第2ステージは、ルイヤック~サンマクサン・レコル間の183.5kmで行われ、集団スプリントで左から攻めたジミー ・カスペール(フランス、ベソンショッスール・ソジャサン)が、余裕で両手をあげステージ優勝した。総合は変わらず、アントニー・ラヴァール(フランス、アグリチュベル)が守った。

EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、宮澤崇史が5km手前からアタックし、逃げを試みるもラスト1kmで集団に捕まってしまい、最後はスプリントする力が残っておらず、集団に埋もれてのゴールとなった。

出走サインをする福島晋一や清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)出走サインをする福島晋一や清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン) photo:Cyclisme Japon以下はCyclisme Japonによるレース詳細レポート

第2ステージは快晴で気温も高め。昨日敢闘賞を獲得したミカエル・ダミアンは、赤いゼッケンをつけて第2ステージを走る。スタートしてすぐに坂があり、今日もスタート直後からアタックの応戦で、ハイスピードの展開となる。何人かの逃げができては集団が捕まえ、全くスピードが落ちない。

スタート前の増田成幸、宮澤崇史、ミカエル・ダミアン(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)スタート前の増田成幸、宮澤崇史、ミカエル・ダミアン(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン) photo:Cyclisme Japonそんな中、スタート直後にパク・ソンベクにメカトラが発生し、ロスタイム。スペアバイクで集団を追う。昨日はほぼ平坦のコースだったが、今日は左右ブドウ畑に囲まれた緩いアップダウンの道が絶えず続き、選手たちの脚を消耗させる。

それでもパクはなんとか一人で食らいつき、50km地点で集団の後方に追いつくかと思われたが、再び登りとなり集団もスピードアップ。集団に戻れないまま、あえなくリタイアすることとなった。

60km地点で集団から24人の逃げが決まった。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインのメンバーは誰も入っていなかったため、宮澤崇史やグレゴール・ガズヴォダが反応して追走しようとするも、サクソバンクが逃げに乗っていなかったため、集団のペースを上げて逃げを追う。


第1ステージ敢闘賞獲得で、第2ステージは赤いゼッケンをつけるミカエル・ダミアン(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)第1ステージ敢闘賞獲得で、第2ステージは赤いゼッケンをつけるミカエル・ダミアン(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン) photo:Cyclisme Japonこの追い上げで集団は2つに別れる。2時間たってもペースは落ちず、平均時速46kmで進む。サクソバンクの追い上げで、この強力な逃げもつぶされてしまい90km地点で再び一つの集団になった。

その後も強力な選手たちがアタックを試み、集団との差を広げるが、集団スプリントに持ち込みたいチームがコントロールして逃げを潰す。ラスト5kmでクイックステップの選手がアタックし、それに宮澤崇史が反応。数人でゴールを目指す。

ラスト3kmに登りがあり、そこで別の選手が加速し宮澤も付いて行くが、ラスト1kmでスプリンターのトル・フースホフト(サーヴェロ・テストチーム)がひく集団に捕まってしまった。宮澤は集団の先頭で粘るも、スプリント勝負をする力は余っておらず、最後は集団に埋もれて34位でのゴールとなった。

明日は、午前に22.6kmの個人タイムトライアル、午後に98.5kmのマスドスタートが行われる。

浅田監督のコメント
今日はコースが複雑な前半を中心に逃げに乗せることでスタートした。だが横風と速い展開にうまく動けず、苦戦することとなった。レースは最終的にスプリント勝負になったものの、スプリントを待たずに数名で勝負に出た宮澤の走りは評価したい。残りのステージ、今一度チームを結束し勝負に挑みたい。

ツール・デュ・ポワトゥー・シャラント2009第2ステージ結果
1位 ジミー・カスペール(フランス、ベッソンショスール)4h10'58"
2位 ジェレミー・ハント(イギリス、サーヴェロ)
3位 ギヨーム・ブロ(フランス、コフィディス)
4位 アレクサンドル・ピショ(フランス、Bboxブイグテレコム)+02"
5位 ステフェン・カエトホフェン(ベルギー、アグリチュベル)
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34位 宮澤崇史(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
62位 グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+12"
91位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
99位 セバスチャン・イヴァース(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
10位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+31"
124位 福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+9'24"
リタイア:清水都貴、パク・ソンベク

個人総合成績
1位 アントニー・ラヴァール(フランス、アグリチュベル)8h29'15"
2位 セバスティアン・ジョリー(フランス、フランセーズデジュー)+13"
3位 ジェローム・ピノー(フランス、クイックステップ)+14"
4位 ミカエル・スティーヴンソン(スウェーデン、スパレバンケンベスト・リドレー)+16"
5位 ジミー・カスペール(フランス、ベッソンショスール)+17"
・・・
24位 宮澤崇史(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+29"
56位 ミカエル・ダミアン(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+33"
80位 グレゴール・ガズヴォダ(スロベニア、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+39"
90位 セバスチャン・イヴァース(フランス、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
100位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+58"
121位 福島晋一(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+9'51"

text&photo:Cyclisme Japon

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