2014年の実業団Jプロツアーの方針が固まった。南魚沼大会が新規会場でスタート、開幕は今年と同じく伊吹山。チームはTOP-Pが10チーム、Pが12チームで22チームが戦う。

11月16日(土)、東京都港区赤坂の日本自転車会館で、全日本実業団自転車競技連盟が2014年のJプロツアーチームおよび連盟方針のプレス向け発表会を行った。今年から午前中はチーム向け発表、午後からプレス向け発表と分けられた。内容は大きく3点。
1.2014年度事業活動方針(レーススケジュール含む)
2.2014年Jプロツアーチーム発表
3.Jプロツアーチームプレゼンテーション

レーススケジュール案 Jプロツアー 2013.11.14現在

2014年の活動方針2014年の活動方針 photo:Hideaki TAKAGI4月13日 伊吹山ヒルクライム
4月19日 チームタイムトライアル南紀白浜
4月20日 白浜クリテリウム
4月26日 群馬CSCロードレース
5月29日~ ツール・ド・熊野(UCIレース)
6月8日 栂池高原ヒルクライム
6月15日 富士山ヒルクライム
2014年の新規・主要事業。「ジュニアの派遣は複数人数をしたい」2014年の新規・主要事業。「ジュニアの派遣は複数人数をしたい」 photo:Hideaki TAKAGI6月22日 西日本ロードクラシック広島
7月6日 東日本ロードクラシック伊豆
7月20日 石川サイクルロードレース
7月26-27日 湾岸クリテリウム
8月31日 みやだクリテリウム
9月7日 タイムトライアルチャンピオンシップ
9月21日 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ広島
9月28日 南魚沼ロードレース
10月5日 いわきクリテリウム
南魚沼大会を誘致した雪国青年会議所の関聡氏(右)と日本青年会議所新潟ブロックの山田大輔氏(左)南魚沼大会を誘致した雪国青年会議所の関聡氏(右)と日本青年会議所新潟ブロックの山田大輔氏(左) photo:Hideaki TAKAGI10月12日 知多半島・美浜クリテリウム
10月26日 輪島ロードレース
以上全18レース

シーズン通してJプロツアーは全18レースある。今年の予定よりも1戦多い。開幕戦は今年と同じく伊吹山。ただし3月にレースを入れることも検討中。7月の湾岸クリテリウムは復活するがPとE1のみ。そして9月は新規で南魚沼大会が入る。美浜クリテリウムと輪島ロードは他大会との日程調整の可能性あり。そして11月の幕張クリテリウムはおきなわと同日程のためPクラスはない。またEとFクラスだけだが新規で6月29日に大分・日田釈迦岳ヒルクライムが行われる。

9月に新潟県南魚沼市で行われる新規の大会は、新潟国体で使用されたコースの一部を使用する。ダム湖を周回するもので毎周回ダムの堰堤の下から上まで上るハードなもの。地元では「将来的にUCIレースにする構想もある」としており期待が持てる。なお前日には100kmのロングライドも予定されている。

Jプロツアーは全22チーム

Jプロツアーは全部で22チーム。2014年からからTOP-Pクラスタとして10チーム、Pクラスタとして12チームに区分される。これは2013年のチーム総合成績上位10チームがTOP-Pクラスタとなり資格審査を経て承認された12チームがPクラスタとなる。現時点では同じレースに出場しポイント配分も同じで現実の差は優先駐車程度。今後のJプロツアーの進捗を見ながら徐々に差をつけていく運びだ。

TOP-Pクラスタ 全10チーム
Team UKYO
宇都宮ブリッツェン
マトリックスパワータグ
シマノレーシング
ブリヂストンアンカー サイクリングチーム
CROPSxchampionsystem
湘南ベルマーレ
イナーメ信濃山形
Neilpryde-Interpro Cyclisme(仮称)
那須ブラーゼン

Pクラスタ 全12チーム
JPスポーツテストチーム(仮称)
EQA U23
なるしまフレンドレーシングチーム
シエルヴォ奈良MERIDAサイクリングチーム
FIETS GROEN
AISAN Development Team
エルドラード東北
ウォークライド・シクロアカデミア 代表者:山根理史
GRUPPO ACQUA TAMA
ロヂャースレーシングチーム(新規) 代表者:小室雅成
IKARUGA ASTIFO(新規) 監督:中田真琴
VC Fukuoka 代表者:佐藤信哉

各チームのプレゼンから
TOP-Pチームを中心に当日は代表者からチームプレゼンがなされた。要旨は以下のとおり。

チーム右京:来年はさらにチーム・選手を強化する。ワールドツアー経験者が1名加入予定。さらに海外へ進出する足がかりをつくりたい。国内レースはすべて勝つつもりで戦う。またオリンピックを見据え、そこで戦える選手を育成したい。

宇都宮ブリッツェン:地域密着型チームとしてさらに活動を続け国内のハブ的チームになることを考えている。JプロツアーそしてUCIレースで勝利することが具体的目標。

シマノレーシング:6月までは国内レースを戦い、7月からヨーロッパでも活動予定。野中、西村、畑中、吉田、入部、ダレン・ローは変わらず、あと2名若い選手が加入する予定。

ブリヂストンアンカー サイクリングチーム:来年は大きな変化はない。フランスと日本を中心に活動する。清水都貴、トマ、モニエ、初山、井上、伊丹の6人は変わらず、あと数名が加入予定。

湘南ベルマーレ:チーム構成は全く変わらない。ベルマーレクラブのメンバーは現在73名だが、2020年には800名にしたい。チームとしてJプロツアーで最低1勝したい。

イナーメ信濃山形:活動内容は継続、自転車の可能性に挑戦し地域貢献したい。今までと同じくレースを走るだけでなく地元で開催もしていきたい。

Neilpryde-Interpro Cyclisme:日本人と外国人で構成されるチーム。今までどおりフランスを中心に活動する選手もいる。新しく女子選手が加入する予定。2015年にコンチネンタル登録することを目指している。

那須ブラーゼン:レースだけでなく観光事業、自転車教室など活動を継続する。メンバーは現在の6名から8名を予定しており、ベテランから若手まで揃う。Jプロツアーでチーム総合5位以上、1勝以上したい。また那須地域でジュニアチームを構築したい。

エルドラード東北:東北に根ざしたチーム作りを継続する。Pクラスタ以外に新たに下部組織、フェミニン、ユースの活動も行う。

photo&text:高木秀彰

Amazon.co.jp

エデン (新潮文庫)

新潮社
¥605

サヴァイヴ

新潮社
¥1,980