2014/06/02(月) - 07:54
スプリントコースで圧倒的な力を見せたドラパックプロフェッショナルサイクリング。第1ステージに続き第3ステージでもワン・ツーを達成。個人総合優勝はフランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)。
6月1日(日)、連日の好天に恵まれたツール・ド・熊野最終日は和歌山県太地町でのロードレース。1周10kmを10周する100km。アップダウンやコーナー、狭い区間など変化に富むコースで逃げが決まりやすい。当日は朝から晴れ渡り昼には気温30度に。
前日の第2ステージを終えて個人総合8位までが12秒差という、今までにない僅差で迎えた最終日。山岳賞は完走すれば確定だが、ポイント賞は1点差、U23賞は1秒差、チーム総合は11秒差とどんな動きもチェックせねばならない緊張したステージに。
114名でスタートしたツール・ド・熊野。4日目のスタートラインに並んだのは70人。テクニカルな場面の続く熊野のコースは、体と機材へのダメージが日数以上に大きい。レースは11時10分にスタート。いきなりアタックがかかる。阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、シマノレーシング3人ら7人の逃げができるが阿部だけが逃げ続ける
2周目、メイン集団からベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)と寺崎武郎(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)が抜け出し先頭に立つがこれら3人は吸収。代わってエリック・シェパード(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)、ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)にリカルド・ガルシア(チーム右京)が合流し3人の逃げに。総合12秒、22秒、36秒差の3人の逃げとなるが4周目に先頭はモニエだけとなる。
4周目から9周目まではモニエが単独で逃げ、それをスカイダイブドバイプロサイクリングチームが1分強の差でコントロールする図式が続く。メイン集団はスカイダイブドバイプロサイクリングチームが先頭、続くのはドラパックプロフェッショナルサイクリング、チーム右京ら。ドラパックは総合逆転でなくステージとポイントを狙う作戦。
タイム差が30秒以内に縮小してきた9周目、メイン集団から清水都貴(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)とプラデスが抜け出しモニエに合流、3人で逃げる。9周目後半に先頭は清水だけとなり単独先頭で最終周回へ。清水も集団に吸収されゴールへ。ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)先頭でラスト200mに入り、ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)が伸びて圧勝。
山岳を制したスカイダイブドバイプロサイクリングチームが強力なコントロールを見せ、平坦最強のドラパックがステージ狙いとなったため、1回目のホットスポット1位で3秒を獲得したシェパードだけが個人総合7位から5位に上げただけとなった。個人総合4位の中根英登(愛三工業レーシングチーム)と、第3ステージ3位の吉田隼人(シマノレーシング)の2人が日本人選手としてこの大会でUCIポイントを獲得した。
結果
第3ステージ 太地半島 100km
1位 ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)
2位 ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)
3位 吉田隼人(シマノレーシング)
4位 フランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)
5位 ホセ・ビセンテ(チーム右京)
6位 中根英登(愛三工業レーシングチーム)
7位 エリック・シェパード(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)
8位 入部正太朗(シマノレーシング)
9位 畑中勇介(シマノレーシング)
10位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
個人総合成績 最終成績
1位 フランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)8時間04分59秒
2位 ホセ・ビセンテ(チーム右京)+06秒
3位 キャメロン・ベイリー(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)+08秒
4位 中根英登(愛三工業レーシングチーム)+10秒
5位 エリック・シェパード(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)+11秒
6位 ラクラン・ノリス(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)+12秒
7位 ジャイ・クロフォード(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)+12秒
8位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+14秒
10位 リカルド・ガルシア(チーム右京)+22秒
10位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+26秒
個人総合ポイント賞 最終成績
1位 ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)58点
1位 フランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)51点
3位 ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)50点
個人総合山岳賞 最終成績
1位 オスカル・プジョル(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)18点
2位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)12点
3位 ジャイ・クロフォード(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)10点
個人総合U23賞 最終成績
1位 清水太己(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
チーム総合成績 最終成績
1位 OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム 24時間19分12秒
2位 チーム右京 +11秒
3位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +2分53秒
photo&text:Hideaki TAKAGI
6月1日(日)、連日の好天に恵まれたツール・ド・熊野最終日は和歌山県太地町でのロードレース。1周10kmを10周する100km。アップダウンやコーナー、狭い区間など変化に富むコースで逃げが決まりやすい。当日は朝から晴れ渡り昼には気温30度に。
前日の第2ステージを終えて個人総合8位までが12秒差という、今までにない僅差で迎えた最終日。山岳賞は完走すれば確定だが、ポイント賞は1点差、U23賞は1秒差、チーム総合は11秒差とどんな動きもチェックせねばならない緊張したステージに。
114名でスタートしたツール・ド・熊野。4日目のスタートラインに並んだのは70人。テクニカルな場面の続く熊野のコースは、体と機材へのダメージが日数以上に大きい。レースは11時10分にスタート。いきなりアタックがかかる。阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、シマノレーシング3人ら7人の逃げができるが阿部だけが逃げ続ける
2周目、メイン集団からベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)と寺崎武郎(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)が抜け出し先頭に立つがこれら3人は吸収。代わってエリック・シェパード(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)、ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)にリカルド・ガルシア(チーム右京)が合流し3人の逃げに。総合12秒、22秒、36秒差の3人の逃げとなるが4周目に先頭はモニエだけとなる。
4周目から9周目まではモニエが単独で逃げ、それをスカイダイブドバイプロサイクリングチームが1分強の差でコントロールする図式が続く。メイン集団はスカイダイブドバイプロサイクリングチームが先頭、続くのはドラパックプロフェッショナルサイクリング、チーム右京ら。ドラパックは総合逆転でなくステージとポイントを狙う作戦。
タイム差が30秒以内に縮小してきた9周目、メイン集団から清水都貴(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)とプラデスが抜け出しモニエに合流、3人で逃げる。9周目後半に先頭は清水だけとなり単独先頭で最終周回へ。清水も集団に吸収されゴールへ。ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)先頭でラスト200mに入り、ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)が伸びて圧勝。
山岳を制したスカイダイブドバイプロサイクリングチームが強力なコントロールを見せ、平坦最強のドラパックがステージ狙いとなったため、1回目のホットスポット1位で3秒を獲得したシェパードだけが個人総合7位から5位に上げただけとなった。個人総合4位の中根英登(愛三工業レーシングチーム)と、第3ステージ3位の吉田隼人(シマノレーシング)の2人が日本人選手としてこの大会でUCIポイントを獲得した。
結果
第3ステージ 太地半島 100km
1位 ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)
2位 ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)
3位 吉田隼人(シマノレーシング)
4位 フランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)
5位 ホセ・ビセンテ(チーム右京)
6位 中根英登(愛三工業レーシングチーム)
7位 エリック・シェパード(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)
8位 入部正太朗(シマノレーシング)
9位 畑中勇介(シマノレーシング)
10位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)
個人総合成績 最終成績
1位 フランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)8時間04分59秒
2位 ホセ・ビセンテ(チーム右京)+06秒
3位 キャメロン・ベイリー(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)+08秒
4位 中根英登(愛三工業レーシングチーム)+10秒
5位 エリック・シェパード(OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム)+11秒
6位 ラクラン・ノリス(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)+12秒
7位 ジャイ・クロフォード(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)+12秒
8位 トマ・ルバ(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+14秒
10位 リカルド・ガルシア(チーム右京)+22秒
10位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+26秒
個人総合ポイント賞 最終成績
1位 ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)58点
1位 フランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)51点
3位 ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)50点
個人総合山岳賞 最終成績
1位 オスカル・プジョル(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)18点
2位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)12点
3位 ジャイ・クロフォード(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)10点
個人総合U23賞 最終成績
1位 清水太己(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
チーム総合成績 最終成績
1位 OCBCシンガポールコンチネンタルサイクリングチーム 24時間19分12秒
2位 チーム右京 +11秒
3位 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム +2分53秒
photo&text:Hideaki TAKAGI
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