世界チャンピオンのフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)のバイクをはじめ、ブエルタ・ア・エスパーニャを走った5チームをピックアップ。第二弾はBMC、カハルーラル、キャノンデール、コフィディス、エウスカルテル編だ。



BMCレーシングチーム <BMC teammachine SLR01 & Impec>

BMCレーシングチーム BMC teammachine SLR01BMCレーシングチーム BMC teammachine SLR01 photo:Kei Tsuji
Impecとteammachine SLR01の二台が投入されたImpecとteammachine SLR01の二台が投入された photo:Kei Tsujiフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)のSRMはレインボーカラーフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)のSRMはレインボーカラー photo:Kei Tsuji

世界チャンピオンのフィリップ・ジルベール(ベルギー)は、レインボーカラーのBMC teammachine SLR01を駆って今シーズン初勝利を果たした。乗り味の好みに合わせてImpecを使用する選手も数名。ハンドルやステム、シートポストは3T製。トレンドとして、近年はバイク重量が軽く6.8kgを軽く下回り、フレームの振動吸収性が向上しているため、アルミ製のハンドルやステムを剛性重視で選ぶ選手が多い。なお、ジルベールのみスポンサー外のセレイタリア製サドルを使用。



カハルーラル <ビベロ Arc RS La Vuelta & EOS>

カハルーラル ビベロ・EOSカハルーラル ビベロ・EOS photo:Kei Tsuji
チュービングによってボトルケージの底部が省略されたデザインチュービングによってボトルケージの底部が省略されたデザイン photo:Kei TsujiTRPのR970ブレーキを使用するTRPのR970ブレーキを使用する photo:Kei Tsuji

カハルーラルが乗るのは、ブルガリアの自転車メーカー、ビベロ。連日逃げたハビエル・アラメンディア(スペイン)らはブエルタバージョンのArc RSに乗り、エーススプリンターのフランチェスコ・ラスカ(イタリア)のみエアロロードという位置づけのEOSに乗る。EOSのチュービングは独特で、シートチューブとダウンチューブにはボトル下部を受ける台座が備わっている。コンポーネントはカンパニョーロで、クランク&チェーンリングはROTOR。ブレーキはTRPを採用している。



キャノンデールプロサイクリング <キャノンデール Supersix EVO>

キャノンデールプロサイクリング キャノンデール・Supersix EVOキャノンデールプロサイクリング キャノンデール・Supersix EVO photo:Kei Tsuji
キャノンデールのSiSL2クランクにSRM、スラムのチェーンリングという組み合わせキャノンデールのSiSL2クランクにSRM、スラムのチェーンリングという組み合わせ photo:Kei Tsujiイヴァン・バッソ(イタリア)のためにカスタムされたフィジークのサドルイヴァン・バッソ(イタリア)のためにカスタムされたフィジークのサドル photo:Kei Tsuji

メンバー全員が2014年カラーのキャノンデールSupersix EVOに乗るキャノンデールプロサイクリング。このブエルタからスラム・REDが11速化している。会陰部にできた嚢胞(のうほう)除去手術を5月に受けたイヴァン・バッソ(イタリア)は、極めて幅が狭いフィジークのカスタムサドルを使用した。メカニック曰く、このサドルがバッソの早期復帰に繋がったという。クランクはキャノンデールのSiSL2クランクにSRM、スラムのチェーンリングという組み合わせ。



コフィディス <ルック 695>

コフィディス ルック・695コフィディス ルック・695 photo:Kei Tsuji
マヴィックのコスミックカーボンアルチメイトを多用マヴィックのコスミックカーボンアルチメイトを多用 photo:Kei TsujiボリュームのあるルックのCステムボリュームのあるルックのCステム photo:Kei Tsuji

山岳賞を獲得したニコラ・エデ(フランス)を含め、コフィディスのメインバイクはルックの695。ブレーキ内蔵の進化バージョン695 AEROLIGHTは投入されなかった。コンポーネントは10速のシマノデュラエース7970系。クランクは695シリーズ専用品のZED2クランクではなく、SRM搭載のFSA K-FORCE。その他ハンドルやステム、シートポストもFSA製だ。ステージを問わずマヴィックのコスミックカーボンアルチメイトを多用。フランスチームだけにフランスメーカーを中心にしたアッセンブルだ。



エウスカウテル・エウスカディ <オルベア Orca>

エウスカウテル・エウスカディ オルベア・Orcaエウスカウテル・エウスカディ オルベア・Orca photo:Kei Tsuji
専用シートポストに各選手の名前が入る専用シートポストに各選手の名前が入る photo:Kei Tsujiバスクチームに提供するバスクメーカーだけにバスクの旗が入るバスクチームに提供するバスクメーカーだけにバスクの旗が入る photo:Kei Tsuji

ツールに引き続きマット塗装のオルベアOrcaに乗るエウスカルテル。サムエル・サンチェス(スペイン)はシーズン前半にかけて楕円チェーンリングを使用していたが、現在は真円のチェーンリングを使用。インナーリングはFSAの38T。サンチェスのみアリゲーターのiLINKブレーキケーブルを使用する。サンチェスはデュラエースのサテライトスイッチ愛用者。山岳ステージでは無地のライトウェイトホイールを使用した。バスクが生み出すバイクには誇らしげにバスクの旗のデザインが入る。

text&photo:Kei Tsuji

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