アメリカ人初のツール・ド・フランス優勝者であり、同大会において3度の優勝を誇るグレッグ・レモンのバイクブランドがタイムとのコラボレーションによって復活。ツール優勝時に着用していたジャージをイメージしたデザインを施したTour86とTour89、Tour90が限定発売される。

レモン×タイム Tour90レモン×タイム Tour90 (c)ダイナソア
レモン氏がツールを制した1986年と1989年、1990年の3大会で使用したバイクの制作を手がけ、現在はタイム社のフレーム製造責任者を務めるジャン・マルク氏とのコラボレーションによって誕生したのがTourシリーズ。軍事産業にも活用されるRTM工法や、優れた振動吸収性を発揮するヴェクトラン配合カーボン、フレーム設計技術などタイムが誇るテクノロジーが多く取り入れられている。

開発の経緯とバイクの特性についてレモン氏は「私が自転車に求めるものは、なによりもまず信頼性です。ゴールに無事たどり着ける自転車でなければ何の意味もないと考えます。今回の限定版モデルは快適で操作性が高く、最も長持ちするカーボンフレームであると自負しています。タイム社との協力で、製造技術、製造クオリティ、ライディング性能において比類のない特性を実現しました。」と語っている。

レモン×タイム Tour86レモン×タイム Tour86 (c)ダイナソアレモン×タイム Tour89レモン×タイム Tour89 (c)ダイナソア

Tour90のシートステーとチェーンステーの内側Tour90のシートステーとチェーンステーの内側 (c)ダイナソアオリジナルボトルゲージが付属するオリジナルボトルゲージが付属する (c)ダイナソア


Tour86は初めてカーボンバイクがツールで優勝した1986年にレモンが獲得したコンビネーションジャージをイメージしたカラーを採用する。’85年と’86年のみ設定されたこのジャージは個人総合とポイント賞、山岳賞、敢闘賞のから複数の賞を獲得したライダーだけが着用出来たというもの。トップチューブはマイヨ・ジョーヌのイエロー、フォークブレードの内側は山岳賞の水玉模様で彩られている。

Tourシリーズの試作を行うレモン氏Tourシリーズの試作を行うレモン氏 (c)ダイナソアツール初優勝の翌年に起こった不運な事故から2年間に渡るブランクを経て、ローラン・フィーニョン(フランス)を僅か8秒差で下した1989年に所属していたチームADR(ベルギー)のジャージをモチーフにしたモデルがTour89。シートステーとチェーンステーの内側には同チームのメインカラーであった蛍光イエローのペイントを施す。

Tour90のモチーフとなったZチームのジャージTour90のモチーフとなったZチームのジャージ (c)ダイナソアツール連覇を成し遂げた1990年をイメージしたTour90は、同年から2年間に渡りレモン氏が所属した「Zチーム」のジャージをモチーフとしたモデル。フォークのショルダー部分にはZのマーク、シートステーとチェーンステー、フォークの内側には青赤黄のペイントを配している。

サイズはXXS~Mの4種類で、3モデル共に共通のジオメトリーを採用している。コンポーネントは電動式のみに対応。シートポストとボトルケージ1個が付属する。各モデル共に100本のみの限定生産となり、日本へはそれぞれ10本ずつ入荷予定だ。取り扱いはダイナソア。


レモン×タイム Tourシリーズ
モデル:Tour86、Tour89、Tour90
サイズ:XXS、XS、S、M(ジオメトリーは共通)
限定数:各モデル10本ずつ
価 格:483,000円(税込)

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