ステージで使用したスペシャルペイントのSUPERSIX EVOやマルコ・フォンタナ(イタリア)のSCALPELなど、貴重なプロのバイクに来場者からも大きな関心が寄せられていた。
既に日本でも2015ラインナップが公開されているキャノンデールだが、ユーロバイクでは国内未展開モデルが多く展示されていた。その中の一つがトライアスロン専用ジオメトリーを採用し生まれ変わったSLICEのハイエンドモデル「BLACK INC.」。コンパクトなリア三角や垂直シートチューブなどによって空力性能を高めつつも従来モデルと比較して、フレーム単体で120g減の1,000gを実現している。
他にも、ファンには懐かしいオリーブ色のペイントやフェンダーが特徴的なSYNAPSEのアルミモデルベースのツーリングバイクや、カーボンフレーム採用のシクロクロスバイク「SUPER X」、CAAD10ベースのピストバイクなどもブースに並べられていた。
Scappa(イタリア)
30年以上の歴史を持つイタリアのハンドメイド工房「Scappa」。今回のユーロバイクでは、モータースポーツ界でお馴染みなものの、自転車界では前例の少ないディスクブレーキ用カーボン製ローターを発表した。専用品と思われるキャリパーや見慣れない真っ青なフルードと併せて展示車に組み付けられており、ブース担当者によれば金属製ローターと比較して3倍の寿命と25%の制動力向上を実現しているそうだ。
チネリ(イタリア)
老舗イタリアンブランドのチネリは、レース系ロードバイクからピストまで、やはり個性的かつポップなグラフィックが目立ち、MASHやREDHOOK CRITERIUMなどストリートカルチャーとコラボレーションしたアイテムが更に強化。なお、ブースでは現代表のアントニオ・コロンボ氏が各国のディストリビューターにPRを行っていた。
新型モデルではセカンドグレードに位置付けられる「STRATO FASTER」がトピックス。昨今珍しい直線的なフレームデザインが特徴で、素材には長年に渡ってパートナーシップを組むコロンバスのカーボンを採用する。担当者によれば乗り味はソリッドな仕上がりとなっているとのこと。
シマノ/PRO(日本)
ユーロバイクに出店した1,320ブースの中で最も大規模だったのがシマノ/PRO。先行して発表されたM9000系XTRシリーズや5800系105、ロード用油圧ディスクブレーキの追加モデルなどコンポーネントに加え、シューズやアクセサリー類など多くの新製品を展示した。
シューズではロード用ハイエンドがモデルチェンジとなり、SH-R321が登場。空力抵抗低減に注力したユニークなアッパー構造やカスタムフィット成型箇所の増加などプロレーサーのフィードバックを基に大きな進化を遂げている。また、R321のテクノロジーを踏襲したミドルグレードのSH-R171や、海外展開のみとなるMTBエンデューロ用シューズも新製品として注目を集めていた。
PROからは、プロユースのハンドル/ステム/シートポスト「Vibe」シリーズの限定カラー、ツール・ド・フランスで実戦投入されていたスポーツカメラCM-1000専用マウント、新型トラック用ディスクホイールなどが登場。
また、コンセプトモデルとしてアーバンライド専用コンポーネント「METREA」が参考出展されたもトピックス。ブルホーンバー&ディスクブレーキ用に設計されたSTIレバーや、金属の質感を活かした前後ディレーラー&クランクが展示されており、早くもライバルメーカーのカンパニョーロのスタッフが偵察を行っていた。
bikeahead(ドイツ)
bikeaheadはドイツを拠点とするブランドで、バトンホイール専業ながらロード用からオフロード用まで幅広い用途に対応する豊富なラインナップを揃えている。ちなみに、ブース正面に飾られていた6本スポークのMTB用はなんと前後セットで1,075g。びっくりなのはこれだけに留まらず、リムの内側にフックではなくゴムの様な高摩擦素材を配すことでクリンチャータイヤを装着可能としたホイールも。本当に外れないかどうかはかなり疑問だ。
メット(イタリア)
メットは久々となるタイムトライアル用エアロヘルメットの新型「Drone」を発表。近年トレンドとなっているショートテールデザインを採用しており、風洞実験やサポートチームのMTNクべカからのフィードバックに寄って空力性能を高めているとのこと。また、近年ヨーロッパを中心に人気が高まっているMTBエンデューロ用に開発され、取り外し可能なチンガードによってハーフフェイスにもフルフェイスにもなる「Parachute HES」も大きな関心を集めていた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
キャノンデール(アメリカ)
キャノンデールはサポートライダーが実際に使用したマシーンをブース正面に展示し、レーシングブランドとしてのイメージをアピール。ペーター・サガン(スロバキア)がツール・ド・フランス最終ステージで使用したスペシャルペイントのSUPERSIX EVOやマルコ・フォンタナ(イタリア)のSCALPELなど、貴重なプロのバイクに来場者からも大きな関心が寄せられていた。
既に日本でも2015ラインナップが公開されているキャノンデールだが、ユーロバイクでは国内未展開モデルが多く展示されていた。その中の一つがトライアスロン専用ジオメトリーを採用し生まれ変わったSLICEのハイエンドモデル「BLACK INC.」。コンパクトなリア三角や垂直シートチューブなどによって空力性能を高めつつも従来モデルと比較して、フレーム単体で120g減の1,000gを実現している。
他にも、ファンには懐かしいオリーブ色のペイントやフェンダーが特徴的なSYNAPSEのアルミモデルベースのツーリングバイクや、カーボンフレーム採用のシクロクロスバイク「SUPER X」、CAAD10ベースのピストバイクなどもブースに並べられていた。
Scappa(イタリア)
30年以上の歴史を持つイタリアのハンドメイド工房「Scappa」。今回のユーロバイクでは、モータースポーツ界でお馴染みなものの、自転車界では前例の少ないディスクブレーキ用カーボン製ローターを発表した。専用品と思われるキャリパーや見慣れない真っ青なフルードと併せて展示車に組み付けられており、ブース担当者によれば金属製ローターと比較して3倍の寿命と25%の制動力向上を実現しているそうだ。
チネリ(イタリア)
老舗イタリアンブランドのチネリは、レース系ロードバイクからピストまで、やはり個性的かつポップなグラフィックが目立ち、MASHやREDHOOK CRITERIUMなどストリートカルチャーとコラボレーションしたアイテムが更に強化。なお、ブースでは現代表のアントニオ・コロンボ氏が各国のディストリビューターにPRを行っていた。
新型モデルではセカンドグレードに位置付けられる「STRATO FASTER」がトピックス。昨今珍しい直線的なフレームデザインが特徴で、素材には長年に渡ってパートナーシップを組むコロンバスのカーボンを採用する。担当者によれば乗り味はソリッドな仕上がりとなっているとのこと。
シマノ/PRO(日本)
ユーロバイクに出店した1,320ブースの中で最も大規模だったのがシマノ/PRO。先行して発表されたM9000系XTRシリーズや5800系105、ロード用油圧ディスクブレーキの追加モデルなどコンポーネントに加え、シューズやアクセサリー類など多くの新製品を展示した。
シューズではロード用ハイエンドがモデルチェンジとなり、SH-R321が登場。空力抵抗低減に注力したユニークなアッパー構造やカスタムフィット成型箇所の増加などプロレーサーのフィードバックを基に大きな進化を遂げている。また、R321のテクノロジーを踏襲したミドルグレードのSH-R171や、海外展開のみとなるMTBエンデューロ用シューズも新製品として注目を集めていた。
PROからは、プロユースのハンドル/ステム/シートポスト「Vibe」シリーズの限定カラー、ツール・ド・フランスで実戦投入されていたスポーツカメラCM-1000専用マウント、新型トラック用ディスクホイールなどが登場。
また、コンセプトモデルとしてアーバンライド専用コンポーネント「METREA」が参考出展されたもトピックス。ブルホーンバー&ディスクブレーキ用に設計されたSTIレバーや、金属の質感を活かした前後ディレーラー&クランクが展示されており、早くもライバルメーカーのカンパニョーロのスタッフが偵察を行っていた。
bikeahead(ドイツ)
bikeaheadはドイツを拠点とするブランドで、バトンホイール専業ながらロード用からオフロード用まで幅広い用途に対応する豊富なラインナップを揃えている。ちなみに、ブース正面に飾られていた6本スポークのMTB用はなんと前後セットで1,075g。びっくりなのはこれだけに留まらず、リムの内側にフックではなくゴムの様な高摩擦素材を配すことでクリンチャータイヤを装着可能としたホイールも。本当に外れないかどうかはかなり疑問だ。
メット(イタリア)
メットは久々となるタイムトライアル用エアロヘルメットの新型「Drone」を発表。近年トレンドとなっているショートテールデザインを採用しており、風洞実験やサポートチームのMTNクべカからのフィードバックに寄って空力性能を高めているとのこと。また、近年ヨーロッパを中心に人気が高まっているMTBエンデューロ用に開発され、取り外し可能なチンガードによってハーフフェイスにもフルフェイスにもなる「Parachute HES」も大きな関心を集めていた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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