2014/10/28(火) - 09:25
好評連載中のユーロバイク フォトレポート。第11弾はオルベア、FiR、ライトウェイト、レイザー、laufの5ブランドをピックアップ。(ユーロバイク2014の記事インデックスはこちらから)
オルベア(スペイン)
世界的にも自転車競技熱の高い地域の1つとして知られるスペイン・バスク地方に居を構えるオルベアは、ロードレーシングモデル「Orca」のフルモデルチェンジを発表。4代目となる新型は、エウスカルテルの活躍を支えてきた2代目、3台目とは異なるスローピングデザインを採用し、ルックスが大幅に変化した。
性能面ではMTBフレーム「Arma」のデザインを参考に、扁平したトップチューブや格段にスリムとなったシートステーによって振動吸収性を高めたことがトピックス。その他、フロントフォーク&シートステーに設けられたエンド付近の特徴的な屈折などは従来モデルから踏襲。上位モデルOMPはフレーム単体で850gに仕上がっている。
TT/トライアスロンバイク「Ordu」にはセカンドグレードのOMEが登場。前後ともブレーキは整備性と制動力に優れるキャリパータイプで、ハンドル周りは専用品ではなく一般的なアヘッドステムに対応するなど扱いやすさを重視したことが特徴だ。一方で、フィンの様に前後に長いヘッドチューブ、タイヤとのクリアランスをギリギリまで詰めたリアトライアングルなど空力性能もしっかりと追求されている。
FiR(イタリア)
かつてはラボバンクが使用し、国内にも輸入されていたイタリアのホイールブランド「FiR」。2005年に一旦消滅したものの2013年に復活を果たした。そのロード用ハイエンドモデルが、フルクラムに先駆けてカーボンリムにアルミスポークを組み合わせた「R10」。トレンドの丸みを帯びた幅広リムプロファイルに加え、F38mm/R50mmとハイトを前後で変えることでエアロダイナミクスと反応性を両立している。
他にもユーロバイクでは、かつての主力モデルの名を冠したリムハイト88mmのエアロホイール「ANTARA」などを発表。そしてブース内には1985年にバッタリンと共同開発したTTバイクの姿も。UFOの様なフロントホイールにプレート状のフレームを組み合わせることで、当時一般的だったファニーバイクよりも1km辺り3秒も速く走れたとのこと。個人的には今回のユーロバイクで最も衝撃だったバイクに選出したいほど、とにかく目の前にした時のオーラは圧倒的だった。
ライトウェイト(ドイツ)
ジャーマンブランドのライトウェイトは、コンセプトモデルとしてE-Bikeを発表。ライトウェイトらしい凄みの効いたルックスもさることながら、その最大の特徴はリアホイールをまるごとモーターとしたアシスト機構にある。このユニークなシステムと素材の軽さによって、20kgを越えるバイクも多いE-Bikeとしては超軽量のな5.6kgを実現した。
ホイールでは、遂にロード用ディスクブレーキ対応モデルが登場した。基本的な構造はリムブレーキ仕様と共通で、スペックとしてはホイールの固定はスルーアクスル、ローターはセンターロック式。ユーロバイクでは参考出展であったが、しっかりと作り込まれていたことから、市販はそう遠くなさそうだ。
そして、ホイールでは「SMARTWHEEL CONCEPT」と名付けられたモニタリングシステムが公開したこともトピックス。これは、リム内部に複数のセンシング機能をもたせた小型チップを埋め込むことで、これまで正確な測定が難しいとされていたリムブレーキ面の温度や走行中のタイヤの空気圧を測定可能としたもの。これによってライトウェイトは更なるホイールの改良を行う予定で、現段階で市販は予定されていない。その他、昨年リリースした同社初のバイクフレーム「URGESTALT」にカラーバリエーションが登場している。
レイザー(ベルギー)
ベルギー・フランドル地方に居を構えるヘルメットブランドのレイザーは、TT用ヘルメット「WASP」をモデルチェンジ。後方がシュッと尖っていた従来モデルに対して、前後に短いトレンディーなデザインとすることで、うつむいた際の空力性能を向上させている様だ。一方で内部にはチャンネルを設けることでエアフローを促すなど快適性にも配慮されている。
その他、新製品として心拍測定機能を搭載したロード用ヘルメット「Genesis Lifebeam」、ロット・ベリソルや全日本女子RR王者の萩原麻由子が所属するウィグル・ホンダが使用する「Z1」が展示されていた。
lauf(アイスランド)
laufはアイスランドに居を構えるMTB用サスペンションメーカー。その特徴はハブアクスルの上下に位置する板バネでショックを吸収する独特の機構と、高い軽量性にある。担当者によれば板バネの素材にはカーボンではなく、しなやかさを狙ってグラスファイバーを使用しているのがミソとのこと。対応ホイールサイズは29インチと27.5インチで、それぞれライダーの体重ごとに65kg~用と~70kg用の計4タイプがラインナップされる。
text&photo:Yuya.Yamamoto
オルベア(スペイン)
世界的にも自転車競技熱の高い地域の1つとして知られるスペイン・バスク地方に居を構えるオルベアは、ロードレーシングモデル「Orca」のフルモデルチェンジを発表。4代目となる新型は、エウスカルテルの活躍を支えてきた2代目、3台目とは異なるスローピングデザインを採用し、ルックスが大幅に変化した。
性能面ではMTBフレーム「Arma」のデザインを参考に、扁平したトップチューブや格段にスリムとなったシートステーによって振動吸収性を高めたことがトピックス。その他、フロントフォーク&シートステーに設けられたエンド付近の特徴的な屈折などは従来モデルから踏襲。上位モデルOMPはフレーム単体で850gに仕上がっている。
TT/トライアスロンバイク「Ordu」にはセカンドグレードのOMEが登場。前後ともブレーキは整備性と制動力に優れるキャリパータイプで、ハンドル周りは専用品ではなく一般的なアヘッドステムに対応するなど扱いやすさを重視したことが特徴だ。一方で、フィンの様に前後に長いヘッドチューブ、タイヤとのクリアランスをギリギリまで詰めたリアトライアングルなど空力性能もしっかりと追求されている。
FiR(イタリア)
かつてはラボバンクが使用し、国内にも輸入されていたイタリアのホイールブランド「FiR」。2005年に一旦消滅したものの2013年に復活を果たした。そのロード用ハイエンドモデルが、フルクラムに先駆けてカーボンリムにアルミスポークを組み合わせた「R10」。トレンドの丸みを帯びた幅広リムプロファイルに加え、F38mm/R50mmとハイトを前後で変えることでエアロダイナミクスと反応性を両立している。
他にもユーロバイクでは、かつての主力モデルの名を冠したリムハイト88mmのエアロホイール「ANTARA」などを発表。そしてブース内には1985年にバッタリンと共同開発したTTバイクの姿も。UFOの様なフロントホイールにプレート状のフレームを組み合わせることで、当時一般的だったファニーバイクよりも1km辺り3秒も速く走れたとのこと。個人的には今回のユーロバイクで最も衝撃だったバイクに選出したいほど、とにかく目の前にした時のオーラは圧倒的だった。
ライトウェイト(ドイツ)
ジャーマンブランドのライトウェイトは、コンセプトモデルとしてE-Bikeを発表。ライトウェイトらしい凄みの効いたルックスもさることながら、その最大の特徴はリアホイールをまるごとモーターとしたアシスト機構にある。このユニークなシステムと素材の軽さによって、20kgを越えるバイクも多いE-Bikeとしては超軽量のな5.6kgを実現した。
ホイールでは、遂にロード用ディスクブレーキ対応モデルが登場した。基本的な構造はリムブレーキ仕様と共通で、スペックとしてはホイールの固定はスルーアクスル、ローターはセンターロック式。ユーロバイクでは参考出展であったが、しっかりと作り込まれていたことから、市販はそう遠くなさそうだ。
そして、ホイールでは「SMARTWHEEL CONCEPT」と名付けられたモニタリングシステムが公開したこともトピックス。これは、リム内部に複数のセンシング機能をもたせた小型チップを埋め込むことで、これまで正確な測定が難しいとされていたリムブレーキ面の温度や走行中のタイヤの空気圧を測定可能としたもの。これによってライトウェイトは更なるホイールの改良を行う予定で、現段階で市販は予定されていない。その他、昨年リリースした同社初のバイクフレーム「URGESTALT」にカラーバリエーションが登場している。
レイザー(ベルギー)
ベルギー・フランドル地方に居を構えるヘルメットブランドのレイザーは、TT用ヘルメット「WASP」をモデルチェンジ。後方がシュッと尖っていた従来モデルに対して、前後に短いトレンディーなデザインとすることで、うつむいた際の空力性能を向上させている様だ。一方で内部にはチャンネルを設けることでエアフローを促すなど快適性にも配慮されている。
その他、新製品として心拍測定機能を搭載したロード用ヘルメット「Genesis Lifebeam」、ロット・ベリソルや全日本女子RR王者の萩原麻由子が所属するウィグル・ホンダが使用する「Z1」が展示されていた。
lauf(アイスランド)
laufはアイスランドに居を構えるMTB用サスペンションメーカー。その特徴はハブアクスルの上下に位置する板バネでショックを吸収する独特の機構と、高い軽量性にある。担当者によれば板バネの素材にはカーボンではなく、しなやかさを狙ってグラスファイバーを使用しているのがミソとのこと。対応ホイールサイズは29インチと27.5インチで、それぞれライダーの体重ごとに65kg~用と~70kg用の計4タイプがラインナップされる。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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