クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第3ステージはアタック合戦の末に集団スプリントに持ち込まれ、ドイツの新生スプリンター、ニキアス・アルント(ジャイアント・シマノ)が写真判定の末に勝利。嬉しいキャリア2勝目、ワールドツアー初勝利を飾った。



ドーフィネ地方の山間を行くメイン集団ドーフィネ地方の山間を行くメイン集団 photo:A.S.O.逃げたチェザーレ・ベネデッティ(イタリア、ネットアップ・エンデューラ)、ビエル・カドリ(フランス、AG2Rラモンディアール)逃げたチェザーレ・ベネデッティ(イタリア、ネットアップ・エンデューラ)、ビエル・カドリ(フランス、AG2Rラモンディアール) photo:Cor.Vos6月10日に開催されたクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第2ステージは、リヨンに近いアンベールから南東方面に向かい、ル・テイユへと至る194km。初日の個人タイムトライアル、第2ステージの頂上ゴールと2日間続いた総合争いは一旦休止し、この日はアタッカーもしくはスプリンター向けのステージが用意された。

気温は40℃を超え、レースを過酷なものにした気温は40℃を超え、レースを過酷なものにした photo:Cor.Vosコースは序盤こそ丘がちで、28.5km地点に2級山岳コート・ド・ラヴ(標高1011m)が、148km地点に2級山岳コル・ド・ラ・ミュール(標高749m)が設定されているものの、後半の35kmは完全なフラットコース。スタートが切られるとほぼ同時にこの日の逃げが決まった。

落車でリタイアを余儀なくされたジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)落車でリタイアを余儀なくされたジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング) photo:Cor.Vosエスケープグループを作ったのは、ナタナエル・ベルハネ(エリトリア、ユーロップカー)やチェザーレ・ベネデッティ(イタリア、ネットアップ・エンデューラ)、ビエル・カドリ(フランス、AG2Rラモンディアール)。期待されながらも第2ステージで体調が優れず下位に沈んだベルハネが積極的に先頭を牽き、2級山岳コート・ド・ラヴを先頭通過。チームメイトで山岳賞リーダーのケヴィン・レザ(フランス)に対する危険の芽を摘んでいく。レザ自身もメイン集団先頭でKOMを通過しポイントを積算した。

チームスカイがコントロールする集団のペースは上がらず、タイム差は57km地点で7分差。逃げ切りを避けたいFdj.frやトレックファクトリーレーシングがペースアップを行うと、その差は2分台にまで縮まった。

この日の最高気温は40℃。この高温がアスファルトを溶かし、メイン集団内で数人が絡む落車を発生させてしまう。

「アスファルトが解けていて、その影響で数人が落車。それを避けて転んだけれど、左肩を強く打ち付けてしまった。折れてはいないけれど痛みが増してリタイアするしか無かった。」と語るのは、ゴール勝負に向けて体勢を整えていたジャコモ・ニッツォロ(イタリア、トレックファクトリーレーシング)。この他同じく落車したジェローム・コッペル(フランス、コフィディス)もリタイアを余儀なくされている。

残り23km地点で逃げを吸収すると、集団からはエーススプリンターを失ったイェンス・フォイクト(ドイツ、トレックファクトリーレーシング)がアタックし、ニコラ・エデ(フランス、コフィディス)ら7名が同調した。

協調して30秒ほどのタイム差を稼ぎ出した8名だが、スプリントを狙うオメガファーマ・クイックステップやカチューシャが牽く集団を振り切るには至らず。粘ったエデとエリア・ファヴィッリ(イタリア、ランプレ・メリダ)も残り6kmで吸収された。


粘るエリア・ファヴィッリ(イタリア、ランプレ・メリダ)とニコラ・エデ(フランス、コフィディス)粘るエリア・ファヴィッリ(イタリア、ランプレ・メリダ)とニコラ・エデ(フランス、コフィディス) photo:A.S.O.イェンス・フォイクト(ドイツ、トレックファクトリーレーシング)のアタックをきっかけに抜け出した8名イェンス・フォイクト(ドイツ、トレックファクトリーレーシング)のアタックをきっかけに抜け出した8名 photo:A.S.O.
ニキアス・アルント(ドイツ、ジャイアント・シマノ)とクリス・ボックマンス(ベルギー、ロット・ベリソル)が競り合うニキアス・アルント(ドイツ、ジャイアント・シマノ)とクリス・ボックマンス(ベルギー、ロット・ベリソル)が競り合う photo:Cor.Vos


ステージ優勝を飾ったニキアス・アルント(ジャイアント・シマノ)ステージ優勝を飾ったニキアス・アルント(ジャイアント・シマノ) photo:Cor.Vos各チームが位置取り争いを繰り広げる間隙をついてアタックしたリエーベ・ヴェストラ(オランダ、アスタナ)も残り1.5kmで吸収され、オメガファーマ・クイックステップ優勢でフラムルージュ。しかしエースのジャンニ・メールスマン(ベルギー)は後方に沈み、混戦状態のままイェンス・ケウケレール(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ)を先頭にスプリントが始まった。

リーダージャージをキープしたクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)リーダージャージをキープしたクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:A.S.O.すると後方からジャイアント・シマノのニキアス・アルント(ドイツ)がレイナード・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ)を牽いた状態で一躍先頭へ。最終盤で急加速したクリス・ボックマンス(ベルギー、ロット・ベリソル)を写真判定の末に下し、キャリア2勝目にして嬉しいワールドツアー初優勝を飾った。

「信じられない!アンビリーバブルだ!」と喜ぶアルントは昨年から現チームに所属している1991年生まれの22歳。「レイナードをアシストするつもりだったけれど、彼は落車していて本来のパフォーマンスを出せるか分からなかった。彼を発射しようとスプリントしたところ、思いのほかスピードが乗っていたのでそのままゴールまで行った。」と語った。

またこの日は128名がタイム差無しの集団内でゴールし、リーダージャージのクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)ほか総合有力勢も問題無くフィニッシュ。別府史之(トレックファクトリーレーシング)も集団内の58位でステージを終えている。



クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2014第2ステージ結果
1位 ニキアス・アルント(ドイツ、ジャイアント・シマノ)               5h30'03"
2位 クリス・ボックマンス(ベルギー、ロット・ベリソル)
3位 レイナード・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、ジャイアント・シマノ)
4位 ヤニック・マルティネス(フランス、ユーロップカー)
5位 ダヴィデ・チモライ(イタリア、ランプレ・メリダ)
6位 イェンス・ケウケレール(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ)
7位 アレクセイ・ツァテヴィツク(ロシア、カチューシャ)
8位 アルノー・デマール(フランス、FDJ.fr)
9位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
10位 マルコ・マルカート(イタリア、キャノンデール)

個人総合成績
1位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
3位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
4位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
5位 ユルゲン・ヴァンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
6位 ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
7位 アイマル・スベルディア(スペイン、トレックファクトリーレーシング)
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
9位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
10位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ)
10h07'47"
+12"
+21"
+33"
+35"
+50"
+1'22"

+1'31"
+1'35"


ポイント賞
クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)

山岳賞
ケヴィン・レザ(フランス、ユーロップカー)

ヤングライダー賞
ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)

チーム総合成績
アスタナ

text:So.Isobe
photo:Cor.Vos

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