2014/06/25(水) - 12:29
日本チャンピオンを決める決戦、全日本選手権ロードレース&個人TTが6月27日から3日間、岩手県八幡平市で行われる。今年はロードレースとともにTTとパラサイクリングが通しで行なわれることが特徴。男子エリート個人TTは混戦模様となる見込みだ。
昨年まで個人ロードレースとは別日程で行なわれていた個人タイムトライアルとパラサイクリングだが、今年はロードレースの前日、6月27日(金)に行なわれる。アンダー、ジュニアの選手には連戦で、エリート選手は1日置いてロードレースというスケジュール。同会場で開催されるため参加しやすく、何よりも観客にとってはTTを含めて観戦しやすくなったのが朗報だ。
その舞台は2011年、2012年と全日本選手権ロードレースが行われた場所と同じ、岩手山焼走り国際交流村を拠点としたもの。タイムトライアルのコースはロードレースで緩く下る箇所を往復するもので、往復距離13.4kmで標高差は120m。折り返し以外はほぼ一直線のコース。坂の勾配は平均2%と緩いため、クライマータイプよりもパワーで押し切るタイムトライアルに強い選手が有力だ。
ディフェンディングチャンピオン、大場政登志と與那嶺恵理がどう走るか
2013年は秋田県大潟村の完全に平坦なコースで行なわれ、男子エリートは大場政登志(C PROJECT)が、女子エリートは與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)が優勝した。
今回大会では昨年2位の西薗良太をはじめ、10位以内に入った4人が引退しており、3位の窪木一茂もツアー・オブ・イランで負傷し出場が危ぶまれる状況。大場以外で有力候補として名を挙げるのは、やはり2011年のチャンピオン別府史之(トレックファクトリーレーシング)だ。別府は2011年と同じくロードレースとのダブルチャンピオンに向けてTTを走る。
過去に2度2位にはいっているのが佐野淳哉(那須ブラーゼン)だ。昨年は調子を落としていたが、今シーズンは春先から徐々に調子を上げており、1週間前の西日本ロードクラシックでは先頭集団で戦えるまでに戻っている。ベストの体調ならば佐野が最有力候補のコースだ。さらに毎回候補に挙げられる阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)も好調で、同じく1週間前のレースではじつに100kmにも及ぶ単独の逃げを披露。阿部も同じくタイトル奪取に燃えている。
昨年のU23覇者、山本元喜(ヴィーニファンティーニNIPPOデローザ)はエリートで出場。昨年は距離の違いはあるものの、なんとエリート勝者よりも平均で1km/h以上速く走って優勝。エリートでもその力が注目される。
土井雪広(チーム右京)はツアー・オブ・イランで好調な走りを見せ、休む間もなく出場する。さらに昨年4位の武井亨介(チーム・フォルツァ!)は順位をどこまで上げるかも注目だ。40.2km、55分前後のタイムが優勝の目安だろう。
女子は昨年の覇者、與那嶺恵理が大本命。フィジカル面の強化も続けており、昨年に続いてロードレースとのダブルチャンピオンに向けて挑む。與那嶺の武器は男子エリート上位者並の身体能力で、昨年の全日本ロードのラップタイム比較では、優勝の新城幸也(ユーロップカー)12周平均ラップが31分27秒、與那嶺のベストラップは2周目の32分36秒。しかもほぼ上りだけ(下りは苦手なため遅かった)でこのタイムを出している。ただし萩原麻由子(Wiggle HONDA)や金子広美(イナーメ信濃山形)との差は小さく、状況次第では混戦となることもあり得る。
男子U23は鹿屋体育大勢の石橋学、橋本英也、原田裕成、徳田鍛造・優と日本体育大学(院)の倉林巧和の戦いになるだろう。男子ジュニアは山本大喜(鹿屋体育大)と安田開(北桑田高)、M17・15は日野竜嘉(松山聖陵高)、女子ジュニアは梶原悠未(筑波大付属坂戸高)と坂口聖香(日本体育大)がそれぞれ有力候補だ。
日程
6月26日(木)
15:00〜16:00 個人タイム・トライアルライセンスコントロール・ゼッケン配布
16:00〜16:30 個人タイム・トライアル監督会議/ライダーズ・ミーティング
16:30〜17:00 個人タイム・トライアルメディア・ミーティング
6月27日(金)
7:00〜 7:20 個人タイム・トライアル(全カテゴリ) 当日ライセンスコントロール・ゼッケン発給
7:00 バイクチェック開始(※バイクチェックは、各自のスタート時刻の15 分前まで)
7:20〜 7:40 個人タイム・トライアル(全カテゴリ) ライダーズ・ミーティング
7:30〜 道路交通規制開始
8:00〜 9:25 FU17・FJ・MU17 スタート13.4 km (13.4 km× 1 周)
9:00〜 10:15 MT, FT, MB, FB, MC1-5, FC1-5, MH1-5, FH1-5 スタート13.4 km (13.4 km× 1 周)
9:30〜 10:20 MJ スタート13.4 km (13.4 km× 1 周)
9:50〜 10:45 U23 スタート13.4 km (13.4 km× 1 周)
11:00〜 12:05 FE スタート26.8 km (13.4 km× 2 周)
12:15〜 13:45 ME 第1 ウェーブ・スタート40.2 km (13.4 km× 3 周)
14:00〜 15:30 ME 第2 ウェーブ・スタート40.2 km (13.4 km× 3 周)
随時 表彰式 岩手山焼走り国際交流村:焼走りの湯特設テント
ロードレースについては追ってお伝えします。
text:Hideaki.Takagi
全日本選手権タイムトライアル2013 記事インデックス
昨年まで個人ロードレースとは別日程で行なわれていた個人タイムトライアルとパラサイクリングだが、今年はロードレースの前日、6月27日(金)に行なわれる。アンダー、ジュニアの選手には連戦で、エリート選手は1日置いてロードレースというスケジュール。同会場で開催されるため参加しやすく、何よりも観客にとってはTTを含めて観戦しやすくなったのが朗報だ。
その舞台は2011年、2012年と全日本選手権ロードレースが行われた場所と同じ、岩手山焼走り国際交流村を拠点としたもの。タイムトライアルのコースはロードレースで緩く下る箇所を往復するもので、往復距離13.4kmで標高差は120m。折り返し以外はほぼ一直線のコース。坂の勾配は平均2%と緩いため、クライマータイプよりもパワーで押し切るタイムトライアルに強い選手が有力だ。
ディフェンディングチャンピオン、大場政登志と與那嶺恵理がどう走るか
2013年は秋田県大潟村の完全に平坦なコースで行なわれ、男子エリートは大場政登志(C PROJECT)が、女子エリートは與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)が優勝した。
今回大会では昨年2位の西薗良太をはじめ、10位以内に入った4人が引退しており、3位の窪木一茂もツアー・オブ・イランで負傷し出場が危ぶまれる状況。大場以外で有力候補として名を挙げるのは、やはり2011年のチャンピオン別府史之(トレックファクトリーレーシング)だ。別府は2011年と同じくロードレースとのダブルチャンピオンに向けてTTを走る。
過去に2度2位にはいっているのが佐野淳哉(那須ブラーゼン)だ。昨年は調子を落としていたが、今シーズンは春先から徐々に調子を上げており、1週間前の西日本ロードクラシックでは先頭集団で戦えるまでに戻っている。ベストの体調ならば佐野が最有力候補のコースだ。さらに毎回候補に挙げられる阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)も好調で、同じく1週間前のレースではじつに100kmにも及ぶ単独の逃げを披露。阿部も同じくタイトル奪取に燃えている。
昨年のU23覇者、山本元喜(ヴィーニファンティーニNIPPOデローザ)はエリートで出場。昨年は距離の違いはあるものの、なんとエリート勝者よりも平均で1km/h以上速く走って優勝。エリートでもその力が注目される。
土井雪広(チーム右京)はツアー・オブ・イランで好調な走りを見せ、休む間もなく出場する。さらに昨年4位の武井亨介(チーム・フォルツァ!)は順位をどこまで上げるかも注目だ。40.2km、55分前後のタイムが優勝の目安だろう。
女子は昨年の覇者、與那嶺恵理が大本命。フィジカル面の強化も続けており、昨年に続いてロードレースとのダブルチャンピオンに向けて挑む。與那嶺の武器は男子エリート上位者並の身体能力で、昨年の全日本ロードのラップタイム比較では、優勝の新城幸也(ユーロップカー)12周平均ラップが31分27秒、與那嶺のベストラップは2周目の32分36秒。しかもほぼ上りだけ(下りは苦手なため遅かった)でこのタイムを出している。ただし萩原麻由子(Wiggle HONDA)や金子広美(イナーメ信濃山形)との差は小さく、状況次第では混戦となることもあり得る。
男子U23は鹿屋体育大勢の石橋学、橋本英也、原田裕成、徳田鍛造・優と日本体育大学(院)の倉林巧和の戦いになるだろう。男子ジュニアは山本大喜(鹿屋体育大)と安田開(北桑田高)、M17・15は日野竜嘉(松山聖陵高)、女子ジュニアは梶原悠未(筑波大付属坂戸高)と坂口聖香(日本体育大)がそれぞれ有力候補だ。
日程
6月26日(木)
15:00〜16:00 個人タイム・トライアルライセンスコントロール・ゼッケン配布
16:00〜16:30 個人タイム・トライアル監督会議/ライダーズ・ミーティング
16:30〜17:00 個人タイム・トライアルメディア・ミーティング
6月27日(金)
7:00〜 7:20 個人タイム・トライアル(全カテゴリ) 当日ライセンスコントロール・ゼッケン発給
7:00 バイクチェック開始(※バイクチェックは、各自のスタート時刻の15 分前まで)
7:20〜 7:40 個人タイム・トライアル(全カテゴリ) ライダーズ・ミーティング
7:30〜 道路交通規制開始
8:00〜 9:25 FU17・FJ・MU17 スタート13.4 km (13.4 km× 1 周)
9:00〜 10:15 MT, FT, MB, FB, MC1-5, FC1-5, MH1-5, FH1-5 スタート13.4 km (13.4 km× 1 周)
9:30〜 10:20 MJ スタート13.4 km (13.4 km× 1 周)
9:50〜 10:45 U23 スタート13.4 km (13.4 km× 1 周)
11:00〜 12:05 FE スタート26.8 km (13.4 km× 2 周)
12:15〜 13:45 ME 第1 ウェーブ・スタート40.2 km (13.4 km× 3 周)
14:00〜 15:30 ME 第2 ウェーブ・スタート40.2 km (13.4 km× 3 周)
随時 表彰式 岩手山焼走り国際交流村:焼走りの湯特設テント
ロードレースについては追ってお伝えします。
text:Hideaki.Takagi
全日本選手権タイムトライアル2013 記事インデックス
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