6月27日〜6月29日の3日間で開催される全日本タイムトライアル選手権と、全日本ロード選手権の出場メンバーが発表。今年は別府史之(トレックファクトリーレーシング)ら強豪選手に加え、MTBで活躍する山本幸平(スペシャライズド)がロードに参加する。
※前回優勝者・新城幸也の不出場が濃厚に(6月6日)



ジロを走った新城幸也(ユーロップカー)と別府史之(トレックファクトリーレーシング)が全日本ロードとTTに出場するジロを走った新城幸也(ユーロップカー)と別府史之(トレックファクトリーレーシング)が全日本ロードとTTに出場する photo:Kei Tsuji

名峰・岩手山を望む八幡平のコース名峰・岩手山を望む八幡平のコース (c)Makoto.AYANO全日本チャンピオンを決める舞台として選ばれたのは、2011年、2012年ロードが開催された岩手県・八幡平。例年個人タイムトライアルは秋田県大潟村で開催されていたが、今年はロードと同会場とし、3日間で全種目を消化するスケジュールとなっている。

ロードレースは岩手山ふもとの1周15.8kmの公道コースで行われ、前回開催時とほぼ同じレイアウト。細長い二等辺三角形で、短い底辺部分が4km弱の上り、あと12kmほどは直線状の緩い下りから平坦だ。上りは標高差210mで平均勾配は約6%。各クラス共に上りきったところがゴールとなり、登りでのアタックが勝負を分ける。

個人タイムトライアルはロードコースの一部(片道7km弱)を往復するもので、往路が緩い下り勾配、復路が緩い登り勾配。男子エリートは3周回、距離40.2kmで争われる。

252.8kmの長丁場となる男子エリートロードには128名が名を連ねる。ディフェンディングチャンピオンである新城幸也(ユーロップカー)が出走し、事前に発表があった通り2年ぶりに別府史之(トレックファクトリーレーシング)も参加。両選手は2011年大会を共に戦っており、その時は別府がスプリントで新城を破り、個人TTと合わせ2冠を達成している。

先のアジア選手権を走った宮澤崇史(ヴィーニファンティーニ・NIPPOデローザ)先のアジア選手権を走った宮澤崇史(ヴィーニファンティーニ・NIPPOデローザ) photo:Kenji.Nakamura2012年のチャンピオンである土井雪広(チーム右京)2012年のチャンピオンである土井雪広(チーム右京) photo:Satoru KATO

MTB XC全日本王者の山本幸平(スペシャライズド)MTB XC全日本王者の山本幸平(スペシャライズド) (c)Makoto.AYANOシクロクロス全日本王者の竹之内悠(日本、ベランクラシック・ドルチーニ)シクロクロス全日本王者の竹之内悠(日本、ベランクラシック・ドルチーニ) photo:Kei Tsuji


土井雪広(チームUKYO)や宮澤崇史(ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ)、西谷泰治(愛三工業レーシング)らも参加するため、過去5年の優勝者全員が顔を揃えることに。またMTB・XCOの全日本王者である山本幸平(スペシャライズド)と、シクロクロス全日本王者の竹之内悠(ヴェランクラシック・ドルチーニ)も名を連ね、新城と合わせ3種目のナショナルチャンピオンが全日本ロードを走る予定だ。

33名が出走する男子エリートTTでも別府と新城は注目の存在で、昨年のU23クラスで圧勝してみせた山本元喜(ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ)や、ディフェンディングチャンピオンの大場政登志(Cプロジェクト)、佐野淳哉(那須ブラーゼン)の走りにも期待が掛かる。またかつてバルセロナ五輪に出場した経験をもつ藤田晃三(チームOLD NEW)がTT/ロード共に出場予定だ。

現TT日本チャンピオンの大場政登志(Cプロジェクト)現TT日本チャンピオンの大場政登志(Cプロジェクト) photo:Hideaki TAKAGIアジア選手権に出場した與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)と萩原麻由子(Wiggle Honda)、金子広美(イナーメ信濃山形)アジア選手権に出場した與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)と萩原麻由子(Wiggle Honda)、金子広美(イナーメ信濃山形) photo:Kenji.Nakamura


女子は現王者の與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)と萩原麻由子(Wiggle Honda)そして、金子広美(イナーメ信濃山形)がロード/TT共に出場予定。西加南子(LUMINARIA)はロードのみに出場し、TTではトラックマスターズ世界選手権で優勝経験のある和地恵美(スーパーKアスリートラボ)がエントリーしている。



別府史之(トレックファクトリーレーシング)のコメント
3度目の日本チャンピオン獲得のために帰国します。走るからには日本チャンピオンジャージを持って帰ります。是非、会場に来て僕の走りをみて下さい!

text:So.Isobe