「やっと解放された。プロになって5年、初めての優勝がジロ・デ・イタリアでやってきたんだ。まだ勝利したなんてにわかには信じられない」と、喜びを語るのはステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニCSF)。その他、逃げた選手を中心にコメントをお伝えする。



初勝利を上げたステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニCSF)

先頭で下りをこなすステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニCSF)先頭で下りをこなすステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニCSF) photo:Kei Tsuji最初の1時間はとてもスピードが速く集団内の緊張も高かった。その後に登りでアタックが掛かって、それに乗じて(チームメイトの)カーノラとボエムと一緒に逃げに入ることができた。

5名によるバトルで勝利したステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニCSF)5名によるバトルで勝利したステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニCSF) photo:Kei Tsuji事前情報では僕が最後のメンバーの中で一番チャンスが少ない。でも長時間ハイスピードで走り続けたことで他のメンバーは勝負の脚を削ってしまっていたんだ。デヘントが一番僕に対して恐れを持っていて、一度彼がアタックしたら引き戻すのはとても難しい。だから彼がアタックした時、ボエムに追走を頼んで勝負の脚をできるだけ残しておこうと考えたんだ。

僕は残り2.5km地点でアタックしたけれど捕まって、今度は1.2km地点からスパートをかけた。そのままタイム差をキープできた。正しいタイミングでアタックできたよ。僕らはトップチームとして勝利を狙って走った。彼らや、チームの全てに感謝したい。

プロになってからいつか勝利がやってくると思ってはいたけれど、同時に「ピラッツィは間違ってる」「ピラッツィは意味も無くアタックする」と批判もされていた。皆それぞれの走り方があるし、僕はそれを表現してきた。この勝利は僕にとってとても重要で、僕はその感情をゴールラインで表現した。少しやり過ぎたから謝りたいと思っているよ。

念願の初勝利を飾ったステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニCSF)念願の初勝利を飾ったステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニCSF) photo:Kei Tsuji
昨年のジロではマリアアッズーラを獲るために何度も何度もアタックをしていたけれど、今年はステージ優勝のためにアタックした。今年は2回しか逃げに乗らず、今日はそのチャンスをフルに活かすことができた。良いジロを過ごしているし、まだ山岳ステージがあるからチャンスを狙っていく。

ステージ2位のティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ベリソル)

ステージ2位になったティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ベリソル)ステージ2位になったティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ベリソル) photo:Cor.Vos今日は最初からハードなレースでアダム・ハンセンが逃げに乗ろうとしていた。その後オスとデヘントが仕掛けたアタックに僕が乗って25名の逃げグループが出来上がったんだ。ほとんどのチームが逃げにメンバーを乗せていたので僕らとしても走りやすかった。高速で走っていなかったのにタイム差が広がっていくので、今日はステージ優勝のチャンスがあると分かっていた。

山岳賞争いに絡むチャンスがあったので山岳争いに参加したよ。最初と次のKOMでは3ポイントを獲得できたけれど、次にデヘントがアタックしたときは集団の真ん中にいたので反応できなかった。登りは勾配がきつく濡れていたし、下りも何人かクラッシュしてしまうほどスリッピでー危なかった。その後にデヘントに合流して抜け出すことができたんだ。

最後にピラッツィがアタックした時、僕は彼の番手に着いていた。誰かが追走してくれると思って、彼を追うのをためらってしまった。勝てなかったけれど、2位という結果に不満は無い。明日の山岳でも逃げてチャンスを狙っていくよ。

トーマス・デヘント(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)

4級山岳ムーロ・ディ・カ・デル・ポッジオを先頭で登るトーマス・デヘント(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)4級山岳ムーロ・ディ・カ・デル・ポッジオを先頭で登るトーマス・デヘント(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) photo:Kei Tsuji少し胃の調子が良くなくて、ムーロ・カ・デル・ポッジオの登りでセレクションがかかったらそこに残れるとは思っていなかった。だから、登り区間が始まる前にアタックして、登りはまるでタイムトライアルのようにマイペースで登ったんだ。

6位のユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、FDJ.fr)による勘違いガッツポーズ6位のユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、FDJ.fr)による勘違いガッツポーズ photo:Kei Tsuji頂上でピラッツィと合流し、最終的には5人のパックになった。残り3km地点で、アタックを試みたんだけどぴったりと付かれてしまって決まらなかった。逃げ集団の他の選手よりその時点で15kmは多く単独で逃げていたから、もうすっからかんだったんだ。勝てなかったのは残念だけど、200kmを走りきった後の4位というのも悪くない。1位ではなかったけど、今日はベストを尽くしたと思う。昨日みたいなハードなステージの翌日というのは、逃げきるにはもってこいだ。だから、迷うことなくチャレンジしたんだ。

間違いガッツポーズのユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、FDJ.fr)

Shiiiiit happens.(Twitterより)

マリアローザをキープしたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)

マリアローザを着て山岳3連戦に挑むナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)マリアローザを着て山岳3連戦に挑むナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:Kei Tsuji昨日の論議について:笑えるよ。ここにいる全ての人達はテレビを見ていて、何が起こっていたか知っている。僕はクルマやオートバイに乗ってステルヴィオを下った訳じゃない。皆と同じように自分の自転車で下った。何人かの選手が今朝僕と握手することを拒んできたけれど、負けを受け入れられない人はどこにだっている。文句を言っている監督の下で走っているチームの選手だって、多く僕の勝利を祝ってくれたよ。彼らこそ本当に何があったか知っている人達だ。

まだ2つの山岳ステージが残っていて、どちらも僕にピッタリ。調子が良ければ僕の強さを見せる。チャンスをみすみす見過ごすことはしない。僕はチームリーダーとして走るし、マリアローザを着て走ることを誇りに思うよ。

ステージ49位でゴールした別府史之(トレックファクトリーレーシング)

今日のステージは、おそらく逃げれる最後のステージだった。スタートから下り基調だったのでアイオロス7をつけた。昨日のハードステージのダメージは全く無く調子はとても良かった。これでもか、これでもかと何度もトライした。20人近くの集団に分裂して決まりそうで決まらない。この展開で1時間半以上、80km地点まで続いた。平均時速は52km/hだった。

ベストは尽くしたが、自分の逃げは実ることはなかった。失意のまま逃げを見送った。気持ちを切り替えて今日はリカバリーと捉えて、明日からまたチームのサポートをしていこうと思う。そして最終日までジロを楽しみたい。


各コメントはチーム/個人公式ウェブサイト、Twitterなどより。

text:So.Isobe
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