9月18日、スイス・グレンヘンのヴェロドロームでイェンス・フォイクト(ドイツ、トレックファクトリーレーシング)がアワーレコードに挑戦。ディスクホイールにエアロバー装着のトラックバイクで51.115kmを走り、UCI(国際自転車競技連合)のルール改正後初の記録樹立となった。



アワーレコードに挑戦したイェンス・フォイクト(ドイツ、トレックファクトリーレーシング)アワーレコードに挑戦したイェンス・フォイクト(ドイツ、トレックファクトリーレーシング) photo:Ulf Schiller/Trek Factory Racing


8月のUSAプロチャレンジを最後に現役を引退したフォイクトが、かつてミゲール・インデュライン(スペイン)がそうしたように、引退の花道を飾るべくキャリア最後のタイミングでアワーレコードに挑戦。1600人のファンに見守られる中、グレンヘンのヴェロドロームを駆けた。

フォイクトは250mトラックを約204周半。トラブルなく順調に周回を進めたフォイクトは残り10分でペースを上げ、51km/hを上回るタイムでフィニッシュした。

「いつも通りスタートが速すぎた。自分を上手くコントロール出来ないあたりが自分らしいよ」と、1時間の闘いを終えたフォイクトは語る。「でも1周目のタイムが予定よりも1秒速かったので自分を落ち着かせた。調子はとても良く、この瞬間に向けて全てが整っていた。20分経過後に予定より1周リードしていたけど、状況はコントロール下にあった。20〜40分も少しずつリードを広げ、残り20分でペースアップ。更に1周リードを稼ぎ、残り10分はオールアウトになるまで追い込んだ。オーバーペースにならないことより、エアロポジションで黒い線(最速ライン)をキープすることだけを考えていた。結果は51.1km。とても満足だ」。

自転車競技黎明期から数多くの選手が挑んできたアワーレコード。その指標となったのは1972年10月にエディ・メルクス(ベルギー)が記録した49.431kmだ。その後、機材の進化によってメルクスの記録は次々に塗り替えられ、1996年9月にはクリス・ボードマン(イギリス)が所謂"スーパーマンスタイル"で56.375kmを記録した。

しかし機材の進化による不公平を避けるためUCIはルールを変更。機材をメルクス時代同様のドロップバー&ノーマルフレーム&ワイヤースポークホイールに限定し、エアロバーやエアロフレームによる記録を「UCIアワーレコード」から除外した。

こうして「ベストヒューマンエフォート」に格下げされたボードマンは、2000年に新ルールに則ったノーマルバイクで49.441kmをマークしてメルクスのタイムを更新。さらに2005年にはオンドレイ・ソセンカ(チェコ)が49.700kmをマークした。

2014年に入ってUCIは再度ルールを変更し、UCIトラックレースルールに則ったエアロバーやディスクホイール、エアロフレームの使用を容認。ボードマンの56.375kmでなはく、ソセンカの49.700kmが公式な「UCIアワーレコード」記録としてレコードブックに残されることに。

こうして迎えたフォイクトのアワーレコード挑戦。結果、ソセンカの記録を約1.4km伸ばして新記録を樹立。正式な「UCIアワーレコード」としてフォイクトの記録がレコードブックに刻まれた。

今回の新記録樹立に際し、UCIのブライアン・クックソン会長は「予想通りの記録が出た。アワーレコード新時代の到来だ。古いシステムに囚われることなく、新しいテクノロジーを投入し、その魅力を取り戻す時が来た。素晴らしいことだ。イェンスとトレックファクトリーレーシングを祝福したい」とコメントしている。







text:Kei Tsuji
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