ツール・ド・フランス第13ステージを闘い終えた選手たちのコメント。

ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ)出典:letour.fr
喜びいっぱいの表情でステージに上がるハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ)喜びいっぱいの表情でステージに上がるハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ) photo:Cor Vos「ゴールでは訳が分からないぐらい感情が爆発した。それだけこの勝利が特別だってこと。今はコルマールからたった40kmしか離れていない街に住んでいるんだ。だからこのエリアは良く知っている。それに今日みたいな悪天候のレースが好き。これまでも雨のレースで成績を残していた。今日は最初からアタックしようと決めていた訳じゃない。天気予報を見て、今日は逃げに乗るべきだと思った。」

「最初に逃げが決まったとき、山岳が得意なガラーテやシャヴァネル、フォイクトらが入っていたから少し戸惑った。でもその逃げグループは協調出来ていなくて、45秒のリードを得ただけ。だから数回アタックして先頭グループを分裂させようとした。3人に絞られてからは楽な展開になったよ。」

「山岳の頂上はかなり寒かった。本当に凍えるような寒さで、エネルギーが奪われた。他の選手は日を追うごとに疲労していくけど、僕はコンディションをキープしている。それが今日の勝因の一つだと思う。」

「クラシックシーズンの後、3〜4週間はバイクから離れたんだ。シーズン序盤の活躍は『ただツイテいただけかも』と思った。でもレースに戻ってからまた表彰台に上がり、勝利も飾った。そして今ツール・ド・フランスでステージ優勝だ。本当に驚くべきこと。人生の中で最も幸福な一日だ。」

「シルヴァン・シャヴァネルがしっかりローテーションに加わらなかったのは戦略的なことだと思った。でも彼は単に力が残っていなかったんだ。だから、メイン集団が後ろまで迫ってきていたので、ラスト50kmの下りでリスクを負ってまで飛び出した。そこからはゴールまで全開で突っ込むだけ。最後のカテゴリー山岳は本当に素晴らしい経験だった。全身に鳥肌が立っていたよ。」


トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)出典:letour.fr
マイヨヴェールを奪い返したトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)マイヨヴェールを奪い返したトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ) photo:Cor Vos「今日の山岳を見たとき、最初はキツすぎると思った。でもチームメイト、特にアンドレアス・クリアーが励ましてくれたおかげで最後の山岳も乗り切った。結果的にメイン集団に残ってマイヨヴェールに手が届いた。完璧な一日だったよ。」

「僕の強みは山岳コースでもポイントを狙えること。カヴェンディッシュは平坦コースで最速だから、僕は狙えるポイントを一つ一つ取っていかないといけない。今日はまさにそんな日だった。残りの日々も同じように闘っていく。平坦コースでも山岳コースでも、取れるポイントは全て取る。毎年マイヨヴェールをかけた闘いは熾烈。今年も面白い闘いになりそうだ。」

「ハインリッヒ(・ハウッスラー)は逃げグループに乗る大役を果たした。それだけじゃなくて、こんな寒くて雨降りの山岳コースで強さを見せつけたんだ。賞賛に値する素晴らしい走りだった。」


リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)出典:letour.fr
メイン集団内でゴールするリナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)メイン集団内でゴールするリナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル) photo:Cor Vos「タフな一日だった。天候の悪化は酷かった。昨日まで30度以上あったのに、今日は寒くてしかも雨降り。マイヨジョーヌがまだ手元にあるのは朗報だ。今日は総合の有力選手たちが動かなかった。アスタナは急激にペースを上げることなくメイン集団を牽き続けた。一定ペースの展開は自分に適していた。」

「コースプロフィールを見る限り、明日マイヨジョーヌを守るのはそれほど難しい問題じゃない。でも日曜日は最後のヴェルヴィエでアタックがかかるだろう。逆にアタックが無かったら驚きだ。コンタドールとアームストロングとのタイム差は小さいから、ジャージをキープする可能性は小さい。」


前日の落車で手首を骨折したリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)前日の落車で手首を骨折したリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ) photo:Cor Vosリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)出典:astana-cyclingteam.com
「手首は痛む。でもツールを離れ、チームメイトと一緒に走れないという苦痛と比べたら小さなもんだ。ここまでチームは強さを発揮して総合優勝の最有力候補だった。その中の一人である僕がレースを離れる。残念で仕方がない。骨折した舟状骨(しょうじょうこつ)には手術でスクリュー(ネジ)入れる必要があるんだ。」

ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)出典:astana-cyclingteam.com
「(ライプハイマーの離脱は)チームにとって大きな打撃だ。これまでずっと4人で総合上位を固めていた。その25%が欠けてしまったんだ。チームの戦力が落ちただけじゃなくて、これでライバルチームのやる気を上げてしまうかもしれない。でもまだアスタナは総合上位をキープしている。アタックするのはチームの役目じゃない。」


カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)出典:davitamon-lotto.com
「雨は一日中降り続けた。風も強かったし、気温は先週と比べて15度も下がった。酷いコンディションだったよ。誰もこんな急な天候の変化を予測していなかったと思う。アームストロングが『こんな酷い天候はツールで初めて』とチームメイトに話しかけているのを耳にしたぐらいだ。僕にとって本来寒さと雨は問題にならない。でも今日は脚がそれを歓迎していなかった。これは想定外だ。」

「悪天候は、アスタナが攻撃を受けなかった理由の一つ。それに、攻撃を受けても対処出来るキャパシティーがアスタナチームにはある。その事実は受け止めなければならない。今までのツールでこんな強いチームはいなかった。パリの表彰台経験者が3人もいる。ライプハイマーがリタイアしたけど、まだパリの表彰台経験者は2人(実際は3人。アームストロング、コンタドール、クレーデン)も残っている。1人がいなくなってもその強さはあまり変わらない。これはブリュイネール監督とアームストロングの経験と才能による采配と、巨額の運営資金によるもの。賞賛するよ。でも不可能だと思われていることが、時々成功することもある。アルプスでは力が続く限りアタックしよう。」


リーナス・ゲルデマン(ドイツ、ミルラム)出典:team-milram.com
「下りで他の選手とペースが合わずに飛び出した。だからそのまま下りを攻めたんだ。挑戦しなければ勝利は訪れないというのが僕のモットーだからね。誰かが後ろから追いついてグループになれば状況は違っていたと思う。でもそんな思うようにレースは展開しなかった。」

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