CERA(第3世代EPO)の陽性が発覚したリカルド・リッコ(イタリア)の処分が二転三転している。ガゼッタ紙が伝えたところによると、UCI(国際自転車競技連盟)が停止処分期間を24ヶ月まで延長した。

2008年のツール・ド・フランスでステージ2勝の活躍を見せたリカルド・リッコ(イタリア)2008年のツール・ド・フランスでステージ2勝の活躍を見せたリカルド・リッコ(イタリア) photo:Cor Vos2008年ツール・ド・フランス期間中のドーピング検査で禁止薬物CERAの陽性が発覚し、レースを撤退するとともに薬物使用を認めたリッコ。発覚から1年以上が経過してなお、リッコに対する処分が確定しない。

当初リッコの捜査協力を評価したCONI(イタリアオリンピック委員会)の検察は、WADA(世界アンチドーピング機構)の規定より4ヶ月短い20ヶ月の出場停止処分を要求し、同審議委員会が規定通り24ヶ月の出場停止処分を決定。リッコの弁護団の訴えを受けたCAS(スポーツ仲裁裁判所)は、処分期間を20ヶ月に短縮する判決を下していた。

今回UCIは、CONIに処分期間の決定権は無く、ドーピング検査を行なったAFLD(フランスアンチドーピング機関)に権限があるとして、リッコに対してAFLDの要求通り24ヶ月の停止処分を下した。

これによりリッコの処分期間終了は2010年3月18日から同年7月18日まで延長。リッコはすでにチェラミカ・フラミニアと2年契約を結んでいるが、レース復帰までまだ1年近く待つことになる。

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