9月22日にロード世界選手権がフィレンツェで開幕。第1レースのエリート女子チームタイムトライアルで、スペシャライズド・ルルレモンが下位を1分以上引き離す圧倒的な走りを見せ、連覇を達成した。



6人揃ってフィニッシュラインを切るスペシャライズド・ルルレモン6人揃ってフィニッシュラインを切るスペシャライズド・ルルレモン photo:Kei Tsujiピストイアからフィレンツェまでの42.79kmで行なわれたエリート女子のチームTT。コースの大半は平坦な直線路だが、終盤のフィレンツェ市内はテクニカルコーナーが連続する。

1分11秒差の2位に終わったラボウィミンサイクリング1分11秒差の2位に終わったラボウィミンサイクリング photo:Kei Tsuji16チームによる闘いは、2年連続でアメリカチームの支配に終わる。最終走者のスペシャライズド・ルルレモンは、2つの中間計測ポイントでラボウィミンサイクリングやオリカ・AISのタイムを更新。他チームが4名に絞られた状態でゴールする中、リサ・ブレナウアー(ドイツ)、ケーティ・コルクロー(イギリス)、カーメン・スモール(アメリカ)、イヴリン・スティーヴンス(アメリカ)、エレオノラ・ファンダイク(オランダ)、トリキシ・ヴォラック(ドイツ)の6名がフィニッシュラインまで隊列を崩さずに走りきった。

ラボウィミンサイクリングを1分11秒、オリカ・AISを1分33秒引き離す力走で大会連覇を達成したスペシャライズド・ルルレモン。「勝たねばならないというプレッシャーがあった。このチームTTはシーズン最後の大きな目標で、レースが近づくにつれてみんなナーバスになっていた」と話すのは、2年連続で金メダルを受け取ったスティーヴンス。

同日開催のエリート男子チームTTはテレビ中継が行なわれたものの、エリート女子チームTTは中継無し。そのことについてスティーヴンスは「平均スピードは51km/h。女子サイクリングの美しさを見せることが出来たと思う。今日の走りが報道の広がりに繋がれば」とも語っている。

オリカ・AISは1分33秒差の3位オリカ・AISは1分33秒差の3位 photo:Kei Tsujiチームメイトと抱き合うイヴリン・スティーヴンス(アメリカ、スペシャライズド・ルルレモン)チームメイトと抱き合うイヴリン・スティーヴンス(アメリカ、スペシャライズド・ルルレモン) photo:Kei Tsuji
トリキシ・ヴォラック(ドイツ、スペシャライズド・ルルレモン)のバイク 55Tを使用トリキシ・ヴォラック(ドイツ、スペシャライズド・ルルレモン)のバイク 55Tを使用 photo:Kei Tsuji連覇を達成したスペシャライズド・ルルレモンが表彰台に上がる連覇を達成したスペシャライズド・ルルレモンが表彰台に上がる photo:Kei Tsuji

ロード世界選手権2013エリート女子チームタイムトライアル結果
1位 スペシャライズド・ルルレモン                    51'10"
2位 ラボウィミンサイクリング                      +1'11"
3位 オリカ・AIS                             +1'33"
4位 ルスヴェロ                             +2'02"
5位 Mチポッリーニ・ジョルダーナ                     +2'18"
6位 ウィグル・ホンダ                          +2'33"
7位 アルゴス・シマノ                          +2'50"
8位 オプティムP/Bケリーベネフィットストラテジーズ            +3'03"
9位 センへルスレディースサイクリング                  +3'05"
10位 ボエルスドルマンスサイクリング                   +3'33"

text&photo:Kei Tsuji in Firenze, Italy

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