大会2日目にあたる11月18日、野辺山シクロクロスのUCIエリート男子レースで再び竹之内悠(Colba Superano-Ham)が勝利した。エリート女子とU23はそれぞれ豊岡英子(Panasonic Ladies)と横山航太(Shinonoi High school)が勝利。1000人弱エントリーの大会は盛況のうちに幕を閉じた。



3年連続野辺山CX制覇の全日本チャンピオン竹之内悠

野辺山シクロクロス2日間のエントリーは合わせて968名。日曜日は589名のエントリーを集めた。選手を合わせた観客動員数は約2000人。11月中旬の野辺山高原にしては珍しく土日ともに最高気温9度ほどの陽気に。風も弱く、暖かな太陽が高原牧場に射し込んだ。

エリート男子スタート エリート男子スタート  photo:Kei Tsujiエリート男子 八ヶ岳に向かってスタートエリート男子 八ヶ岳に向かってスタート photo:Kei Tsuji

エリート男子 先頭の竹之内に追いついた山本和弘(cannondale championsystem)エリート男子 先頭の竹之内に追いついた山本和弘(cannondale championsystem) photo:Kei Tsuji2日連続でエリート男子レースを序盤から引っ張ったのは竹之内悠(Colba Superano-Ham)。ベルギーチームで走る全日本チャンピオンが、小坂光(Utsunomiya Blitzen CX team)や丸山厚(JP Sports Test TEAM MASSA-ANDEX)を引き離して先行する。

エリート男子 竹之内を追う丸山厚(JP Sports Test TEAM MASSA-ANDEX)と小坂光(Utsunomiya Blitzen CX team)エリート男子 竹之内を追う丸山厚(JP Sports Test TEAM MASSA-ANDEX)と小坂光(Utsunomiya Blitzen CX team) photo:Kei Tsujiしかし竹之内と後続2人のタイム差は広がらない。「帰国後すぐの2連戦。今日は前半からペースを上げましたが、そこまで踏めなかった」と振り返る竹之内の後ろに小坂光と丸山が近づく。風に煽られて膨らんだネットに絡んで転倒した竹之内は、小坂光と丸山に一時的に先行を許した。

バイクダメージを免れて再スタートした竹之内は、小坂光と丸山にジョインし、先頭パックを形成して走行する。この先頭パックに追いつき、そのまま舗装路の登りでアタックしたのは前日2位の山本和弘(cannondale championsystem)。山本のアタックに反応出来たのは竹之内だけだった。

「カズさん(山本)は舗装路の登りで速く、自分はテクニカルなセクションで速い。自分のタイミングでペースを上げようと思い、後ろで様子を見ていました」と竹之内。先頭を駆け抜ける山本と竹之内を、小坂光と丸山が数十秒差で追いかける展開でレースは後半に突入した。



エリート男子 苦しい表情を浮かべながらも独走する竹之内悠(Colba Superano-Ham)エリート男子 苦しい表情を浮かべながらも独走する竹之内悠(Colba Superano-Ham) photo:Kei Tsuji
エリート男子 キャンプ場を駆け抜ける宮澤崇史(Saxo Tinkoff)エリート男子 キャンプ場を駆け抜ける宮澤崇史(Saxo Tinkoff) photo:Kei Tsujiエリート男子 小坂を引き離した丸山厚(JP Sports Test TEAM MASSA-ANDEX)エリート男子 小坂を引き離した丸山厚(JP Sports Test TEAM MASSA-ANDEX) photo:Kei Tsuji



しばらく抜きつ抜かれつの走りを見せた竹之内と山本。すると、ゴールまで3周を残して山本がコーナーでスリップし、竹之内がスパート。そこで勝負が決まった。

エリート男子 連勝を飾った竹之内悠(Colba Superano-Ham)エリート男子 連勝を飾った竹之内悠(Colba Superano-Ham) photo:Kei Tsuji「踏めるだけ踏んで行きました」と語る竹之内が、前日よりも明らかに追い込んだ表情を見せながら突き進む。山本も負けじとハイペースを刻んだが、竹之内とのタイム差が縮まらない。最終的に両者のタイム差は8秒。竹之内が独走でフィニッシュした。

2日連続、ならびに3年連続野辺山シクロクロスで勝利した竹之内。「結果は優勝ですが、今日の走りだとCXワールドカップで(トップから)マイナス5周ぐらい。全日本選手権に向けて調子は上がって行くと思いますが、今日は転んでしまったし、格好悪い走りだった。精進します」。次戦は同じくUCIレースの関西シクロクロス@ビワコマイアミランドだ。



再びライバルを振り切った豊岡英子と横山航太

エリート女子 独走を続ける豊岡英子(Panasonic Ladies)エリート女子 独走を続ける豊岡英子(Panasonic Ladies) photo:Kei Tsujiエリート女子レースの主導権を握ったのは豊岡英子(Panasonic Ladies)とチームメイトの坂口聖香。やがて豊岡が独走に持ち込み、宮内佐季子(CLUB viento)が坂口を抜いて2位に浮上する。

エリート女子表彰台エリート女子表彰台 photo:Kei Tsuji全日本チャンピオンの宮内は後半にかけてペースを上げる走りで先頭を追ったが、豊岡が20秒を守りきってフィニッシュ。與那嶺恵理(Team Forza!)を振り切った坂口が52秒差の3位に入り、表彰台に登った。

U23レースは、前日にデッドヒートを繰り広げた横山航太(Shinonoi High school)と沢田時(TEAM BRIDGESTONE ANCHOR)に前田公平(TEAM SCOTT)を加えた3名による三つ巴に。それぞれ得意分野でアタックを仕掛けたが3名のパックは崩れない。

形勢が変わったのはフィニッシュまで1周半を残した舗装路の登り。アタックを仕掛けた横山が小さなリードを得ると、続く泥セクションで沢田がミス。一気にスパートを仕掛けた横山が沢田と前田を振り切った。ジュニアからU23に上がったばかりの横山が連勝。18歳の横山は「全日本選手権のU23レースで勝ちたい」と意気込んでいる。

その他カテゴリーのレースレポートは後日お伝えします。大会の写真はフォトギャラリーにて!

U23 先頭3名のままシケインをクリアU23 先頭3名のままシケインをクリア photo:Kei TsujiU23 2日連続先頭でフィニッシュラインを切る横山航太(Shinonoi High school)U23 2日連続先頭でフィニッシュラインを切る横山航太(Shinonoi High school) photo:Kei Tsuji




エリート男子(10周回)
1位 竹之内悠(Colba Superano-Ham)          1h02'33"(Ave.24.07km/h)
2位 山本和弘(cannondale championsystem)        +08"
3位 丸山厚(JP Sports Test TEAM MASSA-ANDEX)     +1'18"
4位 小坂光(Utsunomiya Blitzen CX team)         +1'45"
5位 小坂正則(SUWAKO RACING TEAM)         +2'07"
6位 島田真琴(SHIMANO DRINKING)           +2'44"
7位 武井きょうすけ(Team Forza!)            +3'51"
8位 合田正之(cycleclub3UP)               +4'23"
9位 飯塚隆文(SUWAKO RACING TEAM)         +4'33"
10位 中間森太郎(TEAM edco CYCLOCROSS with giro)  +4'53"

エリート女子(6周回)
1位 豊岡英子(Panasonic Ladies)            43'47"(Ave.20.69km/h)
2位 宮内佐季子(CLUB viento)              +0'20"
3位 坂口聖香(Panasonic Ladies)             +0'52"
4位 與那嶺恵理(Team Forza!)              +1'27"
5位 今井美穂(CycleClubjp)                +1'55"
6位 相野田静香(CLUB GROW DIRTFREAK)        +2'06"
7位 武田和佳(ARAI MURACA)              +4'24"
8位 坂口楓華(Panasonic Ladies)             +6'06"
9位 川崎路子(CLUB viento)               +6'56"
10位 上田順子(BC.ANELLO)               +8'09"

U23(8周回)
1位 横山航太(Shinonoi High school)          51'29"(Ave.23.42km/h)
2位 沢田時(TEAM BRIDGESTONE ANCHOR)       +0'07"
3位 前田公平(TEAM SCOTT)              +0'10"
4位 中井路雅(Kyoto Sangyo University)          +1'16"
5位 小橋勇利(Ehime Cycle Fed.)             +1'27"
6位 山田誉史輝(DIRTFREAK/LITEC)           +1'28"
7位 中原義貴(Cannondale)                +2'05"
8位 木村吉秀(IWAI Shokai RacingTeam)          +2'23"
9位 重田兼吾(TeamCUORE)               +2'29"
10位 村山優弥(SUWAKO RACING TEAM)         +4'54"


text&photo:Kei Tsuji
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