インドネシアのツール・ド・シンカラに参戦中の内間康平(チームブリヂストン・アンカー)が第1ステージで逃げに乗り、さらにアタックを決めて独走で優勝。リーダージャージも獲得した。

若手で構成された日本ナショナルチームのメンバーとして参戦中の内間康平は、平坦路での第1ステージで50km地点でアタック。9人の逃げグループを形成することに成功した。内間はさらにラスト5kmでアタックし、独走状態でゴールまでを逃げ切った。

ラスト5kmでアタックしてゴールまで逃げ切った内間康平(日本ナショナルチーム)ラスト5kmでアタックしてゴールまで逃げ切った内間康平(日本ナショナルチーム) photo:Sonoko.Tanaka

浅田彰監督(日本ナショナルチーム)によるレポート
インドネシア・スマトラ島の西部を9日間かけて走るステージレース、ツール・ド・シンカラ(UCI2.2)は今年は地域あげての大規模なイベントに発展した。5月のツアーオブジャパンで総合優勝したタブリーズ・ペトロケミカル(イラン)や、ツール・ド・熊野で総合優勝したスカイダイブ(UAE/アラブ首長国連邦)もメンバーを変えて参加している。
日本代表チームは引き続きU23メンバーを中心に構成(面手利輝、初山翔、黒枝咲哉、清水太己、内野直也、横山航太)するが、実力と経験の有るエリート選手を加えることで効果的なレベルアップを図り、このチームで積極的に展開しステージ優勝を狙う。

初日はフラットな100㎞弱のフラットステージだが、日本人選手にとっては暑さへの順応が課題となった。レースは序盤のアタック合戦が静まった50㎞地点で内間康平がアタックし、9名の先頭グループを形成。タイム差は1分前後で推移する。スプリンター狙いのチームのペースアップが予測されたが、メイン集団は暑さで動きは鈍く、先行グループが優勢となってきた。

内間はラスト5㎞でさらに単独アタックを決め、ゴールでは3秒差で逃げ切りステージ優勝とリーダージャージを獲得した。初日にして早くも目標達成。明日はリーダージャージを守る走りでチームが試される1日になるが、どんな結果であろうと残りの8日間が楽しみで仕方ない。

内間康平のコメント
「 序盤から逃げグループに入り、ラスト5kmでアタック! そのまま独走で逃げ切り優勝!この勝ち方をしたかった。でも、今までの自分にはその力が無かった。
だから今年は色々自分で考えてトレーニングを試して来ました。その成果が実ったのと上手く自分の中でレースを組み立てれたからこそ優勝出来たのだと思います!
このレースはどうしても勝ちたかった。
ラスト5kmはとてもきつかったけど、残り500mは最高な気分でした!
個人総合時間賞もトップ(リーダージャージ)!チーム皆で頑張って来ます」。

第1ステージを制しリーダージャージを獲得。スマトラ島の民族帽をかぶった内間康平(日本ナショナルチーム)第1ステージを制しリーダージャージを獲得。スマトラ島の民族帽をかぶった内間康平(日本ナショナルチーム) photo:Sonoko.Tanaka

ツール・ド・シンカラ2014第1ステージ98.5㎞ 結果

1位 内間康平 (日本/ジャパンナショナルチーム) 2h11m51s

2位 AHMED MIRZA ALHAMMADI Yousif Mohaned(UAEナショナルチーム)+3s

3位 オスカル・プジョル(スペイン、スカイダイブ)+3s


その他の日本人の結果
29位 面手利輝、62位 初山翔、69位 黒枝咲哉、79位 清水太己、80位 内野直也、96位横山航太 +21s
第一ステージ終了時個人総合リーダー
内間康平


photo:Sonoko.Tanaka
edit:Makoto.AYANO

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