ヨーロッパで5シーズン目を終えた新城幸也が、所属するフランスのユーロップカーと契約を延長した。契約は2015年末までの2年間。同チームは来季UCIワールドツアーライセンス獲得が濃厚と見られており、新城の更なる活躍に期待が集まる。

逃げグループを率いる全日本チャンピオンジャージの新城幸也(日本、ユーロップカー)逃げグループを率いる全日本チャンピオンジャージの新城幸也(日本、ユーロップカー) photo:A.S.O.2009年にBboxブイグテレコム(現ユーロップカー)に移籍した新城は、これまでフランスチームで5シーズンを過ごしてきた。その間、ツール・ド・フランスに4度、ジロ・デ・イタリアに1度出場。2010年ジロの第5ステージで3位、2012年ツール第4ステージで敢闘賞に輝いている。その他、2010年ロード世界選手権9位、2011年アジア選手権ロード優勝、2012年ツール・デュ・リムザン総合優勝など、数々の成績を残してきた。

2014年に向けて複数のチームからオファーを受けながらも、最終的にユーロップカーを選択した新城は「選択肢が広がることは選手として本当にありがたく幸せなことだと感じている。その分、さまざまな思いがあり、迷い、検討を重ねたが、これからの自分が強くなるためのチャンス(レース)を一番多く与えてもらえるチームはやはりヨーロッパカーだと判断した」とコメントする。

ユーロップカーは現在UCIプロコンチネンタルチーム(セカンドディビジョン)として活動しているが、2014年に向けてUCIワールドツアーライセンスを申請済みだ。申請が通れば、UCIプロチーム(ファーストディビジョン)に昇格し、自動的にグランツールを含めた全UCIワールドツアーレースの出場権を得る。

「昇格すれば今まで以上にチャンスも増える。そこでしっかりと成績を出し、次にステップアップしていきたい。チームは残留を決めているトマ(ヴォクレール)やピエール(ロラン)らとともに自分もチームの柱として期待してくれている。もちろん責任もしっかり感じながら、そんな環境の中で来シーズン走れることにワクワクしている」と新城。すでに今シーズンのヨーロッパレースを走り終えており、10月26日のさいたまクリテリウムbyツール・ド・フランス出場に向けて来週帰国する予定だ(コメントはTeamユキヤ通信・飯島美和より)

text:Kei Tsuji

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